富良野へ

倉本聰作「屋根」舞台公演で、劇団員のご飯つくりに大活躍した、岩出山ゴールデン母さん部隊は、

今日より富良野を訪問してきます。

今夜は晩御飯会。楽しみです!珍道中のはじまり、はじまり~~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイズ新聞バッグ6月発送終了

今日の自然情報。

道の駅へ行く途中の朝の山の道。

私、なんか見たわ。 小さくて四つん這いで頭が丸くて尻尾がない形の動物。

目の先20メーターくらいを右の草むらから出てきて、左の草むらに入って行った。

色は逆光でわからなかった。 なんだろう? コグマ?

狐だったら尻尾が大きくて水平だし、タヌキは尻尾があるし、カモシカの子? カモシカの仔はふわふわ。

なんだろう。やっぱりクマかなあ?

この間、検品でうちに来ていた上條さんと美智子ちゃんが帰る途中で、イノシシが出てきた、と言ってたし。

要するになんでもいるってことだ!

 

 

今朝の道の駅。 雨の晴れ間だからか朝からお客さんが多い。

出荷を終えて急ぎ帰り、今度は孫を連れて新幹線栗駒高原駅前にあるイオンモールへ。

今日中にロイズ新聞バッグの検品及び発送作業を終えたいので、この2、3日検品作業に忙しい

娘に代わってバーチャンが孫の英語のレッスンの付き添い役です。

 

教室の横のゲームセンターの休憩椅子に座って、ゲームセンター内を観察しながら1時間待機。

ガチャガチャやったりドンドン太鼓を叩いたりの子供に混じって、ゲーム機の前に陣取って

ゲームをやっている大人がけっこういるのに目を引かれる。  60代、70代の女の人が多い。

へえーー。面白いんだろうか。面白いんだろうね。腰を据えたあの姿は。

うーむ、その心境が想像できなくてなんとも感想が出ない。でも家の中で沈んでいるよりはよい。

頭の活性化のためにもよい。

 

お昼過ぎから、上條さん、美智子ちゃん、あやさん、口だけで監督の私も混じって、大車輪でロイズ新聞

バッグの検品、箱詰め、発送作業大会。今月はみんなががんばってくれて量が多いのです。

今週の木曜日から富良野へ行くので、その準備の時間を作り出すためには、どうしても早めの発送。

可能なら今日中の発送が望ましいのです。だからみんな、ああ、疲れたー!、と言いながらも手を休めず

がんばってくれています。

 

途中で海山段ボール箱がなくなって、段ボールを保管場所、岩出山の梅農場へ。

 

行く道すがら、お土産にそばプリンを仕入れようと、週末蕎麦屋のはがさんのところに寄ったら、珍しく

売り切れご免じゃなくて残っていたので、昼食に蕎麦を食べさせてもらいました。芳賀さんところは

蕎麦も美味しいけど、彼が漬ける茄子漬けが美味しい。色、塩加減、柔らかさなど絶品です。それと

彼自ら種を蒔いて栽培する辛味大根も涙ぐむほど辛くて美味しい。

 

蕎麦昼食を堪能してから梅農場へ。

これから梅農場は6000本だか7000本だかの梅の実の収穫が始まり、1年で最も忙しい時期を

迎えます。ついこの間までトンネル状に咲く梅の花見を楽しんだ梅の林は、大きい実、小さい実が

鈴なり状態。

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倉本聰作「屋根」公演の際、役者さんたちの食事に19品目ものメニューを作って大奮闘した岩出山

ゴールデン食堂のお母さんたちと一緒に行く今度の富良野視察、慰安旅行のお土産は?

梅農場の専務、宗一さんが「俺も行きたいけど行けないので梅を送る」と言ってくれて、採り立ての青梅。

青梅ジュースや梅酒の作り方は行ってからお母さんたちが教えます。

その他由美さんがお米30キロ、よっちゃんがお米30キロなどなど。最初に富良野を訪れた際も

お土産は蓮根と山芋だったので、この先も岩出山からのお土産は農産物に徹します。

 

段ボールを持って戻って新聞バッグを詰めて、今回は大段ボール箱で7箱。枚数にして525枚。

上條さんと私の車に積み込んでヤマトまで運んで終了!みんな疲れて脱力の様子。

よく作りました。そしてこの数日でよく検品、袋詰め終了させました。

海山女子部、ご苦労さまでした。りっぱでしたー。ありがとう。

明日から富良野行きの準備にかかります。帰ってきてからすぐにお餅仕事にかかれるように、餡子

煮たり豆煮たりお仕事山積みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち合わせ・南三陸・英語・演劇話

雨が降る降る毎日降る。

草は伸び放題。家回りは庭なんだかブッシュなんだかわからない様相になってきた。

刈りたいなあ、と思うけど、雨が強いので手も足も出ず、ジリジリします。

 

朝一番、道の駅で移住促進センターの事務局さん、社長、部長と打ち合わせ。

7月半ばに田舎での農業体験を希望する都会の女子に我が岩出山に来てもらい、農業体験や道の駅

での体験をとおして、岩出山や道の駅のフアン、そして田舎の暮しや農業に興味を持つ女子が一人でも

いてくれればいいな、という私たちの願望が詰まった体験ツアーの準備打ち合わせ。

15年前に60歳前で移住してきた私も、一役、お役を頂いています。がんばろう!

 

終ってロイズ新聞バッグをとりに南三陸へ。

変わってたー。今までで一番分からなかった。南三陸道のインター(らしい)が出来上がっていたし、大きな

信号ができて曲がっていいのかどうか分からなかったし(分からないので直進)、45号まで出て気仙沼

方面に左折したら、突如これまでなかったセブンイレブンが海側にあるので驚愕。

「えっ、なんでこんなところにセブンイレブンが? 私何か間違った?」状態で、道路に導かれるままに

土の山と土の山の間を進んで行ったら、右手に土山に埋もれたような防災庁舎が現われ、

「はあー、これは凄いことになってるなあ、」と得心したのでした。

 

311から5年半。この工事、全部出来上がったら津波被災前の志津川とは全く違った町になっているのだ

ろう、と断言してもいいような気持ちで変貌しつつある漁港などを目に納めつつ、けい子さん宅に到着。

気持ち、疲れます。

 

けいこさんお得意の昆布の煮物をご馳走になりました。普通北海道の昆布を煮てもこんなふうにはならない

ので理由を聞いたら、歌津の昆布は柔らかくて煮物によい。けれど、昆布を販売しているのはけい子さんち

を入れて2軒だけと聞き、常々私たちは貴重な昆布を頂いているのだと知りました。

けいこさんとおばあさんとお茶っこして、四方山話をして新聞バッグをどっさり車に積んで帰路へ。

 

なんとか雨に降られずに帰宅。

家ではあや子さん、美智子ちゃん、とあやさんの3人で新聞バッグ検品中。

5時で終了して、道の駅で開催のRee先生の英語教室へ。

ここではインバウンドに向けての、カスタマーを迎える店内での応対の英語を学びます。

 

続いて、「シアターネットかんげき」演劇公演事業の宣伝の途中で大崎に寄ってくださった元北海道

演劇財団の新堂さんと夕食を食べるために鳴子温泉の料理屋へ。

この頃から雨が降りだして大振りに。

3月18日の倉本先生の「屋根」公演以来、久しぶりにお会いする新堂さん。お元気そうでいつもどおり

穏やかなお話ぶりで、お会いできて本当に嬉しい。

よっちゃん夫妻、他「屋根」関連者で新堂さんを囲んで、普段の私たちには全く縁がない演劇話で

盛り上がりました。

 

演劇の話は人の話なので実に面白い。怒りも悲しみも恋も恨みも喜びも人の世界に起こることは全部

入っているので話は尽きません。

 

新堂さんが今回紹介してくださった平成29年度の「シアターネットかんげき」の作品の中で、私が強く

興味を魅かれた作品があります。

作品名「愚安亭遊佐ひとり芝居」

作品概要に「愚安亭遊佐のひとり芝居は、彼の故郷の言葉”下北弁”で語られる。(下北弁ってどんな

言葉だろう?」笑いの中に涙、怒りがあり、そこには下北の海、匂い、人々の心情が自分の身体を

抱き締めるような肉体間をもって迫ってくる。海に生きる人々を題材にした「人生一発勝負」

「百年語り」「こころに海を持つ男」は、掛け値なしの面白さ」とあります。

 

これは観たいな、聴きたいな。

芝居というのはいったん興味を持つと深間に入る、というか観るのが止められなくなくなってきた。

 

どしゃ降りの中を散会。

家に帰って明日のお餅つき。

大変に充実した1日ではありました。が、餡子を煮る余力なく、餡子作りは中止。 疲れた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直売所の留守番

昨日の自然情報。

朝の山道では雉。草むらから出てきた雉のお母さん。車に気づいてオットット・・・とUターンしたら

後に続く子供の雉もトットットットとUターン。短くて小さい足なんだけど速いんだ、これが!

 

昨日のクマ情報は小学校からのお知らせで集落内4箇所。

こうなるとどこもかしこもという感じで一番近いのは黒田さんの家の入り口付近。その後に10分ほど

離れた千本松に出没ということで、仔づれのお母さんクマが3頭(3組?)らしいということでした。

 

午後行った近所のヒロ美容院では、ヒロさんが「私、クマ見たよー、こぐま」って。

どこで、何時?

「家からお店に来る時。5台くらい走っていた車、みんな見たよ。1台の女の人は車停めて仔熊見に

行った」

「仔熊見に行ったらダメだよ。お母さん熊が必ずいるんだから。他所の人だろうか?」

という話をしました。

 

うちの前の県道を挟んで向かい側、100メートルほど離れたところにある食堂&直売所。

食堂は今も健在だけれど、昨年から閉っている直売所のウイークエンドのみの留守番をなりゆきで

なぜか私がやることになりました。  ウイークエンドの日中の数時間、家にいても直売所にいても

同じだし、家から離れていれば新聞紙の整理をしたり事務仕事をやったり本を読んだりできる、と

思って。何より新聞バッグをお店に飾ったり、ワークショップをやろうと思えばできるのがいい。

 

でも元々は地場産品の直売所なので、野菜陳列用に作られた販売台に少し細工をお願いしようと

週末蕎麦屋のハガさんに来てもらいました。週末だけ営業する岩出山の蕎麦屋さんとして仙台圏の

お客様に人気が高いハガさんは元は家具職人。今も現役家具職人だけれど、注文家具を作るお客

さんは少ないので、週末は蕎麦屋、そしてそば粉で作れるスイーツなど、作れるのものはなんでも

自分で作ってみよう、という研究熱心な男性なのです。

あっと言う間に寸法採ってくれて、イメージも示してくれて、今日の作業は終了。

 

この直売所で海の手山の手の新聞バッグや作ったお菓子などを売るだけではなく、これまで海山を

通じて知り合ってきた方たちが手で作るいろんな作品を置いてみたい。なにより、新聞バッグだけでは

なく、石巻の加納さんの機織りや、直線断ちの洋服作り、黒田さんが得意とするアラン模様のセーター編

み、気仙沼や富良野でやっている鮮やかな色が美しいドイツ毛糸の靴下編みとか、女の人たちが作って

みたいけど、自分ではやれない、というようなワークショップをやって、直売所をみんなで楽しめる場に

したいな、というのが私の願い。

 

そして今日は石巻から加納さんとなおこさんがロイズ新聞バッグを運んできてくれました。

いよいよロイズバッグの時期到来。南三陸のけいこさんもわかめ収穫を終えて今月から復帰するので

今月はロイズバッグの集荷量が多く、検品の手が欲しい。

こんな時、若くて力がある美智子ちゃんの参加は本当に力強い。でももうあと2週間ほどでマレーシアに

仕事に行ってしまうのだけれど。

検品作業の大黒柱、上條さんはここ数日は よっちゃんちの大切な大豆や唐辛子畑作業要員なので、

畑仕事が終わるまで邪魔はできません。その他にも新たに新聞バッグアーティストになってほしいという

私たちの願いのもと、東京の版画家岡澤加代子さんに協力して頂いての新聞バッグ作りの仕事などが

あって引っ張りだこの大忙しなのです。

 

石巻の加納さんが私にくれたゆかた地の直線断ちお洋服。

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そして東京の岡澤さんからは自作のデザインTシャツを4枚も頂きました。

グレーと黒と鮮やかな青と胸に赤い大きな椿がデザインされた黄色のシャツ。

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素敵でしょう? 嬉しいな、というのが本音の気持ち。

みなさん、ほんとにありがとう。

 

昨日も今日も午後はみんなで黒田さん不在の黒田さん宅にお邪魔して、お母さんと一緒に

お茶っこさせてもらってワイワイガヤガヤ、楽しい時間を過ごしました。

 

明日はロイズバッグを受け取りに南三陸に向かいます。

願わくはやたらに道が変わっていないことを。それとお願いだから雨が降らないでほしい。

雨の中で新聞バッグを運ぶのは想像するだにぞっとする話なので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栗の花

毎朝お餅を道の駅に出荷する時は、国道を通らず山の道を行きます。

田んぼと畑ととびとびにある農家があるだけの道。日を追うごとに緑が繁殖してきて、山も野も緑で

埋もれんばかりになった山間の道を走りながら、毎朝思うのは「熊と出会うんじゃないかなあ」

有難いことにまだ一度も出合ってないけれど、何時かは目の前を横切ったりするのを見るのではないか、

という思いはあります。

怖い、というより出て来ないでもらいたい。騒動になるので。

 

今日気づいたのだけれど、なんだか栗の木にやたらたくさん花が咲いているような気がするのです。

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背が高くなり過ぎて、木の上のほうにしか実がつかなくなっていた庭の山栗の木にも花がいっぱい。

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大体木の実りには裏と表があって、昨年のような栗やブナの実の大豊作の翌年は不作というのが自然界

の普通の姿なんだけれど、この花つきの様子は、昨年に引き続いて今年も豊作?

花がついたからと言って、確実に実になるとは限らないのだけれど、お天気状態とか虫とかで、実はついた

けど青いままで落ちてゆく、ということもよくあることだけれど、でももしかして自然界の動きが気温の変化

かなんかでちょっと狂って今年もまた栗の実の大豊作なんてことになったら、森の生き物は増える。

昨年の木の実の大豊作で子熊が多く産まれて、今年は親子づれの熊出没情報が頻繁なのに、今年も

豊作で、来年さらに増えたら?

 

みたいなことを想像すると、まるでホラー映画のような。

熊と人間の数が変わらなくなったりして・・・。 わあ、おっかない。

ヒッチコックの映画「鳥」のような。

絶対にそんなことはない、と言いきれないのが、今の自然界の予測のつかない不気味さなんですけどね。

 

今日はたまたまのことで筍の破竹(ハチク)と真竹(マタケ)を出荷者二人が同時に持ってきたので、

図らずも両者の区別を初めて知りました。

ここの筍は孟宗、そして破竹、真竹の順で出てくるのですが、もうひとつカラタケというのがあって、これが

何時、どんな姿で出てくるのか未だ不明。

 

真竹の出荷者が「熊と喧嘩しながら採っている」と言っていたけど、筍は熊にとっては主食のような食べ物

のようで、この地に越して来た時、隣家のご主人から「筍が出る間は熊は離れない。その辺で寝てるから

気をつけてね」と畑で言われました。翌年、真面目に作ったトウモロコシを全部見事に食べられました。

トウモロコシを作ると熊が必ず来ることが分かっているので、この辺ではあまり畠のトウモロコシは見かけ

ません。

 

因みに今年4人が亡くなった秋田の熊騒動の筍は根曲がり竹。東北地方のある程度の高さのある山なら

大抵ある細い20cm程度の小さな筍です。熊だって人間と食べ物張り合ったら本気出すだろうから、

やっぱり熊の捕食のテリトリーには入らないほうがいいと思う。人間は他に食べ物いっぱいあるんだから。

 

我が集落自慢の伊東さんのさくらんぼが出ました。

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右が真竹。左が破竹。そしてこのところ撥ねものもらって食べて大満足の佐藤錦。

破竹、真竹は灰汁がないのでそのまま食べられるけど、とりあえず茹でて細く切って、乾燥筍を

作ってみます。

干すので、明日天気になーーれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那須の修道院へ

このところ3、4日置きにあっちに行ったりこっちに行ったりで、今日は那須トラピスト訪問。

去年は行けなかったので、2年ぶりに修道院のお友達に会いに行きます。お友達の名はeikoさん。

朝のお餅仕事を終え、古川から新幹線で新白河へ。

新白河で東京から来るお友達と待ち合わせて、タクシーで20分ほど走って修道院に到着します。

国道から修道院に至る静かな森の道に入ると、あたりは別世界。瑞々しい緑の森が続き、点在する

聖ヨゼフの山の家など広大なお庭は目立たないけれど、よく手入れされていて実にきれいです。

 

久しぶりの修道院。ここは正式には厳律シトー会那須の聖母修道院といい、「祈り、働け」という言葉を

モットーに朝早く起きて祈り、働き、早く眠るという単純な生活を修道尼たちは送っていて、食べるものは

出きるものは農業で自給、働く仕事は一般的にも有名なガレットというお菓子を作っています。

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壁で区切られていてよくは見えないけれど、覗ける部分で見る限り、薔薇のお庭が見事に美しそう。

「見て頂きたいんだけど」とeikoさんは言うけれど、おおっぴらに一般人に見せる、ということはない

ようです。

 

修道院の正面玄関のベルを鳴らすと、何年も前からおられるシスターが出て来られました。

売店担当かどうかは解らないけれど、ガレットやお土産を買うときにはこの方にお願いします。

修道服の色はグレー。eikoさんは白。どんな違いがあるのか解りません。初めて来た頃から較べると

だいぶお歳を召されたような感じがします。

今の時代、様々な心の事情で俗世を捨てて修道院に入る、というような方は少なくなっただろうから

私たちの一般社会の高齢化はこんな場所にも及んでいるのかもしれない。

 

ふた月ほど前、以前にeikoさんの著書「黄金の翼に乗って」のことを書いた私のブログを読んだ、という方

からメールが届きました。eikoさんがまだ修道院に入る前に親しくされていたご友人で、現在は ブラジル

在住。私のブログを日本の裏側のブラジルで見つけて連絡をくださるなんて、インターネットは

凄いぞ!と改めてその威力を思い知りました。どうぞ修道院にお出かけください、というわけにもいかない

ので、修道院の住所をお教えしたらブラジルからお手紙が届いたそうで、よかった、よかった。

 

私たちの訪問もそうですが、神への祈りと働く、のみの静かで単純な生活に、1年に1、2度、こういう

ハプニング的な出来事が起こるのも、eikoさんにとってはとても楽しみなようで、笑ってしゃべって

思い出話にも花を咲かせてあツという間に時間は過ぎ、お暇の時間になりました。

 

eikoさんのご主人は音楽界で偉業を遺されたマルセル・グリーリ氏。著名な方です。

そして私たち3人は渋谷のカルチャーセンターの教室生仲間。ご主人が亡くなられた後、トラピストに入って

祈り働く日常を過ごすeikoさんを1年に1度訪ねるようになりました。

 

来年また来る日までお元気でいてほしい。何時どうなるか分からない年齢の私たちは、お互いの切なる

願いです。そして1年に1度喧騒の俗世界から離れて、静かな修道院で過ごさせて頂く1日は、私に

とっても心休まる大切な時間。

宿泊施設があるこのトラピストは、宿泊されている旅行者の姿を見ることもあります。

 

新白河駅まで戻って新幹線に乗り、東京駅に着いたものの、夕方のラッシュ時の人混みの凄まじさに

恐れをなして、KITTE(元東京郵便局)上階の和食屋さんで夕食。

時間を稼いで電車に乗りましたが、まあ、乗車時間の長かったこと。久しぶりの夜の国電。人に揉まれ

ながらの立ちっ放しの1時間あまりはけっこう応えました。日頃から車ばっかり乗って楽しているから

こういうことになる。 反省!

明日は三鷹市にある中学校に打ち合わせに行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日は福島そして東京へ

もう梅雨に入ったのかなあ。

雨ではないけど、なんとなく湿っぽい1日。

もう梅雨入りなのだったら、暑くなる前にラベンダーやウツギやハニーサックルなどの挿し木をしなきゃ、

と気が焦ります。今は殆ど花はやってなくてお餅屋専門みたいなんだけど、それでもやっぱり春に

なれば、種を蒔こうかなあ、と思うし、湿っぽくなると挿し木が気になる。体に季節が沁みついたように。

 

午前中は、お餅仕事で道の駅。午後は新幹線のチケットを買いに古川へ。

明日はまたもや福島。今度は猪苗代ではなくて那須のトラピストに友だちに会いに行きます。

その後は自宅に戻らず、同行の東京の友人宅に一泊して、明後日午前中は東京都内の中学校へ。

秋に行われる学校行事×新聞バッグのお話をしに行きます。

 

由美さんから電話がかかってきて、先日から見せてもらう予定の中古物件の鍵を借りて来たから

「みんなで見よう!」

中古物件を見るのにみんなでというのもおかしなものですが、由美さん、黒田さん、黒田さんのお母さん、

うちの娘に孫まで加わって、みんなで今は誰も住んでいないお宅を拝見させて頂きました。

集落の中にある広くて日当たりが良い物件だから、みんなでお金を出し合って買おうか、とひと時期

盛り上がった物件。夢を語り合って楽しい時間でした。

 

ひとつの忙しさが終わるとまた次、という具合に次々といろんなお話がきます。

 

2年前に6000枚もの新聞バッグを注文してくださった三菱東京UFJ銀行の企業GUROUP「みどり会」さん。

その担当者のT部長から、ついこの間開催された日本ダービーの新聞紙でバッグを作ってほしい、という

依頼がありました。そしてダービー直後に送られてきた馬の顔の新聞紙で新聞バッグを作り、T部長に

送ったところ、T部長は日本ダービー新聞バッグをあちこちのお知り合いに配ってくださったとのこと。

競馬ファンの方に喜んでもらえたら嬉しいです。

 

それより何より嬉しいのは、ひとつの仕事が終わってずいぶん時が経っても、東北を、新聞バッグを

海山を忘れないでいてくださること。

 

明後日の都内のM中学校も同じです。2年も前に東北を訪ねてくださった時に、鳴子温泉の旅館に先生を

お訪ねして、震災のこと、復興のこと、そして子供たちのことを時間を忘れて話し合いました。

明後日の学校訪問は、その時の続きです。

2年も経過して「続き」ができるなんて、なんて素敵なことではないですか。

 

今直売所では、筍が終わりに近づき、青梅が出てきました。さくらんぼももうすぐに出ます。

トラピストと学校に何をお土産に持っていこうか、ととても楽しみ。

あ・ら・伊達な道の駅名物のロイズのチョコレートも(宗一さんの梅農場の梅が入った岩出山限定梅味チョコ

レート)、新聞バッグも毎朝私が作るお赤飯もお餅も持って、トラピストに行ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倉本聰講演会/新聞バッグ講習at栗原

本日はけっこう真面目に降る雨。

一作日は猪苗代、昨日は50名弱の新聞バッグ講習、と2日続きのハードワークでくたびれ気味の

骨休めで家でぼんやりしています。

 

福島県猪苗代で行われた倉本聰氏の講演会に行ってきました。

今日と違って快晴。風もなく絶好の遠出日和で、かつて2度登った磐梯山の勇姿を久しぶりに眼前で

仰ぐことができました。ついこの間まで東京に向かう時に新幹線の車窓から見た真っ白に雪を被った

磐梯山は今は緑の山。胸が透くような光景です。

 

倉本先生がいつもご本や新聞で意見を述べておられる「これから人々はどう暮せばいいのか」

「少し昔に戻ったほうがいいのでは」というお話は私には納得のいくことばかり。

ただ私のようにかつては都会で暮らしたけれど、今は田舎に移り住んで第一次産業に従事しています、

というような人間は納得いくけれど、都会の便利なマンション暮らしのような人には納得いきかねる、

というお話ではないか、とも思います。以前先生が新聞に「そうはいっても・・」という小文を書かれて

いましたが、理屈は解るが「そうはいっても・・・」というほうが今の世の中では多数でしょう。

 

そんなことを思いながら、壇上でリラックスして話される倉本先生の講演を聴きました。

講演会の後は、主催団体「どうする!自然・いのち・暮らし」研究会議のテーマを話し合う「話し場」という

場が設けられていましたが、今回は参加せずに帰ってきました。田舎に移り住んで15年。何時の間にか

私は、土や光や水や森の生き物など、自然を相手に自分の手足や知恵を使って格闘するように生きる

人たちとしか話を弾ませられなくなっている自分を感じます。

 

3月半ばの「屋根」公演時、全国26公演地に付き添っての長旅で、大層お疲れの様子だった倉本先生が

お元気になられていて、とても嬉しく思いました。これからもお元気でたくさんの大切なお話を聴かせて

頂きたいと願います。

 

 

明けて12日は宮城県北部郵便局の局長婦人の会での新聞バッグ講習の日。

本当に有難いことにこれで3度目の講習です。小バッグ、中バッグ、と作ってきて、今回は大バッグを

作りたい、とのご希望ですが、新聞紙5枚を重ねて作る大バッグに挑戦されるのは、今日初めての参加

という方々。教える側も力が入ります。

ここが始まり。

新聞紙5枚重ねはけっこうきつい。肩がこります。くじけずがんばってほしい。

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若い奥様方はやっぱり手際が素晴らしい。全員、立派に大バッグができあがりました。

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思ったよりも早く2時間弱で全員の新聞バッグが完成。その後は皆様の中に混ぜて頂き、

お弁当を頂きながら、普段はしょっちゅう利用するけどその内情は詳しく知らない、郵便局事情に

ついてさまざまなお話を伺いました。

これだけたくさんの奥様方を見ると、いかに私たちの暮らしの身近に郵便局が存在し、私たちが

便利に利用しているかを実感させられます。

楽しい時間をありがとうございました。

 

お隣りのヤマボウシが咲きました。今年もやっぱり凄い!迫力があります。

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宿題/明日は福島

3月の「屋根」公演当日の午後、会場に到着された倉本先生からお呼びがあり、よっちゃんと二人

先生の控え室にうかがいました。何か劇公演の手筈が悪かったのか、と緊張していいる私たちに

先生と奥様のチャコさんは「けっこう高かったのよ」と高知で購入されたという段ボール製のバッグを

手渡してくださいました。常に新聞バッグを作っている私たちのために、参考になれば、とわざわざ

買って持って来てくださったのだと思います。

 

でもその段ボールバッグは立派過ぎて、作ってみようと思っても手も足も出ない。

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時間をかけて、できることなら段ボール工場まで見学させてもらって、段ボール+新聞のバッグを

作れたらいいな、というのが今年の宿題だったのですが、なんと海山の新聞バッグアーティスト

あやさんがかわいらしい段ボールバッグを作ってくれました。

段ボールは先生に頂いたバッグのようにお洒落ではないのですが、使用したのは海山で発送に

使っている海の手山の手段ボール箱。

 

材料は正真正銘のありあわせ。お金はかけずに手間だけかけたお洒落なバッグです。

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明日は福島県猪苗代で倉本先生の講演会があります。

完全制覇ではないけれど、宿題の研究途上を見ていただこうと持って行きます。

81歳の倉本先生が2時間もお話なさる、これからの暮らしについての講演会をしっかり

聴いてきます。

 

道の駅直売所のバーコード室の入り口の真上に建設されたツバメ住宅。

私がちょっと大声出すだけでも、やあと手を降り上げただけでも、住宅から覗ける大きな口が

パカッと開きます。幾つも大口が見えるけど何羽いるんだろう?無事に巣立ってほしいなあ。

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秋田青森研修旅行

2年に1度の道の駅出荷組合の1泊研修旅行の今回の行き先は秋田、青森。

なんといっても凄かったのはりんご。圧巻過ぎて言葉が出ない。

 

青森研修は以前、道の駅のオープン後、しばらくして八戸方向に行ったことがあるけれど、、その時も

延々続くりんご畑や木箱山積みで売っているりんごに、はあ、やはり青森はりんごなんだなあ、と

納得した覚えがあります。が、今回はそれ以上。

東北道を秋田方面へと分ける安代ICから最初の目的地五所川原まで窓外の景色は見遥かす彼方

までりんご畑一色、そして林や森を覆いつくすような白いニセアカシアの花。

これだけのりんごが全て人が食べるかジュースになるかで消化されるのか、と思うと気が遠くなる思い。

 

五所川原では津軽名物立佞武多の館を見学。

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青森で有名なねぷたは40数箇所で独特のねぷたがあるのだとのこと。

館の中に納められた重さ19トン、高さ23メートルの五所川原のねぷたは実に丈高く巨大で圧巻でした。

 

次は道の駅鶴田で情報収集及び買い物休憩。この道の駅、名前の鶴田とプロレスラーの

ジャンボ鶴田を掛け合わせたのか、パン工房のパン、シュークリームやケーキ類、豆腐など、どの商品も

ことごとくびっくりするほど巨大。

名前がバケツ豆腐という豆腐は7、8人分くらい大きいし、1個のシュークリームでも5人分くらい大きい。

どんな人がこんなにでっかい食べ物を買うんだろ。

研修旅行は自分たちとは違う道の駅を見て、いろいろ研究をしたり参考にしたりするのだけれど、ここの

パンやお菓子のでっかさはまずびっくりのほうが先立ちました。

 

弘前到着。気温29度、陽射しは強く汗が吹き出すくらい暑い。

新緑の桜の並木が見事な弘前城公園でも、この後訪れる津軽藩ねぷた村での津軽三味線の演奏場

でも多くの外国人観光客の姿を見ました。日本人観光客より数多く見えるアジア系、西洋系の外国人観

光客は、宮城を通り越して青森まで来るんだろうか。気になるところです。

 

道の駅「いなかだて」、道の駅「虹の湖」を経由して1日目の泊りは十和田湖畔の宿。

日頃忙しい日常の出荷業務を慰労する意味もあって、夕食後は3次会まで大賑わい。

 

2日目の朝は小雨模様の十和田湖遊覧船周遊から。

遊覧船なんて、と思っていたけれど、乗ってみれば船でめぐる十和田湖は大きくて静かで、深い青い

湖面に航跡や風で描かれる水の模様はきらきらと輝いてかつて見たことがない美しさでした。

ただ、今の時期、人が少なくてもの寂しい感じ。

東北は広くて大きいから、少々の人が来てもパラリとして寂しく感じるのかもしれません。

狭くて人がいっぱいの九州なんかだと、ぎゅうっと詰まって賑やかに感じるのかも。

 

火山の噴火で落ちたままの大岩小岩、高く低く幾条にも流れ落ちる滝、薄いピンクの谷ウツギの花、

ぎっしりと林床を埋める羊歯、白く波頭を立てて水が走る渓流を車窓から眺めつつ、奥入瀬を通過し

道の駅「こさか七滝」を経由して昔鉱山で栄えた秋田県小坂へ。

小坂では明治の芝居小屋康楽館で芝居を観ることになってます。

 

またもや「芝居?」と半信半疑だったけれど、

明治の芝居小屋康楽館は文字通り、明治43年に誕生した日本最古クラス、国の重要文化財として、

今も現役という芝居小屋で、その和洋折衷の建物の風格に驚かされました。

客席は昔ながらの狭い桟敷に赤座布団。お弁当とお茶も手渡されて、弁当を食べながらの観劇で

よしとのことで恐る恐る食べ始めたらブーと開始のブザーが鳴って真っ暗になっちゃった。

舞台の真下で生まれて初めて観る大衆演劇。出し物は常打芝居の劇団三峰組。座長の三峰とおるさんの

女形姿の美しさ、人情芝居、思いっきり派手な舞踊ショーなどで1時間半、たっぷり楽しませて頂きました。

大変面白かった。気に入った。また観たい。また来たい。

ヨノナカにはまだまだ自分が知らないことがいっぱいあると実感させられます。

 

7月初めの公演は、ほんものの歌舞伎だそうです。

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一行40数名。首都圏から来た私も未だ名古屋弁がぬけないHさんも韓国人奥さんのKさんも全く

違和感なく仲間に入れてもらって、和気藹々と楽しい旅でした。

帰着したその足で、道の駅で始まった外国人観光客向けの英会話教室へ。

 

2日間、お餅から離れてゆっくりしたので、また明日から仕事に励みます。