新聞バッグ、福島の手。

道の駅でのお餅の出荷を終えた後、今日も仙台市泉のセルバ(おしゃれなお店がいっぱい入ったビル)での田舎郡

東北村の催事に参加するべく泉へ。人を待たせているので今日は東北自動車道で。

最寄の古川インターから泉ETC出口までゆっくり走っても20分強で着きます。

11月も半ば近いというのに、温度が高いからか紅葉が散らずに残っていて、流れ行く窓外の森や林の景色は朱色

が混じった薄い琥珀色、朱色、黄色、取り混ぜてとても綺麗。

 

昨日の店番&ワークショップ担当は南相馬から自主避難して来ているあやさん、今日の店番&ワークショップ担当は

四万十から来てくれた黒田さん。私はお話&おしゃべり係?(つまり役立たず)

今日会場で私を待っていてくださるのは、福島から小さい子供さんたちを連れて仙台に避難中の若いお母さんグ

ループ「福ガール」さんなので、2日連続はちょっときついけれど、是非お会いしたいと出かけてきました。

 

福島のお母さんと私の間をコーディネートしてくれているのは、南相馬からお子さんと一緒に仙台に自主避難中の

アベさん。既に団体を起こして仙台と福島を結んで活動中のアベさんとは、以前に仙台の男女共同参画財団が

企画した「気持ちを繋ぐバスの旅」で福島にご一緒し、その時に新聞バッグのお話をしました。

 

福島へ行った時のことはブログに書きかけて書けなくなり、そのままになってしまってますが、線量系が設置された

バスで福島県をぐるりと見て回った時の感想は、

まず汚染された土地の広さに衝撃を受けました。これは福島県の何割だろう? と思った。どれだけの人が住んで

いてどれだけの人が居られなくなったんだろう、と思った。帰還準備区域として昼間は帰還OK。夜の宿泊は不可、と

いう区域にも入らせてもらったけれど、全然人がいない。広々とした道路を往来するのは車のみ。人の姿は作業着

マスクをつけた除染の方々だけ。マスクもない無防備な姿で通りを歩いているのは私たちだけ、という状況。

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四方、どちらを見ても人っ子一人いない道路。

車で通りかかったおじさんが、道の途中で車を停めてしまって車から「どこからきたのーー?」

「仙台ですー」と答えたら

「私も仙台にいたんだよー」

話始めてなかなか車を動かさないおじさん。私だってこの状況だったら、向こうから来る知らない人にだって

「こんにちわ」と声をかけるわ。

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そして人家の庭であれ、空き地であれ、元田んぼ畑であれ、至るところに山積みにされた除染土が入った

フレコンバッグ。DSCF1145

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福島を実際に見るまでは判らなかったけれど、この原発の爆発は、地球の自然を壊し、人の生活を壊し、人の家庭

を壊し、人の心まで壊してしまった人が起こした災害。なんと罪深いことか。原発の再稼動を進めたい人はみな、

福島の被災地を自分の目で見てから考えてほしい。

 

話を元に戻して、今日お会いした福ガールのMさんとNさんは本当に小さいお子さんをお持ちの若いお母さん。

新聞バッグを作ってみたいということなので、子育てと並行しながらできる方法を模索しながらゆっくりゆっくり進めて

ゆきたい、と思います。

縁は異なもので、思いがけない時に思いがけないことが起こります。

初めて仙台のセルバで顔を合わせたあやさんとアベさん。どちらも南相馬からというのも偶然ですが、なんとあや

さんのお姉さんとアベさんは、同級生。アベさんの娘さんとあやさんの息子は南相馬の学校で同級生だったことが

判りました。

これから何が出てくるのか楽しみ。海の手山の手福島の手、一緒に新聞バッグを作れたらいいなあ、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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