頭サ来たァ!

今日は朝から東北電力さんの取材でした。おもちの出荷を終えてから古川の事務所へ。
前もって担当者の方から受けていた質問は、昨日から仙台の勾当台公園で出店している海山代表のよっちゃんに回して、回答をもらって準備。そこに私の分も足して用意周到で臨みました。

東北電力さんからは担当者の方お一人かと思っていたら、専従の編集兼ライターの方も含めて4人体制での
オオゴトでびっくり。取材を受けるのは海の手山の手ネットワークとNPO法人大崎地域創造研究会のワンセット。

質問事項は、海山ネットワークの設立の趣旨と取組み、今特に必要とされる支援策など。
今日、私とNPO代表白旗氏とが質問を受けて話したことは、東北電力のホームページの中の東日本大震災復興
情報レポート「ともに前へ」の現地からのリポートで取り上げていただけるということです。

終わってから病院経由で家に戻ると、先日検査に出したタケノコのセシウム検査の報告が待ってました。
なーんと!150超。
頭サきたァ!!  売るとか売らないとかの問題じゃないの。うちの場合はうちにいる人間の意志で50ベクレル以下
しか販売に出さないと言ってるから、それでいいんだけど、ガッカリするじゃないですか。

販売はしない私がこれほどがっかりしているのだから、春を待って山菜をいっぱい採ろうと楽しみにしていた生産者たちは、どんなにがっかりしたろうか、と身につまされます。私も自分の身になってみて初めてこんなにがっかりして、腹がたつものなんだと解かりました。

原発が爆発しちゃったものはもう取り戻せない。なってしまったんだから。ではもうなってしまったものにどう対応するか。課題はどれしかないのね。

私が自分ちのタケノコの検査をしたら基準値超えだった。サア、大変だ。私のうちにある植物は竹も木も野菜も花も全部基準値超えで汚染されちゃってて、食べられない、もらえないんじゃないか、と多分ここにいない都会の人は思うのかもしれない。

でもね、私が言っているのは、スーパーの店先にうちのは安全です。とか書いてあるのを見て安全だろうとか危険
だろうとか言っているのではないのです。
れっきとした検査をひとつひとつ受けていっている。

検査とはどういうことかというと、食品は外側からガイガー計測のような機器では測れません。決まった切断機で(例えばメスのような)、決まった細かさに切り、すりつぶし、東北大学の検査機関、宮城県衛生協会で高額な検査料
を払って受けます。よっちゃんなんばんだって、なんばんもタケノコもそういう検査をクリアして販売してます。

私が出荷する道の駅では、担当者が日に何時間も時間をかけて、生産者の野菜を検査をするために地道な努力
を続けています。すぐに終わるわけではなくて、どこまで続くの、というくらい先の見通しのたたない作業です。
だから逆に素性がわからない、検査を確実にうけたかどうか知りようがない野菜は買う気持ちになれません。

都会で、「福島の、宮城の岩手の野菜は汚染されているんじゃないの」、という方が多いのは知ってますが、    自分たちの検査機器や検査機関を持たず、スーパーなどで買う野菜の本当の数値がいくらかわからずに書かれた情報のみで安全、危険を判断するよりも、現実に片端から検査している私たちの野菜は逆に全く安全だと思えるのですが。

なぜなら、検査して数値が出てるんですから。
冷静に考えるなら、今安全、危険をわけるのは検査して数値を知るしかないと思います。
先日から再度言うように、自分たちの食の安全のためにベルルーシのように町にでも学校にでも検査機械を置く
くらいにしなければ、神出鬼没のセシウムに対応できません。子供たちのために、食べるものは片端から気軽に
精密に検査できるようになる日が1日でも早くくるように願ってます。電気が足りなくなるのは困るから、原発は稼働させるんでしょう?だったらあったほうがいいんじゃない?

私の息子たちもその子供も東京にいます。安全なものを食べて健康でいてほしいと思います。

 

 

頭サ来たァ!” への3件のコメント

  1. 学者によっても基準値の値に対する判断もいろいろのようで、先日の河北新聞には「厳し過ぎて生産者を泣かせ住民のストレスを必要以上に高めている」という東北大名誉教授の投稿がありました。

    誰も放射能被害の確たるデーターをもっていないという点で私たちの気持ちもブレます。悲観的になった時は身体の抵抗力も下がるような気がします。数値は気にしながらも気持ちはある程度余裕をもって少し楽観的でいた方が良いと最近は思うようになりました。

    1. その新聞を私は読んでいないのですが、私もそう思います。
      しかし風評被害というものは恐ろしいもので、ここでは何事もなく野菜を食べ、日々が過ぎていって
      いますのに、その野菜を外に送ったことによって、送られた者が風評被害の的になるということが
      起こってきます。どうしたらいいのだろう、と消極的には考えたくない。
      そのまっただ中にいる私たちは、Kazさんのように「余裕をもって」「もう少し楽観的に」と
      言い続けなければと思っています。本気でやるべきことはやっているのですから。

  2. 息子はウィルス性胃腸炎で倒れてます。もうぐったり。
    ある意味職業病だから仕方ないんだけどね。

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