南三陸町からの手紙

今日3月11日は、去年の大震災の日。この地に来て10年余り。何回も震度5とか6とかの地震を体験したけれど、
本心からあれほど怖いと感じたことはなかった。何かに捕まって耐えられる、という揺れではなくて、右へ左へと体が振り飛ばされるような揺れがやっと小さくなって、車に乗り込んだら、ガタガタガタガタ体と指が震えて、ハンドルが握れなかったことを思い出す。東京にいる子供に無事を知らせようなんてことは全く頭になくて、ここにいる家族や知り合いが生きてるか、生きてるか、とそれしか思わなかった。

今日は一日中、テレビもラジオも大震災の追悼番組。ほぼ一日中だから、見なくてもいい、と思ってるのだけれど、
やっぱり見てしまっては、涙ポロポロ、そんなことの繰り返しだった。

いや、やっぱり、ほんとにお気の毒なことが多いんです。テレビの報道ではそんな細部や深部の事情は伝わらないし、そういうのでは視聴率のとれる番組にならないでしょうから。
上の写真は、きのういただいた南三陸で被災された48人の手記を原稿にした本「南三陸からの手紙」です。

ーあとがきーに、こう書かれています。

一人一人の体験を記録として形に残そう。そしてそれを次の世代の人々に伝えよう。南三陸町にとどまらず、日本の人々に真実として伝えよう。それを人々に共有してもらうことで、一人でも多くの人に役立ててもらおう。この本が読者によって、もっともっとたくさんの人々に伝えられ、そして世界中の人々にこの大震災の真実を共有して頂ければと願っています。

私もほんとうにそう思います。

もしお読みになりたい方おられましたら下記にご連絡ください。ここで新わかめも販売しています。
わかめは1袋500円×5袋のセット販売。

NPO法人みらい南三陸   わかめ受付 TEL. FAX番号:0226-46-9436

「南三陸町からの手紙」800円(税込)         同上

 

 

 

 

 

南三陸町からの手紙” への2件のコメント

  1. 大震災の真実を共有することは災害大国日本に住む自分のそして自分の身の回りの人たちにとっても他人事ではなく、自分達の危機管理に通じることです。読んでみます。

    1. 「みらい南三陸」の代表の下山うめよさんは、手芸、洋裁教室飛来来たいね、と相談している方です。戸倉の志津川中学校仮設におられます。
      歌手うーみさんのお友達です。この本作りとわかめの販売に尽力されています。

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