今日、嬉しいこと二つありました。
事務所に行ったら事務局のKJが笑顔で「ジャパンタイムズさんから連絡あったよー。あちこちから海山ネットに
新聞あげてくれと連絡が入るので、現場がどうなってるのか知らせてくださいって」
昨年7月から海山ネットワークの復興プロジェクトの活動として新聞バッグを作り始めてから1年弱。
最初に困ったのはバッグ材料の新聞紙。東北被災地の現状を非被災地に知ってもらうというのも目的でしたから
欲しいのは地元の新聞。これは1、2か月してから河北新報さんにお願いしていただけるようになりました。
それから少し時間が経つと、地元新聞ではリアリティーがあり過ぎて読めない、読みたくないというお客様が
増えてきて英字新聞を探し始めました。これにはけっこう苦労しましたが、その時に協力してくださったのが
ジャパンタイムズさん。たくさんいただけてほんとうに有難かった。
この1年間で1万枚に近い新聞バッグを作ったのだと思いますが、さすがにあちらこちらから頂いた新聞の在庫がつきてきました。「英字新聞を頂けるところはありませんか?」とあちこち声をかけていたら、その方たちの誰かが、
ジャパンタイムズさんに連絡してくださったのでしょう。
南三陸、石巻の女川、の仮設住宅が現場。それと南相馬から避難中の被災者の借り上げ住宅です。
南三陸のほうは、春になってわかめの収穫の仕事が一時忙しかったこともあったのだけれど、今は手があいたので
また新聞バッグ制作に復帰です。
女川のSUさんは、昨年くも膜下出血で倒れ、新聞バッグ制作ができなくなりました。でも手術を受けて回復し、
ついこの間には、回復後、初めての新聞バッグが送られてきました。
これは素晴らしいことだと思います。新聞バッグは何かを包むだけの紙バッグではなくて、人と人を繋ぐ、
メッセージを届ける、生活費を得る、など複数の役目がありますが、病後の回復に役立つなんて・・・。
そこまでは考えてなかったので、「SUさんが新聞バッグ送ってくれた」とメンバーみんなで喜びました。
すごいなあ、と思うのは、みんな新聞バッグつくりのプロフェッショナルのようになりました。どんな紙でも
すぐに長かったり、短かったり、台形だったり、いろんな形のバッグに折ってくれます。機械ではこんなことは
できないので手仕事の極みですね。
今日は人を通じてですが、福島の方から連絡がありました。
福島でも福島の新聞を使って新聞バッグ作りをやってみたい、と。お仕事がないそうです。
世の中では大震災や津波はもう過ぎたことで忘れかけられている、とはよく聞く言葉ですが、まったく過ぎて
いない。福島の新聞となればまたべつのリアリティー満載だと思うので、海山ネットではそのリアリティー臭さを
物語にするべく知恵と工夫で協力できればと考えています。
昨日のアッパッパといい新聞バッグといいアイディアが着実に実を結んでいく様子、広がっていく様子・・・見ていて気持ち良い位すごいですね。
福島に住む私のハーブの先生へタケノコを送ったら、オリーブオイル等と一緒に新聞バッグの作り方が同封されてきました。
「アレー、福島方面でも新聞バッグが注目されているんだー。」と思った次第です。
あっぱっぱ、いいですか?
よかった。広がるかどうかは未知数でしが、版画家の岡澤さんが洋服のことは子供、大人に関わらず、さっぱり要領を得ない
私にアドバイス。また直接の手助けをしてくださって、少しずつ進んでます。ほんとに人とのご縁の有難いこと。
なんでもできちゃう気がしてきますよ。
ジャパンタイムズさんからの支援、よかったです。
私も御礼連絡してみます!
声かける、声だす、伝えることって必要ですね!
ありがとう。ありがとう。ありがとう。