直売所当番

毎週日曜日は我が家の近くの直売所当番。

直売所とは言っても、置いているものが少ない直売所だから、隣りの食堂の流れで「ここ、なにあるのかなあ」

と入ってくるお客さんが時たまあるくらいで、だいたい静かに時間が過ぎてゆきます。

ここで私は毎週、店番をしながら新聞の整理をします。

あちこちから送って頂いたイギリスやアメリカやドイツの新聞を1人で整理していると、日本の新聞には見られ

ないヨーロッパや中東のリアルで傷ましい写真が目に入ってきて、だんだん気が重くなる。

 

殺害された遺体だとか銃だとかテロの現場だとか海を渡ってきて小さな船から下ろされる難民の親子だとか・・・。

外国のジャーナリストはこんなふうに起こった事件の傷ましさをリアルに直截に発信するというのがその

姿勢なのか、陰惨や傷ましさはそのまま載せまいとする日本のジャーナリズムとは全く違う。

 

新聞バッグにそんな記事や写真が入らないよう注意深く新聞を整理しながら毎回思うのは、なんだかんだと

言っても日本にはそんな形の危険や恐ろしさはない、ということ、日々の平和な日常が有難いということ。

 

今日もそんな日のはずだったのだけれど、上條さんが手伝いに来てくれたので、しゃべって終わりました。

新聞記事なんか全然見ないでドンドン仕事が進んだ。

友だちが寄ってくれたので、いつもよりうんと売り上げも上がった。

 

こうして整理した新聞紙を、これからあちこち新聞バッグを折ってくれる折り手の人たちに配ります。

11月に入って今年もいよいよ最終番。

毎月決まった数のロイス新聞バッグ、刃物の会社からご注文頂いている来年用の社員さんへの誕生日の

プレゼント用新聞バッグセット。大震災以来お世話になり続けている滋賀県の角川社長よりご注文の

クリスマス用新聞バッグ。

相当数の新聞バッグなので、これから性根を入れて年内納品を達成させなければならないのですが、それに

しても、全社員さんにお誕生日プレゼントを用意されるってなんと心豊かな会社なんでしょう。そのプレゼントに

新聞バッグを選んでくださった。とても嬉しく感謝しています。

クリスマス用には華やかな写真の紙面を選び出しました。

 

これから12月半ばまでまた大丈夫かなあ、間に合うかなあ、とドキドキするような日々が始まります。

がんばります。