地盤沈下のはなし

きのうは出荷している道の駅の感謝祭でした。

毎年11月に開催します。
例年だったら春は山菜で、秋はきのこ汁なのですが、放射能できのこは採れないのでトン汁の無料提供に
なりました。ご飯もありましたよ。ご飯は大崎で採れるお米の「ヒトメボレ」でした。

たくさんのお客様に来ていただきました。

また東北大震災への義援金箱にも多数の方からの寄付金を頂いてありがとうございました。

 

今日は11月11日、東北大震災から1年8か月経った、という日です。今日の新聞には震災関連、まだ行方が分らない方々の捜索のことや、防災のことなど、震災関連の記事が多く載っています。

その中でびっくりしたこと。

東北大学の海岸工学専門の準教授の女性が「深刻さ増す海岸浸食」という文章を書かれています。

「将来は気候変動によって海面が上昇し、台風が巨大化すると予測される。気候変動の砂浜への影響は21世紀
末には日本の多くの砂浜が消失し、高波や高潮による災害も頻発すると考えられる」というようなことが書かれて
いますが、台風が巨大化することや雨がゲリラ豪雨になるなどは、もう既にそうなっているので納得します。

で、この東北大震災で沿岸部では広域にわたり数十センチ以上、地盤が沈下していることがわかった。
この地盤沈下は相対的に海面上昇が生じたここと等しく、その上昇量は気候変動による21世紀末の
海面上昇量の予測値と同程度以上である、

と書かれているのを読んで、「えーーッ」と驚きました。

だって既に地盤沈下して海面が上がっているのに、(先日南三陸の仮設でKさんのところのおじいさんが、浜なんか
ない。高潮ばっかりで潮の満ち引きがないと言っていましたから)、今から100年後の21世紀末までには気候変動
で同じ量以上ぐらい海面が上がるんだったら、じゃあ、被災沿岸部で浜辺の再生なんてあるのかしら?

浜辺が欲しいなんてのんきなこと言っている場合ではなくて、やっぱり高潮や津波を防ぐための防波堤を作ることが
最優先なんだなあーって、改めて思わせられました。

 

大震災から1年8か月。海べりの光景は何度行ってもほとんど何も変わりませんが、この光景が変わるということは
どえらく大変なことなんだと、腑に落ちました。

そして、その後でテレビでベネティアの町の70%が1.5mも浸水している様子を見ました。

昔、子供の頃、うちの前が小さな川で、台風の度に床下浸水になって、汚い水飲んで飼っているガチョウが死んだり
水が引いた後は泥だらけになったりしてました。
そんなことまで思い出したりして、やっぱり水は怖いなあ、と思うのです。

 

 

 

 

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