青空

福島の方から自作のmy箸が送られてきました。

見てください。この手わざ。

制作者のATさんはヘラブナ釣りがお好きで、矢竹という種類の竹で釣竿を作られるのだそうです。
その竹の細い部分を利用して作られたmyお箸と竹筒は箸入れです。箸入れの蓋と身の分かれる部分の
ちょっと下に「青空」と銘記されています。

そう、これは「青空」という名のお箸と箸入れです。

箸袋は奥様の自作。クラシックな布で丁寧に縫われていて、同色のくるみボタンでとめられています。
ご夫婦でこんなお仕事をご一緒になさるなんてなんて素敵なことでしょう。ご一緒の作業が目に見える
ようです。

私の母も木彫をする人で、父は勤めを退職してからは母の助手をしてました。父が木から皿を削り出し、
母がデザインし、絵を描き彫り、彩色する。父が磨いて薬をかける、という順序で仕事をしていたことを
思い出します。

お箸の下にあるのはATさんの版画です。青い空には白い雲がぽっかりと浮かび、山々は緑に、そして
花が咲き、池には魚が泳いでいます。放射能を被らない三春の春です。
私はATさんの版画が大好きなのです。いつも明るく優しい色合いの絵の中に生き物がいてATさんの
優しいお人柄が感じられます。でも近頃ではATさんの版画の中には点をばらまいたように放射能が
降っていたりします。

素晴らしい手作り品を送っていただきました。イタリアへも送ります。

ついでに
フランス雑誌の新聞バッグ、こんなのもありますよ。

かわいいでしょう。
あんまり可愛いから私が買ってきました。

 

青空” への2件のコメント

  1. 竹の触り具合は何ともいえずいいものですよね。何を食べるにしてもごちそうになってしまいそうなマイ箸と箸入れです。

    版画の絵柄もいい感じ。まさしく田舎郡東北村のイメージ。

    雑誌の気に入ったページをバッグにして持ち歩けるなんておしゃれ!!一石三鳥ですね。

    1. このmy箸はほんとうに素敵ですよ。手抜きがまったくないといっていい手仕事です。
      こういう手仕事をたくさんの人がやれるようになったらいいですねえ。
      10年後、沿岸部が復興する時には最新の機能を備えた工場が出現するのでしょうねえ。
      人間はたくさん必要ないみたいな。

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