私が住む町の中を流れる川です。逆の方向にはまだ雪が残る栗駒山、鳴子の山々が緑の里山の向こうに連なって見えます。

ここは１年前には東北大震災の地震で被害を受けたところです。沿岸部まで車で走って１時間。震災後、海の手山の手ネットワークの活動を始めてからは、「毎日が穏やかに静かに過ぎてゆきます」、という具合にはとてもいかず、
日々新しいモノやコトやヒトとの出会いの連続です。

ワクワクすることもあれば、先の展開がよめずに緊張することも、一度にいろんなことが起こり過ぎて、これはどうなっていくのか、と不安になることも多くあります。

そんな日々の中で、天気がいいのでちょっと川へ行ってみました。鳴子の山から流れてくる川。時折貯水の調整のため、放流することがあり、突然耳をつんざくようなサイレンが鳴り響くことがあるので飛び上がりそうになります。

戻って、この忙しい日々の中で、かまっている暇もないのですが、季節に合わせてしっかり咲いている花を撮ってみました。

ピンク色の藤です。８６歳で福岡から私のうちへ引っ越してきた両親が持ってきました。藤棚を作りましたが、
枝が伸びるばかりで、花を見ることなく父は他界。父がいなくなｔってから４年目に咲きました。
地震で藤棚はペッチャンコ。でも花はたくさん咲いてます。父に習ってタネができたら蒔いて子供藤を作ろうと
思います。

タネがとんでどんどん広がる丁子草。今ではこういう古風な花は少なくなりました。タネをまいても発芽するし、
刺し芽でも増やせます。

デッキの柵にまきついてどうにもこうにもならなくなったモッコウバラ。花盛りではありますが、ものすごくたくさん
咲いてますが、ウーン、あんまりこのままにはしときたくない。切るか！　ウーン、決心がつかない。

そしてこれはヒメウツギ。昔でいうウノハナですが、大きくなったねえ。と植えた私が呆れています。

とにかくどれもこれもものすごく大きくなる。ここでは。
ここに越して来るときに花のイロハを教えてくれた先生が贈ってくれた、小さな鉢のスモークツリーは大木
になって手に負えなくなり、２度切りましたが、全然へこたれず相変わらずぐんぐん丈を伸ばしています。
そしてもうひとつもらったホールバード、これは３０センチほどの鉢植えの針葉樹だったのですが、うっかり
り植えたばかりに、２本とも３メートルにもなり、昨年もう伸びないように切って芯止めしました。

千葉県浦安市というところに住んでいましたが、ディズニーランドに近い町の街路樹は夏の終わりには毎年
コロコロに、１本の棒に葉っぱが何枚かくっついたくらいに剪定してしまいます。とても木とは思えない姿に
見るのが気の毒のようでした。木を伐るのは嫌だ、と長く思っていたのですが、いや全然そんなことはなくて
木は伐っても、ただ伐るだけなら必ず芽吹いて伸びてくる。

人間は植物に負けるんだとつくづく思わされています。もうすぐ初めだけ闘い続けて結局は負ける草刈りの
始まりです。刈らなかったら人も家も草に埋もれてしまう。田舎暮らしでは避けられない悩みです。