素敵で良いモノ

東京在住の版画家のオカザワさんから、お願いしていた手拭いのタグが送られてきました。
手拭いの柄が何なのかが解かる工夫をしたい、と言ったら急いでハンコで作ってくれました。

ダンゴウオ(南三陸や北海道の海に棲む小さい可愛い金魚のような魚です。津波でさらわれて
しまったのかと探したら、ちゃんと岩にくっついて生き残ってました)とワカメです。

とうがらし(海山ネットの二人の男性大黒柱の生産物はなんばん唐辛子と梅です)
とうがらしと梅にはお世話になってます。感謝と東北復興への希いを込めて作りました。

ハンコでこんなものも作れるのよ、と素敵なポチ袋も入ってました。

こういうものが自分で作れるなんて、これまで考えたこともなかった。

私は紙が好きで、時間がある時には文房具屋さんに寄り、便箋だのハガキだの手帳だの買ったり
するのですが、私の好きなものが、それもとびきり好きなものが向こうから近づいてきてくれた、
という気がします。

「素敵だ、素敵だ」と大喜びの私に「誉めすぎよ」とオカザワさんは笑ってますが、オカザワさんの
モノ作りの根っこの姿勢は、お洒落なモノを作るのではなく「素敵で良いモノ」と作ること。

今日事務所で南相馬から避難中のKAさんが新しく作った皺加工の新聞バッグを見ました。
小さいものはもう売り出して仙台のろっけんぱーくで販売中ですが、今日新たに見たのは大きい
A4以上の皺加工新聞バッグです。その完成度の高さには、「うーん、素晴らしい!」と唸るばかり。

彼女は昨年7月に、海山ネットではこれからリサイクル新聞紙を使って新聞バッグを作ろうと決めて
四万十バッグの講習を受け、インストラクターになった10人の中の一人です。
とても研究熱心で工夫を重ね、新聞バッグ作りのエキスパートになってきました。
決して手をぬかず、「素敵で良いモノ」ばかりを作ります。

じゃがいもが似合うような素朴な新聞バッグも、高い値段をつけるほうが妥当と思えるほど丁寧に
デザイン性豊かに作られた新聞バッグも、彼女にとって向き合う姿勢は真剣勝負なのだと思います。

新聞バッグが売れればその代金の一部は仮設住宅での収入になり、手拭いが売れれば新聞が被災地に行き、新聞バッグになって戻ってくる運送費になります。手拭いで作った子供のあっぱっぱが売れれば、
その縫製代金は仮設住宅での収入になります。

素敵でいいモノを作ります。よろしくお願いいたします。

 

 

素敵で良いモノ” への2件のコメント

  1. すっかりごぶさたしてしまいました。娘が出産をひかえSouと一緒に帰ってきたのと、母が腰痛で寝ているためにパソコンを開けられない日が続きました。

    メールもしばらくチェックしないでおりましたら、友人から次のようなメールが届いておりました。

    「以前 新聞バッグをいただいた時に、冊子も一緒にいただいたのですが、その入手方法を教えてください。それを読んだ時に感激してバッグを手に持ったので、知り合いに伝えたいのです。いただいたのはすでに他の人にあげてしまいました。
    今回は喫茶店をしている知人に伝えたのですが、ブログでも感激した様子を載せてくれています。知っていたら、教えてください。よろしくお願いいたします。」

    冊子と新聞バッグの入手方法を聞かれています。バッグは華の蔵、冊子は・・・

    1. 娘さんのこと、おめでとうございます。sou君も帰ってみえて賑やかになりましたね。
      また忙しくなりますね。お孫さんが二人になって。
      冊子はちょうどなくなって今注文しています。金曜日から長野へ行きます。できあがったら
      ご連絡しますので、そのようにお伝え願えますか。
      長野は遠いです。どうしよう、という感じ。でも長野に東北を伝えたいのでがんばって
      新聞バッグを宣伝してきます。

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