外務省のカケハシプロジェクトで訪日するアメリカ東部の4つの大学の大学生40数名のホストファミリーの打診が
あり、お受けすることにしました。今2階の部屋は使うことがないのと、亡くなった夫が仕事で年中訪米していたこと、
アメリカで2年間寮生活をしていた娘が休みの度に、友人のお宅にホームステイしていたことなど、お世話になること
ばかりだったので、ここで「ご恩返し」ということで・・。
やってきたのは、全米屈指のエリート大学、ジョンズ・ホプキンス大学1年生のエラと、これも歴史が古い優秀な
大学ウィリアム&メリー大学1年生のイジーで双方18歳。日本に来るのは初めてとのことですが、なんとしっかり
日本語の勉強をしていて、おぼつかないながら日本語をセンテンスでしゃべり、平仮名、カタカナは既に習得済みの
優秀ぶり。帰国子女ではない日本人の18歳でこれほど英語をしゃべれるという学生はあまりいないと思う
のでまず最初から、「あなたたち偉いねー、りっぱ!」とまず感心。
風邪をひかせないように綿入れ半纏を着せたらこんな感じに。
もの静かなエラはボルティモア在住の一人娘さん、スポーツ万能のイジーはヴァージニア在住の心優しい3人
兄弟のお姉さん。とても対照的でそこに娘も加わって、夜遅くまで話がはずみました。
頂いた素敵なお土産。ジョンズホプキンス大学のカップと美しいヴァージニア州のDVD。
将来の夢。なんになるかは未定だけれど、まずの目標は大学間のエックスチェンジでエラは東大に、ジニーは
慶応大学に入って日本語、日本について勉強したい。この訪日団に参加するのも厳しい審査をくぐり抜けての
ことだから、この先のハードな勉強やお金のことを考えるとなかなか実現は難しい。でもがんばるよ!
生き生きと将来を語る18歳は、国籍なんぞは関係なく「がんばれえ」と言いたくなります。
2日目朝は起きるとこの冬一番の雪で呆然。今まで降らなかったのになんでこんな日に。
こんな雪でどこに行こう。と頭の中を駆け巡らせていたらまもなく雪は止んで晴れ模様に。
雪の心配がないところへと、黒田さんも誘って家族みんなで松島に行くことにしました。混む前にと早めに出て
午前10時には着いた松島は、もうそれなりの数の観光客が出てました。
まずは瑞巌寺へ。今本堂が工事中の瑞巌寺では、普段なら遠目でしか見られない襖絵などが近くで観られます。
が、私と娘は疲労を予測して茶店で休憩。
次は松島湾を巡る遊覧船。松島へは何度も来たけれど遊覧船に乗るのは私自身初めてで、一周50分もかかる
なんて夢にも思わなかった。
たくさんの島があるが故に被害が小さくて済んだ松島。でもところどころ岩が崩れ落ちている湾内の風景。
二人のおかげで私も初めて松島湾の観光ができました。楽しかった。
この後塩釜神社参拝のはずが、日本のビッグスーパーマーケットに行きたがる二人の所望で、ザ・ビッゲスト・ワン
だと思われる利府のイオンへ。ここで二人はお買い物。お菓子を買ったり(きのこ山だのビスコだの)、弟たちへの
おもちゃを買ったり楽しそう。日本のお菓子って美味しいんですかね。
アレルギーで魚も貝も食べられないエラのためにみんなでイタリア料理を堪能して、とっぷり日が暮れての帰還。
エラとイジーと娘と3人、他愛ない話と爆笑とでまるで寮の一室でのおしゃべり会のように夜の時間は過ぎていきま
した。
3日目は朝いちで道の駅。次にエラが行きたがるマサムネの学問所、有備館へ。
朝の有備館はしびれるほど寒いです。
お昼はお別れ会が開催される古川商工会議所へ。
ここでは訪日してくれた全学生、引率の先生方と一緒の昼食会があり、ホストファミリーへのお礼にと学生たちが
唄を唄ってくれるのだそうです。
エラが通う、ジョンズ・ホプキンス大学の合唱。
いやあ、やる気のある子と無い子の差がけっこうあります。うまくはないけど元気はある。
イジーが通うウイリアム&メリー大学の合唱。
おとなしいー!。おとなしすぎる。恥ずかしそうです。
でもありがとう。唄なんて聞かせてもらって感激です。
そしてお別れ。この後鳴子のこけしの絵付けを体験し、化女沼で渡り鳥の観察をして鳴子温泉泊まり。
明日は仙台で東北大学と交流し、帰国の途につきます。
慌しいけれど、楽しい3日間でした。初めての日本、初めての大崎を好きになってくれたらいいのですが・・。
また日本に来てくれることを、東大と慶応大学に入れることを願って応援します。