南三陸、菊の師匠を訪ねて

本日は日曜日。母の日?

道の駅に普段より3、4割増しのお餅&花を出荷し、大急ぎで家に戻ってよもぎ餅つくり。
普段ならこの蓬餅は道の駅に行くところですが、今日はよっちゃん農場で行なわれている東北村田植え体験の
おやつに差し入れます。それと午後うかがうつもりの南三陸の小野寺さんへのお土産。

よっちゃん宅に行くと丁度お昼時でした。東北村の天才、松浦さんと奥様と3歳のお嬢ちゃん。そして竹岡隊長   にお会いするのは反省会以来ですが、お元気そうで何よりです。

昨日よっちゃん宅に来た時も丁度昼ご飯時で、出して頂いたタケノコ炒飯を「いいです、いらないから、みっちゃん
のでしょ」などと遠慮しながらずるずる食べてしまったのだけれど、その炒飯が美味しかった!!
味付けも美味しいけどまったく灰汁を感じさせないタケノコが素晴らしい。タケノコ、タケノコと本気でタケノコ
ビジネスを目指そうとするよっちゃんの気持ちが理解できる立派なタケノコです。

で、今日のお昼のメニューは、

よっちゃんちの竹林からの贈り物。

掘り立て、茹でたて、筍ご飯、筍さしみ、筍煮つけ、切り干し大根サラダ、佐藤農場の梅干し入りお握り、よっちゃん父さんのたくあんそして私からの差し入れ、まだ温かい蓬餅。

築150年のよっちゃん宅のお庭で農作業の合間にみーんなで食べるお昼ご飯は、周りの自然から採れたものばかりの豊かで贅沢な食卓です。こんなご飯を食べる時はみんな素直に楽しそうです。

 

午後は南三陸へ。
菊作りの師匠小野寺氏に育てて頂いたお盆用菊苗を受け取りと、小野寺氏が始めた菊畑を見に行きました。
小野寺氏の新しい菊の畑は仮設住宅からだいぶ離れた山の上にありました。周囲はほとんど農地で一段低い
農地は広大な新しい菊畑になっています。もしかするとここが再生する志津川菊の大産地になるのかもしれません。
小野寺氏の新しい菊畑には、奥さんのムッチャンとの二人作業で定植された盆菊が整然と並んでいました。
真新しい大きなハウス。管理機と大きな動噴もありました。管理機は畑を耕し、動噴は病気の多い菊の消毒をする機械です。ハウスは支援で建てられ、管理機には復興支援と書かれています。

今一番必要なのはこういう、被災者の方が自立して仕事をしようとする姿勢を応援する支援なのではないか
と私は思っています。
畑の一角に立って広大な菊畑を見ていると、「ああ、これが復興なんだなあー」としみじみ嬉しくなります。

でも小野寺氏の気持ちはそれほど甘くない。
町つくりも住居の移転もまったく先の見えない現状を「どうなるのかさっぱりわからん」と。


今日は格別のお土産はないのですが、よっちゃんが掘り立て、茹でたてのタケノコを小野寺氏にと発砲の箱に
詰めてくれました。
その量がなんとこれ!! 凄いでしょう。
私も1本もらっちゃた。

小野寺奥さんムッチャンはたいそう料理が上手です。洋裁も上手。今夜はきっとタケノコ三昧でしょう。
ムッチャンのお姉さんが息子さんと尋ねてきて、蓬餅を「おいしいよ」と言ってくれました。
息子さんは気仙沼の市役所勤めで震災時、あの気仙沼の燃え盛る大火の中で市役所の屋上に4日間耐え、
もう終わりかと思われたそう。「みんななんでもない顔をしているけど、一人一人大変な体験をしている」と
小野寺氏が仰ったけれど、私もそういうお話を聞くと「そうなんだ、そうなんだ」とハッとしたりします。

わかめ、茎わかめ、もずく、などたくさんのお土産を頂いて帰ってきました。初めて気仙沼方向、本吉からの道
を帰りましたが、本吉までは海が近く、どこもここも波で洗われ壊れたままで痛々しい風景でした。

帰ると息子からお菓子が、娘からブラウスが届いてました。やっぱり母の日だったんだ。
ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

南三陸、菊の師匠を訪ねて” への2件のコメント

  1. できてない息子で申し訳ない(汗

    毎年何か送ろうかなあとは思うんだけど、ほんとに良いものはこっちよりよほどあるだろうから、何を送っていいのかわからないんだよねえ。
    気持だから何も考えないでお菓子とかでもいいのかなと思うけど、お父さん食べられないだろうし・・・とか。
    何事も、深く考えずにやるってのは、できない性質なんだよなあ。

    まあ、気にしないでいいって言われるだろうけど。
    気にはしてるんだよね。日々。

    1. 出来の良い息子へ
      ほんとによいものはこっちにあります。だから心配ご無用。何事も深く考えずにできるのは兄貴の性質。
      そちらの母上を大切にしなさい。みんな仲良く暮らすのが最高のプレゼントです。気にするなー!!

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