新聞整理

本日8日は今年初の直売所当番。

当番といっても、この寒い最中、直売所で売る野菜などがあるわけではないので、初新聞整理。

ロイズ新聞バッグ用の新聞をください、と折り手さんに言われていたのだけれど、暮れの忙しさで

渡してあげられないまま歳を越して、もう今日は8日。

もたもたしていると、今月分のロイズ用の新聞バッグができなくなってしまう。

 

今日は絶対二人分、2箱くらいはつくらなきゃ。

そんな私の悲壮な覚悟が伝わったのか、「来たよー」と午後、上條さんが現われました。

3時近くには黒田さんも来てくれたので、おかげでノルマ達成。助かった!

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大震災後、あちらこちらの外資の会社や団体、大学、ホテルなどから送っていただいていた英字新聞が、

近頃ではめっきり少なくなりました。

6年近くも経つうちに、担当者の転任だとか、退職だとか、新聞をとらなくなったなどの理由で、徐々に徐々に

来なくなり、今も送り続けてくださるのは、青山大学のある学部と図書館、国際関係の団体など3、4箇所。

送られてくる量がそれなりにあるので、不自由はしていないけれど、でもこのまま行けば先細って新聞が不足

するだろうという不安はあります。

 

今年はまた改めて、各方面にお願いしてみようかなあ、と思案中。

ただ、この先新聞バッグの注文がまだ続くのか?と考えると答えが出ないので、積極的に動く気持ちになれません。

 

ほんとはね、これだけ災害が多い昨今、日本中の会社や団体、学校などが1年に1度でもお客さんになってくれて

新聞バッグをなにかに使ってくれたら、災害を受けた方々への応援になるんだけれど。とは思います。

とても大事なことは、「支援」というのはお金でもらうよりも仕事の報酬で得たほうが、気持ちが対等でいられるのです。

ただでも「支援」は発生した時から、立場があげる側ともらう側、強者と弱者になっちゃうのだから。そしてこの立場の

違いは年数が経っても変わらない。あげる側は「ありがとう」の言葉に慣れ、受ける側は「ありがとう」を超えられない。

ということを思えば、新聞バッグと作りは、何もなくてもとにかく簡単に始められる仕事なのです。

 

新聞バッグの注文自体は少なくなっても、新聞バッグを作りたいから教えてください、という講習要請は前にも

増して増えています。新聞バッグの文化的定着は果たしつつあるということですか。

「作るのが少ない私でも、数えてみたら1年間で3000枚以上は折っているのだからびっくり!」という上條さんの
言葉を聞いて私もびっくり。

新聞バッグを折る人のほとんどは上條さんよりもうんとたくさん折っているのだから、いったい年間

どのくらいの枚数の新聞バッグを折っているんだか。数えてないので定かでないけれど、それだけ注文を頂いて

いるということです。

 

10000枚の注文を頂いたロイズ新聞バッグも2年近くかけてもうすぐ終わります。

2年間近くも時間をかける新聞バッグ作りという仕事。楽だったか、と問われれば、自分の生業と沿わせながらの

活動は時間に追われて楽ではなかったけれど、この長期に亘る仕事のやり方は、応援、支援の継続は何を

生むか、という大切なことを教えてくれました。

終ったら、私自身は少しゆっくりしたい。

でも災害住宅で折ってくださる方のことを思うと、適度に続いてくれたらと願います。

 

お隣りの食堂から焼いもをもらい、上條さん持参のお菓子を食べて本日の初新聞整理は終了。

お正月から続いた暖かさが終わって、今夜から寒くなるそう。大雪になりませんように・・・。