昔ばなし

暖かかったり寒かったりしている間も季節は進んで、周囲の田はほとんど水が入り、田植えも最盛期です。

昨夜の蛙の大合唱は凄かった。それまでは蛙の声なんて全然しないのに、田に水が入った途端に辺り一面に
轟き渡るような大合唱が始まるのだから不思議だなあ、と思います。

このところ誰か彼か次々に我が家に人が訪れて賑やかです。
1週間前は次男一家、そして次に叔母、明後日からは60年近い付き合いの福岡の友達。

南三陸に行く長い道中で、叔母に若い時代の話を聞きました。
若い時、アメリカ軍の基地で働いていた叔母は、将校クラブでパーティなどがある時、身体に少し障害がある
(手術で治ったので今はない)幼い私を連れて行ってくれてました。

それは覚えているけど、叔母が何の仕事をしていたのだろう。
「おばさん、基地で何の仕事していたの?」
「進駐軍の将校クラブで給仕の仕事していたの。アハハハ」

アメリカ軍のことを「進駐軍」という叔母の答えを聞いてびっくり。給仕というのだからウエイトレスだったんだね。
私は事務職かと思ってました。

「で、おじさんは?」
「おじさんは掃除夫だったの」

「えーーッ」もっとびっくり。
叔父はよく翻訳などしていたので通訳でもしているのかと思ってた。
「特攻隊で宮崎の部隊に行ったんだけれど、3機前で飛行機が無くなってしまって、特攻する前に終戦になっちゃったのよ。戻ってきても仕事がないので、進駐軍に入って掃除夫をしていたの」

いやー、私は知りませんでした。そうだったのか。

「私をいつもクラブのパーティなんかに連れて行ってくれてたよね」
「将校クラブのパーティがある時、一人で行くのが嫌であんたを連れて行ってたのよ」

えー、えー、えーー?
私は叔母に可愛がられているから連れて行ってもらってた、と思ってた。なんたる誤解。

その後叔父は東京に出て通産省の役人になり、今91歳で家で留守番しています。

宮城に来る時には、私が迎えに行って一緒に来ましたが、帰りは上野駅まで一人です。
予約した東北新幹線の車両の一番端っこの座席に座って手を振って帰ってゆきました。
「今度の旅はほんとうにたくさんの収穫があった」そうです。

自分の家の庭に植えたい花の苗を選ぶ叔母。
私など、何をくれると言われても「もう歳だから、何にも要らない。何にも欲しくない」といい続けているというのに
91歳でもなんたる精神状態。見習います。

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私が好きな木の花が咲きました。木の花は白い花が多いです。
しかし、この花は何の花? 全然解からない。とても素敵な花です。

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こうやって、トゲトゲのタラの木があっちからもこっちからもニョキニョキ生えてきます。トゲだらけなので、
迷惑なんだよねえ。

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昔ばなし” への2件のコメント

  1. 木が花を咲かせているのを見るとなんだか不思議な感覚を覚えます。あまり見かけることがないからかな?白い花 🙄 はリキュウバイ(利休梅)かもしれません。下記に張ったURLのサイトでは木の特徴の項目にチェックを入れると、幾つか木の候補を挙げてくれますよ:arrow:

    「樹木検索君」

    http://www.tree-watching.info/kensaku/1t/kensakuA0.html

    1. 仰るとおりに検索してみますと、やはり利休梅でした。今は誰方もおられないうちの前の敷地に咲いています。
      ばら科の花だということは判りました。芯が緑色で、華やかだけれどひっそりとした花です。今は木の花が咲く季節です。
      林の中では白い花ばかり咲いてます。吊り下がった花、白い大きな毛虫型の花、枝先まで白花ぎっしりの花。
      ありがとうございました。

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