稲田が黄金色に替わりました。ぼつぼつ稲刈りが始まっています。鳴子の山々を望んで・・・・。
仕事再開2日目。
きのう行かなかったもう一つのスーパーマーケットにも今日は行きました。
昨日行ったスーパーマーケットの担当者の方には、夫の病状が悪くなってから、これこれの事情で販売用の籠がほったらかしになってますが、しばらく行けません。よろしく、と電話でお願いしておいたのですが、 こっちのほうは電話もせずほっぽらかしたまんま。
売り場に毎日空っぽの籠を置きっぱなすというのは、生産者としてはあるまじき態度。 だから連絡しておいたのですが、昨日行ってみたら私のお餅入れの籠には、ちゃんと他の方のお菓子を 申し訳のように、からっぽにはしてないよー、というくらいに入れてありました。有難かった。
私が持って行ったら、その方のを戻して、品物を置きなさい、ということです。
でも今日のほうは全然連絡していない。ほんとのほったらかし。 ないよねー。私の籠はもう片付けてあるよねー。でもせっかく持って来たんだからどうやって置こう、と考えながらお菓子売り場に行くと、盛りだくさんのお菓子の中に空っぽの私のお餅の籠が中に手拭いまできちんと敷いて私の名札付きで置いてありました。
ずーっと10日間も混んでるお菓子の中で空っぽの籠を置いておいてくれたんです。
狭い町だから、従業員の方が「あれ、なんで来ないんだろう」と思い、他の従業員に訊いたかもしれない。そして誰かが国道にたくさん出てるうちの通夜、葬式の看板見て「だんなさん、亡くなったみたいよ」と言ってくれたのかもしれない。
私は感動しました。これが都会なら、いや都会じゃなくても都市近郊の小さい町の直売所やスーパーマーケットなら、他の人にとって替わられます。
この町にはそういうことが少ないです。でも10日だから。それもうんともすんともなく黙って休んだのだから、
退けられても当たり前なのに。
我が家の手作りのお餅は毎日米を磨いで、豆を煮て、小豆のあんこを作ってという手作業なので、たくさん
はできません。だから注文を頂いても多量の時はお断りするし、我が家の販売は道の駅の直売所が
本拠地なので、他のところには少ししか出していません。
それでもこうして私の場所がちゃんととってありました。
嬉しいことです。
これまで二人で作ってきたお餅の仕事が突然私一人になりました、まあ、夏頃からはオトーサン一人では
苦しいだろうから私がメインになろう、と習い覚えてはきましたが、それでも亡くなる8日前までは夕方は
完全に一人で搗いていました。
相当進んでいると思われるガンも、飲み薬の痛みどめで済むくらいだからと、合間合間にベッドに戻って 休んではまた餅つき現場に戻って全部搗いてました。「えー!、もう搗いちゃったの、というくらい手品の
ように早かった。
いなくなってこうして一人で搗いてみると疲れます。2日作ったら1日休もうかしらと思うくらいだけど、
でも私の場所が用意してあるのだから、やっぱり疲れない程度にはがんばらないとね。
おもちの出荷が終わってから、鳴子の玉子屋さんのところまで、店主のご夫婦とあやさんに会いに行き
ました。
あやさんは通夜も葬儀も大車輪で手伝ってくれたけれども、夫を見舞いに来てくれた時、まさに夫の
命が尽きようとする時だったので、「えらいところに来ちゃった」と大慌てに慌てていたのを覚えています。
玉子屋の武さんと奥さんとあやさんとしゃべっていたら、元気回復してきました。
明日から2連休。別口の注文もあるので、午後いっぱい、一人でお餅を作ります。
食事の支度の心配はありません。
今日も貰った!!!
すごいたくさんのアスパラガス。
そしてみょうが。
そして今年のひよこが育って生んだ卵をたくさんもらいました。
「ぼくは卵から生まれたの?」と凄い質問をする孫の所望で鉄板焼きなど作って全部食べます。
家の周りに今たくさんあるホップ。
昔、この集落の人たちはホップで一儲けしようとみんなで挑戦したのだけれど、失敗したそうで、その名残
りの花です。