キャンベル先生の「読もう」第2回

     原発がまた危なげな様子になっている。稼動し始めた高濃度汚染水浄化装置が

     わずか5時間で止められ、再稼動まで数日はかかりそうだとか。汚染水が溢れ出

     すまであと1週間余というのだから予断は許されない。東京や九州など遠いところ

     で聞くのなら遠い話のように感じられるのかもしれないけれど、根菜だの葉物だの

     の放射能の線量の数値や風評被害に怯える日々では無関心ではいられない。

     「もう原発は嫌だ。いらない」というのが私の意見。「その考えは早計である。原発

     全体を放射能が漏れないようにお金をかけた設備をつくるべきだ」というのが夫

     の意見。家庭内の問題ではなく原発でお互いの意見は折り合わない。

     午後から東鳴子温泉のO旅館に行く。海山ネットで販売を始めたお炊事キャップ

     を厨房で1枚使ってくださるそうだ。このお炊事キャップについては私の友人達の

     一大ネットワークの支援品であるので、その物語は改めて書きたい。会いたい方

     を待っている間に今日のロバート・キャンベル先生の「読もう」の講座の本、川口松太

     郎の「深川の鈴」を読む。ずいぶん久しぶりの川口松太郎だけれど、あッという

     間に引き込まれ一気に読んでしまった。後でのキャンベル先生の言葉によれば

     一気読みの本だった。

      3時より「読もう」講座。今日は前回よりも参加者が多く感じる。新しい人も数人

     いる。被災者向きのプログラムだけれど避難者の参加はない。ロバート・キャンベル

     氏は江戸、明治、大正の日本文学を専門となさる東大の先生。テレビや講演で

     人気の高い方らしいが、テレビに詳しくない私は知らなかった。前回から参加さ

     せていただいているが、日本語が大変上手なもの柔らかい優しげな方である。

     前回翻訳をお願いした日本語での「東北の復興なくして日本の再生はない」とい

     う意味の文章について、「利用できましたか」と質問されたが、今本気で準備中

     です」とお答えした。できあがったら真っ先に「日本中に配りますよ」とその成果を

     お見せしたい。                             山の手S記

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