ラベンダー剪定、部会ミーティング/新聞バッグ発送/夜会議

今日のできごと。

朝、道の駅出荷からの帰り道。

サトーさんちの牛が牧柵から外に出て道っぱたで、ばくばく草を食んでいるのを発見。

車を停めて窓を開け、「こんなところにいてもいいの?」と言ったら、真っ黒の大きな大人の牛なんだけど、

私がモノを言う度にいちいち食べるのをやめて、なんか言ってる? というような顔をするのがおかしい。

でもそうしてもいられないので(交通事故になる)、、急ぎ家に帰って「サトーさんの牛出てたよー」と由美さん

に報告しました。後は由美さん任せ。

 

 

怒涛の月末が終了! ほーんとに大変だった。

昨日28日は道の駅出荷終了後、家に帰って資料を作り、午後から道の駅に戻ってかねてから計画して

いた出荷組合花部会員でのラベンダー剪定を実施。

腫れ物のように思っていたラベンダーが、野菜と同じような逞しい植物だと知って、部員のお母さんたちは

伸び放題だった3年生のラベンダーをバチバチ鋏で丸坊主に刈ってすっきり剪定。

こんなふうになりました。ついでに私が道の駅オープン当時、家から持って来て植えたハーブのサントリナ、

カレープラントも15年ぶりに短くカット。来年は揃った花を見せてくれるはずです。

来年まで花壇があったらのことだけど・・・。

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剪定が終わった後は、レストランに移ってアイスクリームを食べながら、10月末に行われる道の駅と出荷組合

合同の秋の感謝祭、「サンクスフェスティバル」の花卉部会としての出しものについて協議。

花の部会としては、花壇苗、切花、ドライフラワー、多肉植物、山野草、宿根草、の栽培者が揃っていることも

あって、緑の相談コーナーを設けるとともに、、クリスマスやサンクスギヴィング用のドライフラワー講座、葉牡丹など

を使っての正月用寄せ植え講座、多肉植物寄植え講座などのあ・ら・伊達ミニカルチャー開講予定。

ブースの中、サンプルリースや花束、寄せ植えなどをを、吊るしたり置いたりして盛大に飾りつけてお客様に

楽しんで頂くことにします。

 

私が留守中のその時間、うちでは上條さんが明日発送のロイズ&大阪用新聞バッグの検品、袋詰め作業に

孤軍奮闘。物凄い勢いでその日のうちに海山用大段ボール箱5箱分、検品、袋詰め、箱詰め作業を終えて、

時間ギリギリでヤマトまで運んで行きました。

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海山女子部の女性たちを見ているとその仕事ぶりがほんとに凄いなあ、と感心を通り越して唖然とさせられます。

南三陸のけい子さんは仙台の病院でご主人の手術に10日も付き添いながら残りの日数であの作りにくい

大新聞バッグを250枚も仕上げていて、ほんとうにどうすればこんなに早く正確に作れるのか、と不思議。

「ワカメもそうなんだ。お母さんがいなければワカメもホタテも始まらない」

ご主人がそう言われるけれど、その言葉どおり、海山ネットはけいこさんや上條さんや教えることのエキスパート

黒田さんがいなかったら存続しなかっただろう、と今思います。

 

 

「袋が足りないよー」という上條さんの要請で道の駅から古川に直行。

戻ってお餅の仕込みをして、夜は6時からまた道の駅で会議。

ほんとにまあ、今日はご飯食べる間もなくて、車の中でお握りをかじりながら会議に出て、9時半に終了。

帰宅してお餅を搗いて、バンタンギュウーのすさまじい1日でした。

「大丈夫か? 加減しろ」とはみなさんに言って頂くけれど、とにかくとにかく締め切りだけは守らざるを得ず、

明日もロイズ新聞バッグ発送に向けてがんばりまあーーす!

 

そして翌29日は、

分散して作業していたロイズバッグを全部集めて、午後までの仕事を終えて夕方「発送するよー」と駆け込んで

きた上條さんの手で、今月は6箱分をヤマトに運ぶことができました。

終ったあーー! どうなるかと思ったけどお約束分ちゃんと作って送れて終了しました。

 

新聞バッグを作っていてもそれは本職ではなく、本業を持ちながらの仕事なので、物凄い勢いで仕事をする

海山女子メンバーの背中を見ながら「仕事人」という言葉が浮かびます。

お疲れさまでした。今日は終ったけれど、1日休んだら次はみんなで岩手でお酒と一緒の仕事です。

がんばります。 楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高知からのお客さま、そして南三陸

雨ばっか振って困ります。

そんな雨続きの天候のなか、9月22日から25日の日程で、高知大学の佐藤先生が北海道十勝視察

の帰り道、海山の話を聞きたいと、岩出山に寄ってくださいました。

先生にお会いするのは3度目。大崎の農業の研究調査をする大学、大学院の先生方のチームのお一人

なので、以前調査にみえた時にお会いしました。

今回は海山の話を主に訊きたいということなので、メンバー皆忙しく落ち着いてお話できる場所、時間が

厳しく、途惑われたと思いますが、仕事をしながら話せるようにうちに泊って頂くことにしました。

 

23日は朝道の駅の出荷が終った後、鳴子のたまごやさんへ。ここでは海山の重要メンバー南相馬から

自主避難中の上條さんが働いています。たまごやのオーナー宮本氏と上條さんと少し話した後は

鳴子のお食事どころ高橋亭で昼ごはん。

高橋亭は、大震災直後、東大大学院のロバート・キャンベル先生が鳴子温泉で始められた「読もう」という

読書講座で初めて上條さんに出会った思い出深い場所。その時は話をすることもなく講座は終りました。

 

上條さんとの会見が終った後は道の駅へ。私は帰宅して夜の「佐藤先生を迎えて夜ご飯会」の準備。

せっかくの機会なので、10月1日の聞き酒練習会を先日頂いたお酒でやろうかしら、と思ったのだけれど、

90食もの弁当注文を抱えて重圧でテンパッテいるよっちゃんが無理、無理というので中止。

高知大学の地域協働学部という聞き慣れないけど先が楽しみなような学部でこれから教鞭をとられる

佐藤先生を囲んでよっちゃん夫妻、黒田、上條、私の海山メンバーは食べ、大真面目に語って3時間。

良い時間を過ごしました。

 

翌23日は朝道の駅、次いでほっかぶり市、その後南三陸へ。

私には1ヶ月ぶりの南三陸。佐藤先生にとっては震災後に見て、5年近い時を隔てて見る南三陸。

私の感想。「なんか、家が建ったのかなんだかこの一ヶ月でますますさっぱり道が解らなくなったー!」

佐藤先生の感想。「変わらないですねえ。5年経ってもこんなに変わらないなんてショックです」

変わったといえば何にもなかったところが土の山だらけになっているのだから変わったんだけど、

でも心情的に言えば変わってないんだわ。5年半の時間はどこ行った?という感覚。

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これは土盛りの上に作られた新しい道路。

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けい子さん宅では心臓の大手術を乗り越えて無事退院されたお父さんが(けい子さんのご主人)が

元気な笑顔を見せてくださって一安心。だったのだけれど、聞けば先日の台風で、北海道から取り寄せて

タネ付けしたホタテも漸く揃えた道具も、ぜーんぶ流された。

「また一からやり直し」とけい子さん。

ほんとうに人生、一歩進んではまた戻りくじけずまた一歩進んだらまた戻る、の繰り返し。

今年はまだ船に乗るのは無理だけど、来年は体調取り戻して前のように船で働くお父さんに戻ってほしい、

せつにそう願います。海があるんだもの。体さえあれば大丈夫。私でさえそう思えるようになりました。

この土地では秋の今時分、栗の実が落ちると拾って栗だんごを作るそう。

小さな栗をだんご粉でくるんで醤油と味醂と砂糖で味付けした栗だんご、素朴で甘くておいしいだんご!

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けい子さんちの後は、仮設住宅から出て移転した小野寺むっちゃん宅を初訪問。

一度訪問したいと思い続けていた新しいむっちゃん宅は、前に住んでいた仮設住宅にほど近い道路沿いの

住宅団地の中にありました。

流されてしまった家よりもだいぶ小さいけれど新しい家。仮設住宅の暮らしが長引くに連れてだんだん健康

じゃなくなっていたむっちゃんは、新しい家で落ち着いたのか心身共に元気になってました。

でも私の菊の師匠の小野寺とーさんは、やはり心臓の手術後、菊の栽培は以前より負担の様子。

むっちゃんとは鳴子温泉に避難していた頃の思い出話に花が咲きました。

むっちゃんたち縫製工場におられた方々が避難されていたらどん温泉。ここの女将さんに本当に温かく親切

にして頂いた、とむっちゃんは昨日のことのように話してくれます。

女将さんがくれた布で、みんなで手縫いで作ったエプロンとバッグを持っての記念写真。

あんなに切羽詰った状況だったのに、皆さんの嬉しそうなこの笑顔。

私が福岡で飛び込みで掴んだ縫い物仕事は、この中のどなたかが5年経った今も継続してお仕事を続けられて

いいるそうです。

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「友だちも親戚もたくさんの知っている人が亡くなったよ。失ったものは本当に大きかったけれど、

でも得たものも多かったよ」

気負いないむっちゃんの言葉が、深く深く心に染み渡ります。きっとそうなんだ、と・・・。

 

佐藤先生のおじさんが志津川におられる。でも家は解らない、とのことで、けい子さん宅で尋ねてみたら、

けい子さんもおばあさんも小野寺むっちゃんも、佐藤先生の叔父様のクリニックの患者であることが判明。

津波に洗われて何もかもなくなってしまった志津川で今も内科クリニックを開業なさっているということは、

大変な困難の中で診療を続けて来られたに違いありません。

また新しいご縁を頂きました。

明日は最後の日。梅農場を訪ねるつもりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞バッグ講習/祖父母参観/地熱乾燥ふらわー

一作日は雨。

その雨の中、盛岡から高速を飛ばして岩手の酒蔵メーカー、「わしの尾酒蔵」の社長トモさんと岩手日報の

社員アキさんが、岩出山の私たちのところまで新聞バッグの作り方を習いに来られました。

雨が昼ごろから強まって心配していたけれども無事到着。道の駅の裏の地区館に会場を作って講座開始。

トモさんとアキさんは、ここで習った新聞バッグの作り方を戻って社員の方などに教え、10月1日のお酒

の日までにたくさんの新聞バッグを作り、お客様に差し上げるお酒をそのバッグに入れるのだとのこと。

であれば、絶対に底が抜けない丈夫な新聞バッグを作ることが必須。

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お二人ともがんばって何個も作りしっかり覚えて帰られました。

お酒に日に行われるきき酒大会に出場を申し込んだ海山のために、お酒を頂きました。これから月末までの

間に私たち5人はちびちびお酒を飲んでお酒の味がわかる練習に励むべっちゃ。

 

そして昨日21日は、孫の学校で祖父母参観。

祖父母参観というのはこういう田舎でしかやれない学校行事だね、きっと。

都会ではおじいちゃんおばあちゃんは大抵別に暮らしているので、成り立ちません。

体育館で生徒、おじいちゃんおばあちゃんが集まって、今日の場の担当のお母さんたちが子供たちと一緒に

準備してくれた生徒たちが栽培した野菜で作ったカレーを食べさせてもらいます。

カレー作りは学年に合わせて作業が違っているらしく、わが孫2年生の担当はじゃがいもの皮剝き。

みんな家から持参したご飯にカレーをかけてもらう仕組みになっていますが、私はご飯を持ってくるのを忘れた。

忘れたというより、そんなことは全く思いもしなくて、恥ずかしいことにご飯を頂くことになりました。

ご飯をもらうようなドジなおばあさんはたぶん私一人だったに違いない。

「おばあちゃんは毎日ごはんを作ってくれます。おばあちゃんのご飯は美味しいです。おばあちゃん、ありがとう」

敬老の日に相応しい、高学年の生徒に読み上げられる作文を聞きながら、うちの孫なら私のことをどんなふうに

書くだろう。

「うちのおばあちゃんはお餅を作っています。その他に新聞バッグも作っています。いつもうちにいません。

ご飯はあまり作らないので、ママが時々ご飯をあげます」などと孫の作文を想像しながら忸怩たる思い。

 

カレーをご馳走になった後は、教室に移って授業の参観をしたり、子供と一緒のお楽しみタイム。

幼稚園の参観のときから感じていたのだけれど、ここの子供たちは自由奔放というか、ほんとに縛りがなくて

明るくて元気がいい。生徒の数が少ないので(全校で50人未満)、それぞれがそれぞれの性格、行動を

熟知していて、毎日泣いていようが怒っていようが乱暴だろうが、その子はそんな子だと理解されてる印象

を受けます。

2年生9人、3年生5人、合わせて14人の教室はこんなに広くて、子供たちは跳んだり撥ねたり転がったり。

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私も仲間に入れてもらって楽しい一時間を過ごしました。

 

そして今日はまた雨。けっこう強く降ってます。

古川のNPO事務局のジュンコさんから「譲ってもらった花の乾燥がうまくいって、とても綺麗な色に仕上がりました。

今日開催されるグリーンエネルギーシンポジュウムの会場に飾ったから見てください」という電話を頂いて、午後か

ら会場の市民会会館へ。

グリーンエネルギーというのは、電気に代わる自然のエネルギーをどう作り、どう使うか、というシンポジュウムで

大崎市での実行事例は豊富な温泉地熱を利用するもの。ジュンコさんが使ったのは、かつて私が花を共に栽培

した花のおじさんが育てた花で、その花を温泉熱で乾燥させた出来上がり具合はとても気になります。

うまくいくならこれから是非利用させてもらって、花の新たな展望を開きたい。

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ひとつ問題発覚。

短時間での乾燥は色落ちせずカラリと元の花色まんまに見事なドライフラワーに仕上がっているけれど、

会場に置いたら会場の湿気を吸ってしまってなんとなくドヨーン傾向。ピンと上を向いていた花が俯き気味。

なかなかうまくいかないもんですなあ。課題多々。

ひとつひとつ解決しようと工夫をするので、毎日が楽しく生きられているような。そんな気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富良野でラベンダー修行

雨が降るんじゃないかとヒヤヒヤもののお天気だけれど、朝ホテルのカーテンを開けると晴れ! 嬉しい。

午前中は、今回私のラベンダー修行のために彩香の里をご紹介いただいた浦田 吉氏の喫茶店「くるみ割り」で

奥様のみや子さんに時間をとっていただき、久しぶりにゆっくりお話できました。

 

午後からいよいよ彩香の里へ。

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富良野には何度も来て、ラベンダーで有名な冨田ファームや他のラベンダー園は見たけれど、彩香の里に来る

のは初めてです。浦田さんには佐々木社長をご紹介いただきました。

佐々木社長が見えるまでに、売店でおそばを注文して昼食。

ここのお蕎麦はお出汁が黒い。北海道の出汁は黒いんでしょうかねえ。私九州人の薄味なのでちょっとびっくり。

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ラベンダーの栽培方法を苗から教えてください、と突然浦田さん経由でお願いして、宮城県から独りで現われたのが

若い人ではなく70代半ばのおばさんということで、内心驚かれたんじゃないかと思うけれど、佐々木社長とスタッフ

の牛島さんは私を軽トラに乗せて、畑から畑へと案内してくださって、苗作りから植え付け剪定まで細かく丁寧に

説明していただきました。

その結果私のラベンダー栽培知識は(もともとないようなもんだけれど)、全く間違っていた。

あんまり違っているものだから最初のうち、何を言われているのかが分からなくで戸惑いました。

ほんとうに来てよかった。教えて頂いてよかった!

 

まずラベンダーは花を採った後、1回剪定するのではなく2回3回と剪定してきれいな形を作る。ということ。

そんなこと知らないので、岩出山のラベンダーは花を採った後、翌年の春までめちゃくちゃ。

きれいに形作った剪定をするので、冬雪を被っても盆栽のようにきれいだし、芽吹けば夏の花の様子が想像して

花の時期に見てみたいという気持ちにさせるのだと納得。

 

ラベンダーの畑。

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苗の畑。

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長いものは30年でも咲くというラベンダー園のラベンダー。

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今回の訪問でよく分かったのはラベンダーは畑で栽培する野菜と同様の植物。

枯れることが多いので気難しいのかと思っていたけど、全然そうではないんだわ、と納得。

岩出山に戻ったら早速実践作業をやってみます。

 

夕方いったんホテルに戻り、夜は富良野GROUPのスタッフ穂ちゃんに誘ってもらって観劇へ。

富良野演劇工場で劇団チョコレートケーキによる演劇「治天の君」

主演はチョコレートケーキの西尾友樹氏、松本紀保さん。松本紀保さんは女優松たか子さんのお姉さんだけど、

お顔はお兄さんに似てる。

そしてこのお芝居には想像もしていなかったのでびっくり。出て来る人は大正天皇、明治天皇、昭和天皇

と天皇家のお話で紀保さんは貞明皇后という配役。扱っている題材は大正天皇の崩御にまつわる話で、

こういう事実を参考にした物語が作られる、ということが意外で驚いた。

セリフは宮中言葉で仕草も物語りの進行も天皇家。明治、大正、昭和の天皇や有栖川宮家だのが

出たり入ったりするので、観ているこちらも妙にしゃっちょこばって肩に力が入り、見終わると疲れました。

でも改めて考え直したいようなお芝居だった。

ホテルに近いソーズバーで穂ちゃんと二人遅い夕食をとりました。

横浜から富良野に来て倉本先生や周辺のスタッフの方たちに育てられている24歳の賢い穂ちゃん。

これからが楽しみです。力強いいい人生を送ってくれるといいな。

 

朝は5時に起きる決心で寝たのだけれど、昨夜の疲労がたたって起き損なって6時半ホテルを出発。

せっかくの朝食券、もったいないな、と思うけど、飛行機のチケットがとれるかどうか分からないので放棄。

新千歳空港まで来たとおりに一般道で帰りたいのだけれど、高速を使いたがるナビに手こずっていく先を

高速のない岩見沢と設定。まず岩見沢までのつもりが、岩見沢で行く先変更したところが、やっぱりナビに

「高速、高速」と指示されて止むを得ず高速で札幌へ。札幌で下りたらまた「高速」へと言われてまた高速に

乗り、千歳で一般道へ。目標値を通り過ぎたらしく、突如としてナビが「Uターンしてください」

Uターンしたらレンタカー屋があったけど、4車線だよ。こんなところでUターンさせるの?

 

初めてナビというものを使って新千歳~富良野まで運転しました。でもどの高速をどんなふうに走ったのか

さっぱり分からずずいぶん長い間高速を走ったような気がします。おかげで多少は早く着いて飛行機のチケットは

とれ、無事宮城に帰還することができました。

「ナビの言うことは無視すればいいのよ。すぐ違う道を教えてくれるから」と帰って娘に言われたけれど、無視なんて

しなれないこと、ナビ相手でも思いつかなかった。

これからもうちょっと勉強します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富良野でラベンダー修行

富良野へラベンダー修行に行って来ました。

9月半ばのラベンダー園。 彩香の里。

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台風被害中の富良野。

被害の様子はどうなんだろう。空模様はどうなんだろう、と心配しつつ、雨模様の仙台空港の飛び立ち、

1時間10分で新千歳空港に降り立つと晴れ。ついてる!

連日の忙しさも手伝って今回の富良野行きは超特急。チケットもとらず天気予報も見ず、予約したのはホテル

とレンタカーのみ。行き当たりばったりだけどなんとかなるつもりで。行くチケットはなんとかなった。

 

ホンダレンタカーで車を借り、初めて使うナビの訳わからなさに音を上げながら、一般道を江別、岩見沢、三笠

を経由して富良野へ。このルートを走るのは3度目。しかし、このナビというヤツは何故こうも高速に乗せたがるの

か。

9月半ばの道央は稲が真っ黄色。まだ刈り取りが始まっていないところを見ると、米に関しては宮城も北海道

も作業時期は違わないのかもしれない。ナナカマドは紅い実をつけ、紅葉はまだ始まっていない。

 

10年ぶりくらいの独り北海道。娘の引越しを手伝いに行き、引越し疲れの娘を助手席に乗せて、美瑛から室蘭、

青森から宮城まで走ったのは60代半ば。あれから10年経って、まだ独りで運転できるかしらと不安がない

わけではないけれど、走り出してみれば独りの気楽さでなんだか嬉しい気分。

3時間で富良野到着。

流石に運転疲れで何をする気にもならず、富良野GROUPの谷山さんにとってもらった宿泊場所、プリンスホテル

でゆっくり休憩。のつもりが、谷山さん、「屋根」でお世話になった石川さんからご連絡を頂いて、急遽夕食を

ご一緒することに。新聞バッグと「屋根」だけのご縁なのに、富良野を訪れる度に気を配っていただいてありがたい

ことです。

新富良野プリンスホテルのそばのニングルテラスをちょびっと歩いてみました。

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ドラマ「優しい時間」の舞台、喫茶「森の時間」はまだ健在です。

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F・C・Sの取締役谷山さん、そしてスタッフの石川さんには、前回ゴールデンのお母さんたちとの富良野訪問の際

にもお世話になっていて、毎回ご馳走になるばかり。ほんとに申し訳ないなあ、と思って「ちょっとだけ」と思い

つつ行くのですが、結局はお話が面白くてお酒を飲みながらついつい長い時間を過ごしてしまう。

そんな楽しい場なのですが、今日は凄いニュースが待っていた。

なんと石川さんが、二人目の赤ちゃんのパパになるのですって。それも今日にでも!

ええっ、なんでそんな日に来るんですか。来なくていいのに~。

 

気持ちワタワタしながらも楽しい時間が過ぎて、石川さんが帰る時、入れ替わりに新しいお客さんが現われました。

初めてお目にかかる高木さん。プリンスホテルのロビーに置かれた木の人形のオーケストラ「森の楽団」の

作者で、富良野塾の卒塾生でありながら、今はお人形を作るのがお仕事。谷山さんが声をかけてくださったそうです。

 

高木さんとの出会いは私には衝撃的でした。お話すればするほど、高木さんの特徴はうちの娘にそっくり。

小さい頃からのできごとを聞いてもやっぱり娘とそっくり。敏感で、集団が苦手で、音楽や絵が好き、お人形が

好き。気象とかさまざまな変化で頭が痛くなり易いんですよねえ、と笑いながら高木さんと娘の類似点を話して

いたら、唐突に確信的に「素晴らしい娘さんですねえ!」と高木さん。

「田舎に住んだのも、今お餅の仕事をしているのも全部素晴らしい娘さんがいるからですよ!」

そうなのですか?  でも高木さん、まったく言葉に迷いがなく揺らがない。

 

いや、驚きました。そんなこと言われたことも思ったこと一度もなかった。

でも考えてみると、その通りでラブラドールのセツと春に出会えたのも、岩出山に住んだのも、今お餅屋を生業

にしているのも、そのもともとは娘の発案。16年生きて最後まで看取ったミックス犬のチビももとはと言えば、

交通事故で瀕死の重傷だったところを娘が助けたからウチの犬になりました。

そうなんだねえ。改めて高木さんと娘に感謝。ほんとうにお会いできてよかった。

 

今高木さんが作られているのは楽器を奏でる木の妖精たち。高木さんの頭や胸のなかにはさまざまな物語り

がどっさり溢れそうになっているに違いありません。冬には個展が企画されているとか。行きたいな、見たいな。

 

明日は本題のラベンダーのお勉強。

ナビを頼りに彩香の里に向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞バッグ再考

曇りや雨の日が続いています。

雨に打たれて黄金色に色付いた田んぼの稲がすこーし倒れてきた。お天気になれば、すぐに稲刈りが

始まるでしょう。

 

10日と11日、昨年は豪雨で流れた岩出山の「政宗公祭り」。今年はなんとかもちました。

10日土曜日は宵祭りで11日は本祭り。

宵祭りには夜店が出て有備館を中心に踊りなどが繰り広げられ、本祭りには凛々しい甲冑姿の政宗公、

そして愛姫さまが馬に乗って町をねり歩き、岩出山の幼稚園や保育園、そして五つの小学校の低学年の

生徒たちもお行列に加わって歩く、ということで我が家の孫も今年初めて歩くことになっていたのですが、

あまりの人の多さで、見落とした。

 

このところ、新聞バッグのお仕事が増えています。

新聞バッグを作ったり、講習したり、イベントの販売だったり、やることは様々だけれど、予定ギュウギュウ。

 

ひとつは岩手の酒蔵会社さんでの新聞バッグのワークショップ。

10月1日のお酒に日に合わせて新聞バッグ作りのワークショップをやるだけではなくて、お客様へ贈るお酒

を入れるバッグも用意するというので、強度やデザインなど、いろいろ思考を重ねています。

 

そして昨年もご注文いただいた大阪のゴルフ協会さんからのゴルフ大会景品用新聞バッグ。

これは量が多くて、鳴子や岩出山や南三陸など場所を分けて作ってもらっている最中。

同時期にロイズ新聞バッグの検品、発送も重なるので、9月末はかなり厳しくて、期限に遅れてはいかん、

と時間配分考えるだけで今から緊張します。

 

9月、10月、11月と新聞バッグを販売するイベントも重なりますが、販売イベントを常々からコーディネイト

してくれている東北村さんが先日、仙台で新聞バッグワークショップを開催した際に参加したインターン生が

書いたブログをUPしてくれました。

新聞バッグに始めて接した楽しさがそのまま素直に綴られたあたたかい文章で、新聞バッグのことをそんな

ふうに思ってくれたのか、と改めて新聞バッグの本家本元海山の自分たちが新聞バッグを見直す心境。

田舎群東北村のブログをごらんください。

 

明日から大特急で富良野へ行ってきます。

お芝居は全く関係なくて、ラベンダーのお勉強兼、苗の購入等々。

私たちのラベンダーは花を切ってそのままなので、もう剪定時期がギリギリの状態。

戻ってすぐに作業に入ります。

また雨が降ってる。明日飛行機に乗る時、止んでほしいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

http://www.tohokumura.com/blog/visit/201609_250.html

 

 

 

 

 

国際ガールストーク

3回目のホストファミリー。

自分の予定が混んでいるので今回はパスと思っていたのだけれど、招聘の人数が多そうなので二人だけ

ということでOKとしました。今回はカンボディアのお嬢さんがた。

カンボディアという国については詳しくは知りません。でもフランス、そしてベトナム、ラオス、タイなどの周辺諸国

ひと時期は日本まで加わっての侵略の歴史の中で、中立、内紛、クメール・ルージュ、ベトナム戦争、ポルポト

の大虐殺などの大変な歴史を生き延びて、ポルポトが死んで、ようやく平和な新しいカンボディア王国という国に

なったくらいが私の知識で、今度調べたら新生カンボディア王国がスタートしたのは1993年、9月。

まだ新しい国です。

国の基幹産業は農業。就業人口の7割が農業ということで、今回来てくれたヘンは農家出身、ピサイはたぶん

カンボディア有数のアグリカルチャー(農業)の会社で働いている女性でした。

ということで、話の主体は米だとか稲だとか農業中心。あと20歳のヘンと既婚者で32歳のピサイと40代の娘と

74歳の私の森羅万象に渡る英語中心の通じても通じなくても委細構わぬガールストーク。

 

これやってて思うんですけど、ヘンは英語はほとんどしゃべれない。私は半端、娘はアメリカ英語でピサイは

アジア独特の英語。お互い聞き取りにくいとごちゃごちゃ言いながらも、このガールストークは何時間でも

続けられるし、面白いし、笑ってばっかだし、2晩夜中まで続けたら楽しかったけれどけっこう疲れました。

 

1日目はお迎えに行って対面して連れて帰ってきたらもう7時。

お魚のフライにサラダ、味噌汁と普通の晩御飯を家族みんなで一緒に食べました。好き嫌いもなく、ヘンもピサイ

もひと口食べてはにっこり、「オイシーーイ」と言ってくれるのでひと安心。お世辞じゃない証拠に完食でほッ。

 

2日目は、たぶんカンボディアの名跡アンコールワットと歴史的に並べていいと思うんだけれど、同じような寺院

中尊寺へ。

その前に毛越寺の浄土庭園と、平泉文化遺産センターに寄って古代絵巻のお人形見物と十二単の試着をします。

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ついでに孫も藤原武者に。

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しかし、暑い!

東北で9月に入ったというのにこの暑さは異常でしょう。

これまで行きたいとも思わなかった海外旅行。歳をとってきたら「行ってもいいかなあ、行けるうちに」なんて思い始め

て初めて昨年娘家族にくっついて台湾に行ったらその暑いこと暑いこと!

あまりの暑さと見るとこ見ること全てが大都会なので(私は農村が観たい)今年は遠慮しました。

その他どこ調べてもアジアは暑い。と思っていたらカンボディアの乾季は暑くないのですって。それに農業国。

アンコールワットも近いよ、というので俄然興味が湧きました。

 

中尊寺では下の駐車場からえんやこら急飯登って金色堂まで。杉木立ちと蝉の声の中でカンボディア語の練習。

キノコはプサッ、ごめんね、はプレッ、ありがとう、はオックン、聞いたってすぐに忘れるんだけどね。

私の健忘症を心配するヘンが、あまりにも熱心に教えるものだから、さすがにこのみっつだけは覚えました。

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中学生の頃、手塚治の漫画を読んでその壮絶な最後に涙した弁慶の立ち往生。

武蔵坊弁慶が祀られた弁慶堂。久しぶりに来ました。IMG_0229

帰りにイオンに寄ってお買い物。みんなバラバラに散って好きなもの買って集合。いつものパターンです。

これから素敵な男性との出会いを夢見る20歳のヘンが選ぶのはコスメティック。

 

食事を終えて新聞バッグ講座開始。

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そして朝は私の仕事、お餅屋のお手伝い。道の駅直売所での出荷まで手伝ってもらいました。

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新聞バッグと米を原料とするお餅作り、そして地域の農業者が自分で作った野菜を自分で販売する道の駅の

システムは彼女たちにとって重要な意味があるようです。

かつての日本の高度成長期、バブル時代を彷彿とさせる現代のカンボディアの経済成長状況。

古い新聞紙と糊で作っただけなのに売れる新聞バッグと春巻きのようなお餅は存在するものの、日本の私が売る

お餅は存在しないカンボディア。作ってみるというので、餅米、蒸し板、蒸し布まで持って帰ってもらいました。

餅を作ってまた日本に来るそうです。新聞バッグ修行とお餅修行のために。

成果が楽しみ。

忙しかったけれど、楽しい3日間でした。

お餅を作って運転して歩いて運転してしゃべってまたお餅を作る私に、「オカーサン、ストロング!」とヘンは言って

くれたけど、ストロングじゃないよ。へとへとだよ。1日休みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞バッグwithお酒/海の手山の手酒の会発足

去年の土砂崩れ二の舞になりたくないと、大雨に怯えた台風10号。

雨が気になって朝まで寝られないと思っていたのが、あれ? というぐらいにたいしたことなく過ぎて、ホッと

したのも束の間。宮城に上陸するはずだった台風10号が50キロ北の大船渡に上陸してからの岩手の被害は

眼を覆わんばかり。だけでは足りなくて北海道まで大雨が降って複数の川の決壊で家は壊れ家畜や収穫

前の作物は流されるという大災害になってしまって、言葉もありません。

本当に人ゴトではなく、難儀なさっているであろう皆さまに心からお見舞いを申し上げます。

 

四万十の畦地社長にご縁を繋いでいただいていずれ時期が来たら、とうかがうことになっていた岩手県、

盛岡のわしの尾酒蔵さんをお訪ねしました。

10月1日のお酒の日に、お酒のビンが入る新聞バッグワークショップを企画なさっているというお話で、

デザイン、その他詳細を決めるために、今回は海山女子部、よっちゃん合わせてメンバー全員揃って盛岡へ。

迎えてくださったのは、わしの尾酒蔵さん、新聞を提供くださる岩手日報さん、そして岩手酒蔵組合の理事さま。

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この5年半で、新聞紙や広告の紙などを自在に繰って新聞バッグ作りに熟練した黒田、上條インストラクターの

手によって初見参の岩手日報で造られたお酒ビン入り新聞バッグ。

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ワークショップの後の企画の中に「きき酒コンテスト」というのがあって、よっちゃんは参加を申し込みました・

5人一組。名づけて「海の手山の手酒の会」

えーーっ! お酒なんか飲んだことないんだけど、ちょっとした色の違いでも美味しそうに見える美しいお酒

のビンに惹かれて、少ーしづつお酒を飲んでみようかと目論んでいます。

 

打ち合わせが終った後は、陽盛りの盛岡の町をぶらりぶらり。

盛岡名物、福田屋のパンを真面目に並んで買って、お昼は話には聞くけれど行ったことはないわんこ蕎麦に

初挑戦。

といっても挑戦するのはよっちゃんと上條さんで、黒田、みっちゃん、私は普通のお蕎麦を食べながら観戦。

 

始まりは余裕。

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まだまだ余裕。

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おそばをよそってくれるおばさんの掛け声に合わせて「どっこいしょ」と返すくらいにまだ余裕。

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当人たち二人は余裕らしいけれど、見ているこっちのほうが不安になり始めた100杯越え。

もうやめたら?

美味しいと思ううちに止めるか、腹いっぱいまで続けるか、思案のしどころ。

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この満足そうな笑顔!。

よっちゃん、180杯、上條150杯でよっちゃんの勝利。

上條50代半ばにして150杯の好成績をあげました。

二人ともまだ余裕があるらしく、別腹で福田屋のパンを食べられると言っていたから、凄い人たちだと思います。

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笑い転げた後は盛岡の町をぶらりぶらりと散策。

宮沢賢治「注文の多い料理店」出版の地、光源社において、海山女子部。

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楽しい1日でした。