アカリちゃん

初めてアカリちゃんを見たのは、鳴子温泉の高橋亭で、ロバート・キャンベル先生の最初の「読もう」の講座に出た時。アカリちゃんはお母さんと一緒に来ていて、つまんなそうに見えました。

その次会ったのは、鳴子温泉の御殿湯駅近くの喫茶店。
経済復興活動をやらねばならない、と決めて、新聞バッグを作ることになり、その作り方をどうやって教わったら
いいのかインターネットで探して高知県の(株)四万十ドラマに電話をかけてお伺いをたてました。

そうしたら社長の畦地さんが前例のないことだけど、こちらからインストラクターを連れて教えに行くからと、急遽
鳴子まで来てくださることになり、教室の会場を取ったり、新聞バッグインストラクターになりたい人を探したり。

そんな騒動の中で「新聞バッグを作るインストラクターになりたい人いませんか」と募集をかけたら、鳴子温泉避難中の女川の人たちと一緒に来てくれたのがアカリちゃんのお母さんでした。
喫茶店で初めてお母さんのayaさんに会った時、アカリちゃんはまだ小学生でした。南相馬を3月12日にバスで出て
以来中学生のお兄ちゃんとアカリちゃんとayaさんの3人が鳴子で暮らし、お父さんは新潟、大きいお兄ちゃんは
南相馬で暮らしているということでした。

その時もアカリちゃんは超つまんなそうで、お母さんから、どこそこで遊んでらっしゃいと言われて外に出かけて
行ってもしばらくすると戻ってきて、前より更につまんなそうで私は早く話をやめようと焦りました。

それからは時々海山ネットの販売などでお母さんと一緒についてくるアカリちゃんと会いました。メキメキメキメキ
背が伸びて、南相馬から転校して最初はいやだった学校にも馴染み、吹奏楽でコンクールに出たり、冬には
クロスカントリーの協議に出たり、楽しく学校生活を送っている様子がayaさんの話から読み取れました。

そして今度の長野。

お母さんのayaさんとアカリちゃんはワンセットで考えなければいけないので、新聞バッグインストラクターとして
ayaさんに長野に来てもらう以上、アカリちゃんにも来てもらわなければなりません。でも車1台に大人が7人
乗って子供はアカリちゃん一人。この頃大きくなって前とはずいぶん違ってきたな、とは思うけど、道中長いので
具合悪くならないかなあ、つまんないだろうなあ、と心配でした。

ところがアカリちゃんは一番狭い後部座席のその後ろにお母さんと一緒に座って文句ひとついう訳でもなく
終始明るくて元気で、感心安心しました。

そして着いてエムウエーブでの販売が始まったら、復興手拭いを頭にしっかりと締め、東北村の物産や
海山ねっと商品のよっちゃんなんばんや私のあられなど、本気ムードで販売するではありませんか。
驚いた!
同じく販売方主戦力である南三陸タカちゃんの娘であり、今はよっちゃんなんばんスタッフでもある年齢が近いノンちゃんの傍にいて、ノンちゃんの口上をしっかりと聞きおぼえ、お客さんが来るとほとんど同じような言葉で
以って商品の説明をするのです。

ノンちゃんがいない時「大丈夫かなあ」と近寄ってみては、アカリちゃんの真剣さに邪魔をしないように
後戻ったりしてました。

最初の日の夜は、偶然にもよっちゃん奥様みっちゃんとアカリちゃんの誕生日が同じ日だとわかり、みんなで
お店の人も御客様も一緒になってお祝いをしました。
翌2日目の販売では、アカリちゃんは一日、持って行ったポン菓子を「うまいッス」と食べ食べ、昼食に誘っても
絶対に行かず販売に専念してました。男の子みたいにさっぱり系のアカリちゃんが、前日、版画家の岡澤
さんと一緒に選んだ木の実のネックレスをしていてくれたのが嬉しかった。

アカリちゃんの唯一の望みはキーホルダーをお土産にたくさん買うこと。

ですが、帰りの車は到着時間が午前3時4時という深夜便なので、開いているお店を探して、片端から
サービスエリアやパーキングエリアに寄りました。どこも開いてなくて最後に柏崎の米山SAでゲット。
大人全員で安堵しました。

次は11月最初の四万十での新聞バッグコンクール。新聞バッグ作りでは大ベテランであるayaさんには是非
行ってもらわなければなりません。当然アカリちゃんも一緒です。
昨年のコンクールの時のように被災地と非被災地の心模様の違いに愕然としたりすることなく、しっかりした
デザインのしっかりとした新聞バッグを作って賞をもらいたいと思います。
アカリちゃんも作ってくれないかなあ。アカリちゃんの面白キャラを全開にして。

 

 

 

 

 

アカリちゃん” への3件のコメント

  1. こんな風に回りの大人にしっかり見守られているアカリちゃんはある意味とても幸せですね。

    震災からそろそろ1年半、子どもの1年半は大人の何倍かの長さに匹敵します。それぞれの子どもさんが成長を遂げていること思います。

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