富良野へ

二日目

昨年の秋に次いでまた今回の富良野滞在でもお世話になる喫茶「くるみ割り」のオーナー浦田吉氏と奥様の

みやこさんは、「くるみ割り」を拠点として「暮らしステーション」という地域に根ざしたさまざまな活動をして

おられます。

そのひとつが「フットパス(footpath)」。イギリスを発祥とする地域の風景を楽しみながら歩く小径という意味だそうです。

浦田吉氏が研究されたジエントロジー(老人学):老人の加齢を前向きに捉えるという学問から一歩進んで、大人も

子供も老人ものんびりお話しながら一緒に歩きましょう、というフットパスが今日催されることになっていて、みやこ

さんのお計らいで黒田さんも私も参加させて頂くことになりました。

集合場所の「くるみ割り」から車で少し走ったところにある町営ラベンダー園。

横浜から来たご婦人2人、京都から北海道に来て、ゴルフ三昧を楽しんでいるご夫婦。富良野在住の方々。

東京やその他の土地から移住して来られた方々など、子供も含めて総勢10人余り。浦田さんから土地の話、樹木

の話、連なる富良野の山波の話など聞きながら、歩きます。

ラベンダー満開の町営ラベンダー園は町営スキー場でもあるので、各自リフトで丘の上へ。

今日はものすごく良い天気。朝から雲ひとつなく青みを帯びた十勝連峰、富良野岳がくっきりと見渡せます。

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ここで衝撃的なお話をまず最初にうかがいました。

富良野でラベンダーの栽培という偉業をなしとげられたファーム富田の富田氏が亡くなられたとのこと。

北海道から帰って初めて富田氏のお写真を見ました。満開のラベンダーの中の穏やかな笑顔。選んだようにこの

ラベンダーの花開くときを待って旅立たれるとは。

 

丘の頂上からフットパスが始まります。

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「ほら」と黒田さんが見せているのはドロの木。余りにも大きな木なのでその実体が解りかねますが、白い実だか花

だかはふわふわ白い綿のよう。

北海道の森は本州とはまったく違う種類の大木で形成されているのが、とても興味深いです。

松の種類も違うのでマツボックリが細長かったりちっちゃかったりでどれもこれも拾って持ち帰りたい。

林の中の花もガーデニング素材の花が普通に咲いています。

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隣りを歩く人と四方山話をしながら歩くこと約2時間弱。最後はナナカの花園の到着しました。

ここでは1人500円を払ってビニール袋をもらい、ラベンダーを刈りたいだけ刈り取ります。

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ラベンダーを頂いて今日のフットパスは解散。一緒に歩いた皆さんとはここでお別れです。

 

これで午前中の行事は終了。

午後は美瑛に行くことにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富良野へ

海山始まって4年目にしてやっと、みんなで慰労兼研修の旅へという目標が叶いました。

行く先は、昨年の秋に行った富良野へ。初冬の富良野も美しかったけれど、ラベンダーの花咲く富良野を

見てみたい。

ということで本来なら2泊3日の旅程ですが、仕事が休みの土日をプラスして黒田さんと私のみ2日前に先行。

よっちゃん夫妻は月曜日に富良野で合流します。

 

1日目

朝仙台空港を発って、お昼前には新千歳空港着。レンタカーを借りて、前回、前々回とは違う山越えの一般道、

千歳、岩見沢、三笠というルートで富良野に向かうことにしました。黒田さんにとっては30年ぶりくらいの北海道

の旅だそうです。

岩見沢の町外れ、小高い丘の上に位置する「夕日が丘レストラン善生」で昼食。丘の上から遠く石狩平野を

見下ろすたぶん夕暮れ時には美しい夕日が見られるレストランなのでしょうが、経営は4代目善生農園主。

自家製お米と野菜が新鮮で、日替わりランチのビーフシチューの大きなお肉がふわふわに柔らかい、大変美味しい

お昼ご飯をいただきました。

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富良野へ入ったところでまず最初のラベンダー園、ラベンダーの森へ。

憧れのラベンダー、咲いてました。ラベンダーは濃紫3号早咲きとオカムラサキの2種類。濃紫3号は見ごろ

だけれどオカムラサキはあと1週間というところ。

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富良野で待っていてくださるのは、30年来続く喫茶店「くるみ割り」の奥様みやこさん。倉本聰先生のドラマ

「北の国から」が始まる前の年にオープンしたくるみ割りは「北の国から」のスタッフの拠点のような場だった

のだと思います。昨年の秋には蔓が絡んでいた「くるみ割り」の壁は緑色の山葡萄の葉に覆われていました。

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お店の斜め前に立つ大きな大きな木。北海道ではなにもかもが余りにも大きくて驚かされます。

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くるみ割りのお店の中の壁。

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みやこさんと明日からのスケジュールなど暫くお話した後、今夜からの宿B&B富良野へ。

夕食はB&Bのご主人から紹介された食べ物屋さんサンジンへ。これまた大変なボリュームのメンチカツ定食

でした。

今日の印象。7月の始めとはいえ、この先を予感させるように観光客が多い。周りで聞こえてくる言葉は

ほとんどが中国語で、たまに日本語を聞くと「え?日本人?」と振り向きたくなるくらい中国からの観光のお客様

が多いことを実感しました。

 

明日から富良野で過ごす日々が始まります。楽しみです。