那須の続きで、年寄り二人、山形県の鶴岡を旅してきました。
前日はくらげ水族館がある湯野浜温泉までの道も渋滞でぎっしり。1万人くらい来ましたよ、との情報も聞いたけれど、何事もなくクラゲ街道を走り、何事もなく駐車場に車を停め、普通に館内に入って目いっぱいクラゲを見てきました。いっぱいいたわ!
お客さんによってくる愛嬌のあるアザラシも、だらんと寝転んだアシカもいました。
山形県鶴岡市は、私たちにとっては藤澤周平の小説の舞台になった町。ぜひとも藤澤周平記念館へと意気込んでいたのですが、鶴岡の町は水曜日休日が多いとのことで、休館日でした。
開いているところは。
黒いマリア像で有名な、鶴岡カソリック教会天主堂。
かわいらしい幼稚園が併設されています。
鶴岡駅前のお蕎麦家で名物麦きりを食べました。麦きりとは、つるつるした細いうどんでした。
庄内の豪商、旧風間家住宅、丙申堂。
丁寧な説明、60帖の台所、珍しい石を乗せた屋根。藤澤周平の小説「蝉しぐれ」の映画の撮影があった座敷。
鶴岡の中心部、鶴岡市役所から車で20分ほどの湯田川温泉、湯どの庵で宿泊。
この湯どの庵。外から見るといかにも昔からある旅館の佇まいですが、中は全然違う。大変モダンは作りになっています。食事も旅館で普通に見る品数いっぱいのお膳料理ではなく、超シンプルな素材を楽しむコース料理。年寄りにとっては、見ただけでお腹いっぱいになりそうなお椀やお皿の料理よりも、時間を置いてひとつひとつ出てくる魚やスープの食事は食べるのに楽でした。珍しくほぼ完食。ブルーベリーの冷たいお饅頭を食べたけど、あれは美味しかった。
東京からきた友人はこの旅館を大変気に入って、秋にも是非また来たいそうです。私たちの地元である鳴子温泉も、こんなふうに「是非また来たい」とお客様に言われる旅館にならなくちゃ。
いつまた二人で来れるかな、と記念写真と撮りました。
人生の残り少ない私たちにとっては、会える1回1回の時が大事です。
翌日もよく晴れて学問所である致道館、そして藤澤周平記念館、大寶館へ。近い順序で歩いただけですが・・・。
ついでにと、羽黒山へ。
山門の前の茶店で、二人で草もちを食べて休憩。
高齢者二人。油断してもしなくても交互に忘れ物をして補い合っての旅でしたが、子育てを終え、両親の
看取りも終えての旅は気軽でのんびりとして、とても楽しかった。また行きます。
最後の日、「うーーむ、凄い!」と感嘆しつつ見た今の伊豆沼。我が家の近くには、三つもこんな蓮の沼があります。蓮船の船頭さんが「世界一」だと言っていたけど、ほんとうかもしれない。花にはまだちょっと早い。
私が運転していたとはいえ、疲れただろうと疲労を案じていた友人は、帰京した翌日にはプールに行って
クロールで200メートル泳いできたよ、と言うのですから、たいした高齢者です。