夏に冷菓を作りたくて捜していた和菓子の教室。

ネットで検索してうまいこと家から遠くない教室を見つけ出し、よし、1年間病気
しないでがんばろう、と気合よろしく申し込みしようとしたのだけれど、何故か
探しても見つからない申し込み先を、苦心して見つけ出してやっと申し込み終了。

生徒は先着4名のみ。
申し込み者が多いから、わざと判らなくしているのかなあ、と半ば諦め気分で
いたところ、昨日OKの返事がきました。
これで晴れて和菓子のお教室生になります。

葛の和菓子だとか水ようかんだとかを、岩出山には山ほどある青竹を利用して作った
器に入れて商品を作ってみたいというのが今の憧れ。

2、3日前のサントリーの新聞広告に倉本聡氏の写真とともに倉本先生の言葉が掲載
されてました。曰く「60代の若者たちよ、しまっておいた夢を取り出してみないか」

じーんときました。
60代の若者たちよ。83歳の倉本先生からすると60代はまだ若者かもしれません。
76歳の私からみても60代はまだ若い。

しまっておいた夢?
私の50代、60代は、年齢が大人になった子供の行方を見まもるのにまだ気がぬけず、
夫の退職後に開始した60代の田舎暮らしでは、新たに始めた仕事をしながら九州から
後を追ってきた私の両親の介護から見送るまでに時間を費やし、自分の胸の中に
しまっている夢があるかなんて考えたこともなかった。

でもあったのですよ、私の夢。
ここに来た時の私の夢は、田舎に住んでこじんまりとしたハーブ園をやりたかった。
植物に関って10数年、いろんな花を植えてガーデン作りに励みたいと思っていたけど、
時の経過で、独りでターシャ・チューダーさんのように庭仕事を続ける根性もなく、
植えたバラは年々増える蕨にとって代わられするうちに、いつの間にやら花から離れて
お餅屋さんになって毎日お餅をつく生活を送るようになってしまってました。

全然夢のとおりにはなってない。
でも胸の中に夢があったから、それがとっかかりになって世界が広がり、人と繋がり
動いて動いて、花も新聞バッグもお餅もお菓子も一緒になって今の日々の目標になって
いると思えば、60歳を過ぎて、さてこの先の長い時間をどうしようと考えたあの時間は
大切だったのだと今わかります。

時折り80歳を超えられた黒田さんのお母さんから折り紙や手作りの押し花などを頂きます。
どれもこれも生き生きとして、思わず嘆声をあげるほど素敵です。

このあいだ頂いたクマモン。

クリスマスにはサンタの折り紙もいただきました。
高橋よっちゃん、私、娘、由美さん。1人1人の特徴を捉えた押し花。

私はラベンダー。よっちゃんは筍、由美さんは稲穂。

 

80歳になっても黒田さんのお母さんのように、あげたい人のために作りたいものを
作れるような頭と体でいたいと願います。

倉本先生の「60代の若者たちよ」に刺激されて、60歳、これからどうしよう、と
思った頃を思い出しました。