富良野訪問ー1-

厳寒の富良野へ行ってきました。マイナス24度の世界。

どんなに寒いんだろう。北海道の人々はどんな姿で、もしかしたらロシアの人のように完全武装で町を歩き、

どんなふうに厳寒の中で暮しているのか想像がつかなかったのですが、札幌の駅に到着してみて拍子抜け。

まあ多少は着ているジャケットが私たちの防寒具よりも厚くて寒さに強いのかもしれないけれど、千歳空港から札幌

までの電車の中の乗客はお洒落なコートやブーツ姿で仙台や東京と何ら変わらりませんでしたよ。

 

なーんだ、普通じゃないか、というようなもんです。ほんとは寒いのかも知れないけれど、電車の中や室内で

暖まった身体で外に出ても10分や20分ほとんど寒さを感じない。ましてや着込めるだけ着込んでいるというのもあ

りますが・・。

札幌では富良野に向かう電車の待ち時間、時計台に向かって歩いてみました。DSCF1778

札幌駅前大通り。雪少なっ!

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札幌に行ったことがある人が見たら、きっと笑うね。何をびっくりしとるんだと。九州生まれの私にとって、北海道は

未知との遭遇なのですよ。

背後から陽射しを浴びる時計台。大昔、ここでトウモロコシを食べたなあと思い出しながら・・・。

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北海道のヘソ、富良野まではバスとJRがあるんだけれど、途中の吹雪などを想定してJRを選択。

特急サロベツ号に乗り、滝川駅で普通に乗り換え2時間半余り。バスもあまり変わらない。初めての厳寒期の北海

道。車窓の風景はとワクワクします。

札幌を出てまもなく吹雪に突入。やだ、こんなところは歩けないと急速にワクワク感が沈静。

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滝川を過ぎた辺りから雪がやんで空が明るくなりました。

赤平駅。いかにも北国の駅舎。

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雪の山々や原野を飽きず眺めながら、午後3時近くに富良野駅に到着。

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厳重な風防室がこしらえてある駅舎の待合室は、アジアからの観光客もスキーを楽しみにきたオーストラリアンも

用事のある人もない人も、寒さをよけてひと時を過ごす憩いの場のようです。

 

ホテルは駅から1分。寒さに怯えることもなくチェックインし、夕暮れまでの短い時間を新プリンスホテル界隈へ。

今回、同行してくれた「屋根」実行委員会事務局のサイトーさんにとっては初めての富良野訪問です。是非ニングル

テラスや雪に覆われた森や白く輝く富良野岳、そして倉本聰ワールドのドラマ館など見てほしい。

しかし、さすがに富良野スキー場真下のこの界隈の雪。ちょっと自分で運転したいという気持ちにはなりません。

 

夏、大勢の観光客で賑わっていたニングルテラス。冬は休業かと思っていたら、ちゃんと降りしきる雪の中でも営業

していました。しっかりと装いを冬支度に替えて。こういうのを見ると雪ってどうにでもなるもんだねえ、と羨ましいよう

な気持ちになるけれど、雪の生活が身に付いてないとこういうホスピタリティは思いつかない。ニングルテラスの

木々の枝のあちこちに留まっているこの愛らしい雪人形は見つける度に心を和ませてくれます。

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そして観光客の数も夏よりは少ないとはいえ、中国や韓国などのアジアからの観光客、冬になると増えるという

家族連れのオーストラリアン、日本人のスキー客などでそれなりに賑わっています。

ここに来る度に毎回訪れる倉本先生のドラマ「優しい時間」の物語の場、喫茶「森の時間」ではストーブに

赤々と火が燃え、カウンターには隙間もなくコーヒーを飲むお客さんが並んだ夏と変わらない光景でした。

ただ毎回カウンターの中でコーヒーを淹れてもらいながら楽しくお話していた谷倉さんの姿が見えないことが寂しい

限り。でも人生こういうものなので仕方ない、仕方ない。

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ここで私にとっては驚きの光景が。雪に覆われた木の階段のところどころで見かけた、真っ白な雪に長々と黒い

ロングドレスの裾を引きずるあ・ら・サーティファイブくらいかとおぼしき女性と取り巻く男性群。

「森の時計」内のさまざまな場所、さまざまな角度で、このけっこう騒々しい一群の撮影会が始まった時には、

てっきり何かのドラマか雑誌かコマーシャルの撮影かと思い込み、自分がその角度に入らぬように遠慮などしてまし

た。

でも違ったんだねえ。今アジアのお客様がたは日本のこういう風景の中で結婚の記念写真を撮られる方が多いのだ

そうで。お店の方の遠慮がちな「ほかのお客さんのご迷惑になるので」の声で、どなたもコーヒー一杯注文せずに

撮影を終えて雪の中に戻られましたが、今観光地ではこんなことが流行っているのかと後で知ってびっくり。

なんと論評していいやら・・。

 

日が沈み真っ暗になった雪の森の中には、冬だけ作られるカンカンハウス(歓寒ハウス)に火が灯りました。

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夜の時間は、富良野の町に戻り、喫茶「くるみ割り」でみやこさんと大崎公演の諸々をご相談しました。

公演時の劇団員の方々の食事や飲み物、その他その他。らーめん屋だのお蕎麦屋だのがすぐ手近には

ない私たちの町ではほとんどの準備が手作りの草の根的発想で整えるしかないのですが、富良野の大先輩

みやこさんのおかげでテキパキとご指導頂き安堵しました。ああ、よかった、よかった、と安心してホテルに

戻ったのはいいけれど、今夜食べようとコンビニで買った夕食を車に忘れて、空腹で就寝。

明日は「屋根」観劇の日。ホテルの朝食も「屋根」も楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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