栗駒山

今日は快晴です。ねらい目の日。
栗駒山の頂上付近に雲が見えません。こんな日の午前中じゃないと山に行っても眺望絶佳とはいかない
ので、道の駅での出荷を終えるとまっすぐ栗駒山へ。

栗駒山は秋田、岩手、宮城の3県に跨る山で標高1627.4メートル。冬は雪が深いので、まだ雪がまだらに
残っています。

栗駒山には湿原が多くあります。今日はニッコウキスゲが最盛期の世界谷地へ。

世界谷地には第1湿原と第2湿原とあるのですが、岩手、宮城内陸地震が起きてから、歩けるのは
第1湿原だけです。昨年は地震で来れず、その前は内陸地震後の修復ができていなかったので、前回
歩いてから5年ぶりくらいになるのかもしれません。

今はニッコウキスゲとワタスゲが咲いていました。ところどころでレンゲツツジも見られます。

木道の下の水芭蕉。
九州生まれの私は一生のうちで水芭蕉という花を見ることがあるんだろうか、などと思っていましたが
水芭蕉は湿地へ行けばけっこうみられる花で、水の中でもものすごくでっかくなって咲く全く神秘的でも
儚げでもない丈夫な花でした。

 

世界谷地の後はちょっとだけいわかがみ平へ行きました。

まだ雪が残ってます。曇っていたら寒いのですが今日は快晴なので寒くない。

下界を覘いてみるとパノラマのように雄大な景色が広がっています。

そして最後に、広大な地滑りで山容が変わってしまった荒砥沢ダム周辺に新しく作られた道路を通って
深山牧場へ。ここから見た栗駒山の美しいこと!

仕事を終えて1時間も車で走ればこんな美しい風景の中にいられることが、東北に住む素晴らしさです。
久しぶりに歩いて足も腰も痛くなったけど、やっぱり歩くっていい!。
ブナやナラ、ダケカンバの新緑が美しい原生林のフィトンチッドをいっぱい浴びて帰ってきました。

 

夕方、海山ネット事務所へ。

一昨日ワークショップで福島へ行った事務局のKJが「行きと帰りで景色の色が変わってしまったわ」と
ショックを隠せない様子で言いました。

福島で暮らすお母さんや子供さんの現在の厳しくつらい状況を聞いてきての言葉です。
「東電の幹部社員は福島に来て住んでほしい」
そんな言葉があったそうですが、そう言いたい気持ちはよくわかります。

ほんとに現場に行かなかったら、何が起こっているのかはほんとにはわかりません。沿岸被災地や福島の
近くにいる私たちでさえ、忙しかったり疲れていたりすると安きに流れそうになる。

やっぱり現場にいかなきゃねえ。テンション続かないわ、ということで、30日には畑のお手伝いに
南三陸へ。そして病が癒えた新聞バッグインストラクターをお見舞いに女川へ、タイの刺繍を見に
石巻へ、新聞バッグの用事で福島へと、計画をたてて行こうと思っています。

 

 

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