先日、新聞バッグワークショップで富良野の倉本先生をお訪ねした時に、夜のお酒の席で、倉本先生作の
お芝居の話になりました。来年1月上旬、富良野での上演を皮切りに全国で公演が予定されている
「ノクターン夜想曲」。その他にも倉本聰作、演出の舞台は「ニングル」や「谷は眠っていた」「今日、悲別で」
などいくつもありますが、再来年公演されるのは「屋根」という作品だそうです。
演劇にうとい私は知らなかったのですが、聞けば倉本先生の舞台は宮城では仙台、名取、登米でも上演
されていたとのこと。それならば私たちの町にも来てもらいたいねえ、という内輪話になりました。
ここ岩出山にはスコーレハウスという立派な文化施設があります。あまり大きくはないけれど、客席はたぶ
500くらいはあるし駐車場も広い。お芝居ひと公演でいくらくらいお金がかかるのかも知らず、演劇グループ
の方の「屋根は素晴らしい作品ですよ」という言葉に魅了されて、再来年ならもしかするとできるかもしれ
ないと、淡い期待を持ちながら帰ってきました。
暫くして、北海道の先生の会社の方から演劇の公演には文化庁助成金の申請ができますよ、という連絡が
ありました。残念ながらスコーレハウスはその演劇にはちょっと小さいけれど、古川の文化会館なら席数、
舞台の広さなども大丈夫かも、というお話。 助成金の申請をするには関連する役所にお願いせねば
ならず、親指を切って手が痛いよっちゃんは、忙しい仕事の合間を縫って古川の役所に足を運んでくれ
ました。
でも突然動き出したお芝居の話なので、実感もないしなかなか話が前に進みません。そうこうするうちに
話は市の主だった方や道の駅の社長にも聞いていただく機会を得て、少しづつ動き始めました。
そして今日地元の教育委員会に行ったよっちゃんの話では、やっぱりスコーレハウスがいい、という声が
多数。客席が小さいならば、近くの鳴子温泉に泊まってもらって2日に亘る公演に、という声もあった、
そうで、私はよっちゃんのそのメールを読んで笑ってしまいました。
だって楽しくないですか?
お芝居の公演で、それも超有名な倉本聰先生の演劇で、舞台が小さすぎるので俳優さんたちには温泉に
泊まってもらって翌日もお芝居してもらうなんて、そんなことできるかどうか全然わかりませんが、あったら
楽しいなあ、と思って。でも演劇公演中の俳優さんたちは温泉なんかに浸かっていたら緊張が途切れ
て良い演技ができなくなっちゃうのかもしれないですね。
やっぱり可能ならこの町のスコーレハウスにきてほしい。そしてこの町の学校の生徒たちが、小学校も
中学校も高校もみーんなほんものの演劇に触れられる機会ができたら嬉しいなあ、と思います。
が、どうなんだろう。今はまだ可能かどうか全然解りませんね。見たいなあ!「屋根」。