昨日は上天気。
今日はうってかわってどんよりと暗い時折り雪がちらつく冬の空。
上天気の昨日は、初めて行く隣町の自動車教習所に高齢者講習に出かけました。
土手下の河川敷にあるのどかで静かな教習所。都会の教習所とは全く雰囲気が違います。
前回72歳の時に受けた高齢者教習では、免許更新期限の1月くらい前に電話で予約して余裕だったのに
3年後の今回は最寄り古川のみっつの教習所の全部に電話をしても満杯。1月まで満杯。
えーーっ、そんなことあるの、免許失効したら一大事とばかり、あちこち電話をかけまくってやっととれた
今日朝9時からの予約。来てみたらやはり同じような人がいました。
あちこち電話をしてもとれないので、免許センターに「どうしたらいいでしょう」と訊ねた。
すると仙台管内の免許センターに連絡してくれてそこで探してもらったらやっと1箇所今日、ここでとれた。
「そんなに予約とれないんですか?」
「とれないですよ。2ヶ月も3ヶ月も前に予約したほうがいいです」
なんで? こんな田舎なのに。田舎で高齢者でも車に乗る必要があるからからこそ混む?
そういうこと?
初めて予備講習みたいなものを受けました。いわゆる認知症のテスト。言われたとおりにやったら最後
に点数が出てくる。この点数はうんと低かったら病院に行かされる。・・らしい。
でも最初で油断しているから点数低いけど、その気になって油断しなかったら点数はあげられる。
けれど、いかに人間学習能力があるからといって、このテストに慣れて点数上げたらいいか、というと
それは違うだろう、と思うから、いやあ、老化を点数で計るというのはなかなか難しいように思います。
その後、シュミレーションの運転があって、視力、動態視力、の検査があって、実際に教習所内を実地に
走るという検査があって、総合評価が出て、晴れて合格賞を受け取る。受け取ったら免許の更新ができる、
という仕組みですが、この説明が高齢者相手だと実に時間がかかる。教官が1人1人に付き添って丁寧に
説明してくれるけれど、言うほうと聞くほうが噛み合っていない、ということも多発。
時間もかかるし、お金もかかる。
という現場に自分もその1人として場を埋めてみれば、既にもう足を踏み込んでいる高齢化社会がいかなる社会
であるかを実感した気になりました。
見回せば私の周りにいる生産者仲間、みーんな次の免許更新は要高齢者教習者ばかり。
これでは予約がとりづらくなる状況は加速する。予約のために苦労しなくて済む方法を、考えてくれませんかねえ、
と思うと同時に、こんな検査で振るい落としたとしても果たして高齢者の安全運転に繋がるかというと、
そうではないだろうから、高齢者が一大勢力という社会はこれまで経験したことのない未知との遭遇という
ことになるのかもしれない。
これまで重要とも思ってなかった、全自動で安全に走る車の開発が重要に思えてしまう半日でした。