新聞バッグ入りよっちゃんなんばん

鳴子温泉に新しくできたホテル吉祥さん。

オープンして以来一度も行ったことないので、一度行きたいなあと思ってました。

昨日、よっちゃん農場からの情報で、新聞バッグ入りのよっちゃん農場製品をホテル売店で販売する、

それも今日からというので、これは行かねば。

見たい、ついでにホテルの中も見たい。けれども1人で行くのは腰が引けるので、たまご屋さんの仕事を終えた

上條さんと一緒に行くべ、と早めに道の駅を出てたまご屋さんで待機。

そしたら何を思ったのか、オーナーのたけしさんが総支配人に会ったほうがよい、とあっと言う間に電話で

アポまでとってしまい、押し出されるように上條さんと一緒にホテル吉祥に参上。

 

見るだけでいいのに、総支配人さんに会って何話す?

ああだこうだ思ってる間に上條さん運転の車はホテルに到着し、見たい売店まで行ったら、なんとよっちゃんが

商品の陳列をしてました。

総支配人さんは「中古ですからまだまだ整備途中で」と謙遜なさるけれど、売店もロビーもすっきりと洗練されて

上品な雰囲気。大きな窓の外は雪を被った鳴子の山が見渡せます。

 

広々とした新しい売店の棚に新聞バッグに入ったよっちゃん農場製品が並びました。

よっちゃんが作った三角のポップがユニークでいい感じ。1面はよっちゃん農場風景。真っ青な空、足元には黄金色

の稲、よっちゃん、みっちゃんの笑顔。「風景が見える農業を目指す」(言葉は違う)という趣旨のキャッチコピー。

これは、一度よっちゃん農場に行ってみたくなるようないい写真です。

もう一面には農業を志して以来、こつこつ増やしてきたよっちゃん農場の製品の説明。

そしてもう一面に、海の手山の手ネットワークの活動内容がどーん。これはちょっと予想外でうろたえました。

 

ホテル吉祥さんで許していただき、よっちゃん製品に乗っかって、お客様に新聞バッグを知ってもらえれば嬉しいです。

総支配人さんにあれこれ訊きました。

お部屋は?お風呂は?お食事は?

お布団は敷いて欲しい方のみ敷くようにして、なるべくお客様のプライバシーを守るようにしていること。

夜のお食事は、その日のメニュー+バイキング。 朝のお食事はフルバイキング。

お風呂は?これは9泉種ある鳴子温泉のこと。いろいろあるようで楽しそう!

 

小雪がちらちら舞う中、途中で温泉に寄って帰宅。

明日は東京。明後日は京都経由で大津。

今夜は新聞バッグ作りの練習に励みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小野寺さんの菊

2月もあっという間に月末。

今月の月末は、恒例、20日を過ぎるとロイズ新聞バッグの回収、検品、発送仕事は変わらず。

そのうえで、イスラエルからやってくるノアさんの「新聞バッグにオリンピックを入れちゃおう」企画

プレゼン用の新聞バッグ作り、ともうひとつ、明後日水曜日から、滋賀県大津に新聞バッグ

ワークショップに出向くので、なにやら気持ちが落ち着きません。

またそのうえに、申告という一大事が迫っているのに、ちっとも進まないのでこれも落ち着かずの原因。

 

プレゼン用の新聞バッグは、とりあえずは日本の新聞紙がよいだろうということで、あちらこちらの

知り合いにお願いして、朝日新聞、日経新聞、などを頂き、ある程度用意できました。

オリンピックで新聞バッグをというノアさんの夢は、これから2020年まで3年がかりの壮大なものなので

どこでどう手伝えるか想像がつきませんが、でも夢の実現はまずは妄想から、と著名な写真家が言ってました。

ノアさんの大切な日本での10日間。手抜かりのないように万端の準備で臨んでほしい。

 

そして大津。

大津に行くのは初めてです。

大津の琵琶湖ホールで3回目の「走る」を㈱ウルズの角川社長と一緒に観ます。

大震災後、岩出山の梅農場で、鳴子温泉に二次避難中の南三陸の小野寺さんに出会いました。

小野寺さんのお仕事は菊作り。津波被害に合われたその年、岩出山の畑での菊作りにはまだその気持ちに

なれないとのことで、菊作りのご指導をお願いし、その翌年、南三陸に戻って心機一転して菊作りを再開されました。

が、菊の花が立派に開花したところで、流通が破壊されていることに気付いて愕然。

小野寺さんに協力して様々な方法での菊販売を開始し、その時に遠い滋賀県から「菊を買います」と手を挙げて

くださったのが角川さんでした。

 

その後も、よっちゃん農場のよっちゃんなんばんや、海山の新聞バッグを多方面に紹介してくださったり、毎年

クリスマスシーズンにはプレゼント用の新聞バッグを注文してくださったり、6年近く経つ今も角川社長には多大に

お世話になっています。

 

加えて、厚かましくも私が今年になってお願いしたのが、倉本先生のお芝居「走る」の集客。

私は富良野から頼まれて、角川さんは私から頼まれて、大きな琵琶湖ホールの客席数の半分以上を埋める

ために東西奔走。涙ぐましい努力を強いる結果になってしまったのですが、その甲斐あってチケットは完売。

様々な意味で富良野から宮城、大津まで人の心が支え合っての感動の「走る」観劇となりそうです。

私は「走る」のおかげで、小野寺さんの菊を買ってくださった大勢の社員さんやそのご家族に直接お目にかかって

菊を買って頂いたお礼を申し上げる機会に恵まれました。

 

お芝居を観た翌日は、やはり大震災後に知り合い、たくさんのご協力を頂いた版画家の岡澤加代子さんと

一緒の版画&新聞バッグワークショップを企画して頂きました。

問題は、私の新聞バッグ作りの技が未熟なこと。

でも今度のワークショップは、新聞バッグを上手に作る、というよりも、小野寺さんの菊を「立派な菊だ」と誉めて

くださり出会いを喜んでくださったみなさんと、大震災のこと、災害のこと、人との繋がりのことなどを素直に

お話をしたい、と思っています。

 

大震災から始まって鳴子温泉に繋がり、小野寺さんの菊に繋がり、角川さんに繋がって「走る」に繋がって・・・。

この先、何が起こってどう繋がっていくのか。大津ではまた新たな扉が開くのかもしれません。

 

しかし、明日から始まるロイズバッグの検品。こっちは闘い。早く無事に終わりますように・・。