東京から帰ってきました

早朝、お餅つきの仕事を済ませ、車を駅前駐車場に置いて、8時41分の新幹線「はやて」に乗ったら、11時ちょっと過ぎには東京の渋谷に着いてしまいました。ほんとに速くなりました。
昨日はお天気がよかったのは朝だけ。午後から小雪がちらつき始め、夕方はなんと吹雪でした。東京も
寒かったらどうしよう、と思って行ったら、今日は一日温かかった。でも夜、古川に着いたらやっぱり寒かった。

しかし、やっぱり東京は人が多いです。お金をATMで出したいと思って銀行に入ると、ズラリと人が並んで
いるし、郵便局に行けばやっぱり人がズラリと並んでいるし、友人たちを喫茶店に行けば、やっと座れた
のはぐるぐる歩いて3軒目。疲れますー!
東京脱出した今の暮らしと比べてみると、ATMで並んだことないし、郵便局ではほとんど貸切状態だし、
喫茶店は1軒もないので、入ろうったって入れないし、ずいぶんのんびり暮らしているんだなあ、と思います。

さて、恒例の1年に1回の『みず』の打ち上げは無事終了しました。
御存じの方もいらっしゃると思います。
作家であり、石川県九谷焼美術館館長であり、深田久弥山の文化館の館長でもある高田宏先生です。
今年で80歳になられますが、大変お元気そうで安心しました。
先生からは「文章を書くことは生き方を考えることである」と教わりました。

「人に褒められたいと思って書くのではなく」「文章を売るために書くのではなく」「自分のために書きなさい」
と繰り返し、繰り返しご指導いただきました。

昨年の3月11日に大震災が起こり、沿岸部の方々に較べれば軽微なものですが、私も被災しました。思いもかけず、遠い故郷の友人たちからご支援を受けることになり、そのご報告をしたいという思いと、復興へと向かう一日一日の記録は、現場にいる私たちのような者こそが記録を残さなければならないのではないか、という気持ちから
拙いブログを書きはじめましたが、高田先生と『みず』の仲間のおかげで、書く目標の軸をぶらさずに続けて
いけているような気がします。

寒い、寒いと言っているうちにもう4月です。次の締め切りがあと半年できてしまいます。
来年の春、もし今年見た顔が揃って見られたら「それは奇跡だよ」と先生が仰いましたが、その奇跡が起こります
ように、と願います。
さて、私はもうひとつの「新聞バッグものがたり」を書かなければなりません。今度は世界の人にも繋がるように・・・。
がんばってみます。

 

 

 

東京から帰ってきました” への2件のコメント

  1. 「自分のために書く」のですね。「書く」とは、「自分とは何ぞや」ということを追及する作業ということでしょうか。

    ある作家さんは、「自分の感性で感じ取ったものを他人の感性にも同じような波を起こすことができたらいい」というようなことをおっしゃっていましたが、そういう目的もありなのでしょう。

    1. 高田先生は、最初から最後まで一貫してほんとに厳しかったですよ。
      ちょっとずれたことを言ったりすると、教室を止めてください、なんておっしゃっていました。
      でも今はお年を召されました。丸くなって柔らかくなって、でもやっぱり中身は変わってなかった。

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