出会う/新聞バッグコンクール

朝、道の駅への出荷後、四万十で行われる「新聞バッグコンクール」の参加賞を届けに、鳴子温泉に行く

途中、ウオーキングストックを両手にせっせと温泉街の道路を歩く西田社長を発見。

西田社長というのは、1年のうち、5月と8月と10月に1ヶ月間鳴子温泉に逗留して、東鳴子温泉の

逗留旅館から鳴子温泉の喫茶店、たまご屋さんまで晴れても雨でも毎日歩かれている千葉県の

会社社長さん。けっこうな距離なので、これを毎日歩けば相当な足腰の鍛錬になるだろうと推察します。

年齢は私と同じ70代半ば。

 

私は西田社長とたまご屋さんで出逢いました。

いつもたまたまなんだけれども、何度もお会いするうちに、豪放磊落でどんなお話をしてもホッホーホッホー

と笑っていらっしゃる朗らかなお人柄が大好きになって、年3回鳴子に来られる日が楽しみになりました。

口癖は「200歳まで生きる」

私は200歳までなんてまったく生きたくないけれど、人生最終盤、こんなふうに明るく元気に生きられたら

いいなあ、と思います。

その他にもたまご屋さんで、たまたまお会いして、また、たまたまお会いすることになってという具合に

徐々に徐々にお知り合いになる方が増えてきました。

喫茶店という場所には、いろんな境遇のいろんな職種のお客様がいらっしゃって、コーヒーを飲みながら

お話するので、勉強にもなるしとても面白い。

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西田社長と並ぶのは、埼玉からみえる佐藤さん。

こけしについて実に詳しい、岩手について実に詳しい、たぶんその他にも詳しいことがいろいろありそうな

佐藤さんとも、たまたまなんだけれどもよく出逢います。

「たまご屋人名録」というような本でも書いたら面白いかもしれない。

 

上條さんと一緒に上野々スキー場のレストハウスでランチ。

ここのお昼のおまかせ定食は、食材豊富で安くて美味しいお勧め品。

料理の腕前がいい、とかではなくて、食べる人の身になって気持ちが込められたような昼ご飯。

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いよいよ年に1度の四万十、RIVERに於いての新聞バッグコンクールが開催されます。

材料が新聞紙という性質上、毎年毎年新しいデザインを、というわけにはいかないのだけれど、昨日仕上げられた

上條さんの岩手国体新聞バッグを見て、今年はこの新聞バッグを出品したいと思いました。

これまでコンクールに出品されるデザイン豊富な新聞バッグを見てきて、新聞紙を編んだり色を塗ったり、驚く

ほどの素晴らしい工夫をされた新聞バッグが多いのですが、私の好みとしては、町や人や出来事を輝かせる

ようなそんな新聞バッグが選ばれたらいいな、とそんなことを思います。

 

最初に出品したのは5年前。東日本大震災の年の秋で、東北に住む私たちの手元には悲しい記事の新聞紙

しかなくて、そんな新聞紙で作った新聞バッグを出品したことを思い出します。

他所の土地の新聞紙と私たちの新聞紙の記事のあまりの違いに違和感を感じたり、ショックを受けたりしましたが、

今は普通の紙面になって、記事を楽しめるようになりました。

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何度見ても素晴らしい岩手国体新聞バッグ。

よっちゃんは新しい新聞バッグを思いついたとかで、今「おらの新聞バッグ」を制作中。

どんなのができるか楽しみです。