脱皮の時

朝の出荷の時、車に乗ってラジオを聞いていると、東日本大震災の時に消防士さんたちが経験した話を
していた。ひとつひとつ聞いていくと、やっぱり涙ぐみそうになる。助けられた人が自宅のある所から2キロも車に
乗ったまま流されるなんて、怖かったろうなあ。一生忘れられないだろうなあ、と思ったりして。

そこに出ている大学の先生が、重要なのは「家や家族を失った人は、元気そうにしていても実は心に深い傷
を負っているんですねえ。その人たちが自分を取り戻すまでのプロセスを支えてあげることが重要です。
人が元気にならなければ復興できませんからね。
と仰る言葉が心に沁みる。

私がいつも思っていることだからです。
復興と一口に言っても町の復興もあれば人の復興もあるのね。まず人が元気にならなければ元気な町は作れない。

先日の海の手山の手ネットワーク会議、翌日に夫の手術を控えた私は111時で抜けましたが、よっちゃん、宗一さと事務局は深夜1時まで会議を続けたそう。7時から始めたからゆうに6時間。その間各自しゃべりまくるので喉が渇くこと。お腹が減ること、想像できます。

この会議、今の海山ネット4メンバーにとってはそれほど重要です。
これまでの非被災者から被災者への一方向の支援から抜けて、私たちは何をどう動かし、自分たちもどう動いていったらいいのか。

昨年の震災当時は私たち4人も被災して物は多量に壊れ、家は傾き、収入は半減し、これは困った!という状況でした。この先どうなるんだろうと不安を持ちながらも必死で動き、今6時間の会議をできるようになったのは、この1年の間にたくさんのご縁が繋がり、援けていただいて、元の状況を取り戻すことができたからです。

近くに海の人たちが避難してきたことによって海の手さんという仲間もできました。
大震災があったことによって、考え方、物の見方、価値観が変わってしまった。それまで大切だと思っていたものが大切とは思えなくなり、人との出会いや繋がりが何より大切に思えるようになった。これはここにいたひとにしかわからない感覚かもしれません。

この1年の時があったおかげで私たちはとても元気です。この元気を海の手さんたちと分かち合って、これまでに
ご縁が繋がった方々と一緒に、支援を頂くだけではなく、ひとつの仕事を生み出していくべき脱皮の時が来ています。

みんな、がんばろねー。

 

 

 

脱皮の時” への1件のコメント

  1. 大崎市も内陸部としては一番の被害があった場所。いわゆる被災者なのに、「この1年の時があったおかげで私たちはとても元気です。」って言葉・・・普通に考えると不思議です。

    人は助け合う中でこんなにもエネルギーが湧いてくるものなのですね。逆に言えば「自分だけ良ければよい」という考えからはエネルギーは湧いてこないのかも。

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