サクラ咲く!! 合格、卒業おめでとう!

大震災からもうすぐ4年。

あッという間のような気もするけれど、被災後の二年間くらいの大変だったこと。ほんとうに通常なら10年

くらいかかって起こるような数々のこれまで出会ったこともないような出来事が次々に現われては過ぎ、現

われては消える超スピードの走馬灯のような日々だったように思います。

南相馬から鳴子温泉に避難してきたあやさん親子にも4年の歳月は流れ、小学生だったakariちゃんは

今年高校入学の年。

希望の高校に受かりましたよ!! 良かったーーァ!

あやさんが働いている鳴子温泉の喫茶玉子屋さんのご主人夫妻も黒田さんも私も、周りにいる者たちは

息を詰めるようにして、見守りました。合格だよ!!ほんとよかった。

そして新潟の高校で学んだakariちゃんのお兄ちゃんも東京の大学に入ります。 おめでとう。

 

今日、鳴子温泉の喫茶玉子屋さんで、雑談中の私たちの前に春休み中のあやさんの次男君とお友達君が

現われました。二人とも実にみるからに爽やか高校生。お友達君が行くのは北海道の大学だそう。

これから作る海老名市立海西中学校の卒業証書を入れる新聞バッグのサイズやデザインを検討中のあや

さんと私の会話に興味が湧いたらしく、「僕たちも作っていいですか?」と。

折り手さんには誰がなってくれてもけっこうです。丁寧に気持ちをこめて折ってくれる人なら。でも簡単じゃ

ないよ。

 

半信半疑で二人の様子を見つめていたあやさん。「わかった、教える」と奥さんが用意してくれた新聞を

手に立ち上がりました。海山の中でトップクラスの腕前を持つインストラクターのあや母さんのもとで

今日はきっと特訓に特訓を重ねていると思います。もともと検品まで自分でやれるようにならなきゃダメ、

だという考えのあやさんが一緒なら、きっと完成度の高い新聞バッグを折ってくれるに違いありません。

akariちゃんもインストラクターです。なにやらとても楽しみだ。

 

帰り際ニュー大学生二人が残した言葉に私は「うーーーむ」と未だ返事ができてません。

「新聞バッグにマジックでおめでとうーって書いていいですか?」

わかる。その気持ちよくわかる。私も書きたい。みなさん、卒業おめでとう! って。これからがん

ばってね、って。大学に合格した二人が心をこめて卒業証書が入る新聞バッグを折れば、卒業する中学生

に「おめでとう、がんばれよ!」って書きたくなっちゃうよね。

 

なので、考えます。これからその思いが伝わる方法をマジックで書かなくていいように。

2月12日。今日はいい日だね! ほんとによかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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