南三陸から戻って、寝込んでました。お餅屋のくせになんと6日間も。
風邪ではなくて検査受けたりしたのですが、大丈夫でした。やっと今日なんとか起きたらもう27日。
なんとしても年内に行かなければならない業務品卸屋さんに今日は行こう、と思うのですが、
なに?この雪は?どこもここも真っ白に積もっているうえに、まだ降っています。
例年の雪降りが一ヶ月くらい先を行ってるみたい。普通だったらこんな雪景色は1月になってからだよ。
3時頃家を出て古川の町に入ったら、どの道路もこの道路もものすごい渋滞。
そうだ、今日は仕事納め、御用納めの日だったんですねえ。今日みたいな日、世間では納会なんて
やるんだろうか。昔はやってましたけど、でもこの雪じゃ落ち着いてお酒飲む気がしなくなるんじゃない
かしらん。
エムパックで買い物済ませて外に出ると真っ暗になってました。雪がどんどんどんどん降って道は
圧雪とか凍結とかいろいろ。ワイパーは凍りついてガリガリ。赤いテールランプがずらーっと連なって
車はなかなか進みません。あまりの混みようにどの道通って帰ろうか、と頭を悩ませます。
時速5キロとか10キロとか一寸刻みに進みながら、なんだかこの感じ前にあったような・・・・・・。
そうだった、大震災の日がこうだったー、と思い出しました。
あの時私は古川にいました。イオンモールの駐車場に車を停めていて、地面が揺れ動くので暫くは
車を出せなかったのですが、周囲の道路が車で埋め尽くされるのを見て、自分も出なきゃとガタガタ
震える手を押さえつけながら駐車場から出ました。新幹線の下の道路は上から水が降っているし、
あの照明みたいなのも折れ曲がって落ちたりしているので避けて、信号がなくても曲がれる道を
帰ろう、と埋め尽くされた車列に入りました。両側の建物から崩れ落ちたガラスが怖いのと、余震で
他の車とぶつかるのが怖いのとで中央よりを一寸刻みに進んでいきました。
誰一人、クラクションを鳴らすこともなく、行列を乱すこともなく、入ってくる人は入れて、何かもう
魅入られたように大人しく運転して、大きい交差点も小さい交差点も信号機はないのに、ちゃんと曲がれて
というより曲がらせてもらって1時間半くらいかかって(普通は30分)帰りつきました。
外国だったら「何やってるー!」とか「さっさと行けー」とかクラクション鳴らしたり、映画とかで見るじゃ
ないですか。あんなの全然なかった。日本人ってすごいんだわーと思いましたよ、あの時。
今日も同じ。同じ速度でほぼ同じ車間で真っ白な道をゆるゆるゆるゆる走って、遅くなったので家には
帰らずそのまま川渡の温泉に行きました。いやあ、凄い雪。昨夜でも40センチくらい降ったそうです。
ここのお湯は湯船からお庭が見えるのですが、灯りが灯った灯篭の屋根の雪は50センチ越えてる!
それでも上から上からしんしんしんしん雪が降ってきます。
何時止むのさ。ほんとやめてほしい!
私が寝込んでいる間に南三陸のけいこさんが倉本聰先生の新聞バッグを仕上げてくれました。
8畳の部屋いっぱいの新聞バッグ。
これを送って安心してお正月が迎えられます。
黒田さんは明日雪かきから解放されて、実家がある熊本へ帰省。いよいよお正月ですね。
ああ、なおってよかった!!
お大事にされてくださいませ。