タルと水仙と放射能

今夜は十五夜でしょうか。それとも十六夜?窓の外に大きなまん丸い月がぽっかり浮かんでます。

昨夜も一昨日の夜もですが、月明りで夜の庭の明るいこと!普段なら灯りがないので庭は漆黒の闇
なのですが、電気を消した部屋の中まで全部見とおせるくらい明るい。
でも朝になると、空は灰色、雪が積もっているんですよ。これが。

今日は一日ではないけど、日差しがありました。でもやはり温度は低く風は冷たいです。
日曜日は目まぐるしく過ぎます。
朝、お餅を出荷して、いったん帰って今度は花です。
今日から、ルピナス(赤、黄、青、白)、エスコルシアミニチュアサンデュー、アイスランドポピー、
ネモフィラ、を出し始めました。

終わって畑へ。
冬の寒い間、家の中だけにいた猫のタルを外に出してやります。猫なのに犬のようにニャーニャー
鳴きながら、私と一緒に畑の中を歩きます。


タルにとってもやっと春が来ました。
あっちこっちに咲き出した水仙です。


しばらくタルと一緒に畑の草をとったりした後は帰って、明日の花の出荷の準備です。

今日はこれで終わりません。

6時、また道の駅に行って、今度は野菜部会、花の部会の掃除です。
たくさん生産者がいるので、短い時間できれいになります。

そしてそれからあまり嬉しくない話。放射能検査の説明です。4月からセシウム検査の基準の数値が
変わりました。これまでの1キログラムあたり500ベクレルから100ベクレルへ。
ここは里山が多く、またイグネに囲まれた家もまだまだ多いので、わらび、こごみ、たらの芽などの山菜
や、何種類ものタケノコ、など野山で採れるものが多い土地です。

これからがタケノコや山菜の季節。みんな山や野に出て1年に1度の山菜採りを楽しんで道の駅に
出す時期なのに、みんなしーんとして黙って耳を傾けている姿は、せつないです。
誰も悪くないのに、文句ひとつ言わないで。
私は都会者なので、山菜の区別もつきません。でも100ベクレルという基準値だけが公に示されて、
後は検査も販売の自粛も全て、採る者、生産する者に委ねられているという現状は、曖昧で、対応の
決め手がなく、やりきれない思いがします。

私のお餅も春になると蓬を摘んで蓬餅を作るのですが、今年は蓬の検査が先です。出たばかりの
柔らかい蓬を1キロ採るのは大変。近所のヨッチャンに「摘んでよ」と頼んだら「おがらなきゃ(大きくならなきゃ)
ダメだー」と断られました。おがったらお餅に使えなくなるんですけどねえ。

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