よそ者として

久しぶりに本格的に雪。

今は15、6cmだけれど、このまま降り続けたら明日の朝には20cmを超えるかも。

雪の中、小学校へ孫を迎えに。

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3時半に授業終了。でも4時まで待っても遊びほうけて全然来ない。

さすが東北の子供たち。 降りしきる雪なんてまったく平気。

 

このところ、年度替わりで会議が続いてます。

その間を縫って、ロイズ新聞バッグの発送。

2年近くかかって、いよいよ10000枚のロイズ新聞バッグは終りに近づいてきました。

 

時間が押しているので、今回は上條さん、黒田さんらいつものメンバーに由美さん、マレーシアから

帰国中のmichikoちゃんも加わってくれて、ワイワイガヤガヤ進んでいきます。

強いて言えば、特徴は由美さんを除いて余所者ばかり。

michikoちゃんはここの生まれだけれど、東京の大学からそのまま外国に行ってしまったので

感覚的にはずいぶん違ってしまっている。

20代、40代、50代、60代以上がごっちゃになって女子会開いているようなもんで、この時間けっこう

楽しいのです。 仕事が終ってなくなったら勿体ないような気がする。

うちの狭いリビングだから足の踏み場もないのですが。

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昨日は突然、ピアノの先生がうちに寄ってくれました。

先生は北海道の生まれ育ち。お父様のお仕事で北海道のあちこちに住まわれた経歴をお持ちなので、

北海道気質なのか、繊細、かつ豪快。お話していて大変面白い。

先日富良野へ行った話しをすると、「富良野ってなーーんにもないところなのよね」と。

普通だったらラベンダーだの「北の国」からだの今の富良野のイメージで捉えられるところを、自分が

育ったそれらがない以前の北海道の姿で話されるのが新鮮に感じられて興味深い。

先生とお話すると、北海道が今の姿になるためには激烈な人と自然との闘いがあったのだろう、と

想像させられ北海道の歴史や人に惹かれます。

 

 

先生と入れ替わりで、この集落に家を買った黒田さんが最後の手続きを終えて寄ってくれました。

これから家持ちのここの住民になった黒田さんは、道の駅の生産者にもなってくれることに

なっています。

他所の土地から来たものが、この町の住民で構成される生産者出荷組合に参加をすることについて、

道の駅で仕事をした経験を持つ娘ともどもの四方山話。

 

私は引っ越してきて翌年にできた道の駅の出荷者になることを役場から依頼されるかたちで参加。

最初の頃は習慣も東北の人の気質も言葉も解らないまま(なにせ一度も東北に来たことがなかった)、

失敗と周囲の人をも唖然とさせるアクシデントを繰り返しつつ15年生産者を務め、図々しくも出荷者の

人に許して頂いて長い間役員をも合わせて続けてきました。

 

やったこともない生産者をやるようになって、仕事をすることは楽しかったけれど、楽しい気持ちばかりでは

なかった。 理解できないというか、怖いというかそんな場面も多々ありました。

配偶者がここの生まれ育ち、などの事情があればまた違うのだろうけれど、黒田さんのように私のように全く

この土地と関連性のないものが、関連性のない町で生きることを選び、仕事をすることは、なかなかの大冒険で

相応の勇気と、知恵と、退かない覚悟が必要なのだと、年月を重ねながら学びました。

 

定着して生きる人々と私のように日本のあちこちを転々として移動しながら生きてきたものが融合して生きる。

たいした経験をさせてもらえているものだと思います。地道で辛抱強く動かない農耕民族の中に、あちこちの世界

を見てきた落ち着きのない牧畜狩猟民族が1人紛れ込んで、「あれ捕まえる」とか「これ拾う」とか大騒ぎしている

感もありで。 なにもかも許してもらえてできること。感謝いっぱいです。

 

黒田さんには美しいこの土地で、温かい集落の人たちのご親切に助けてもらって、楽しく過ごしてほしいと

願っています。熊本に戻られた80歳もお母様もまた来てくれるでしょうから。

 

雪は止んだ模様。雪明りはなし。

明日はまた会議です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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