台湾へGO

4泊5日の台湾旅行から先ほど帰ってきました。

台湾も強烈に暑かったけど、日本も暑い!!

閉めきっていた家の中がなかなか冷えない。

 

乗りたくなかった海外便の飛行機。ウン十年前に最初に乗った時、あまりの乾燥で苦しくて、2度とは海外に

行かないと決めていたのだけれど、台湾までの3時間苦しくもなんともなくて拍子ぬけ。

これで映画でも見て、眠り薬飲んで3、4時間寝られるのだったら、もう5時間くらいはいけるんじゃない?という

くらい太っ腹な気持ちになりました。

出発は仙台空港。東京から乗れば地下鉄で直接台北市街地に行ける松山空港に行けるのですが、仙台から

だと桃園国際空港に到着します。

空港では今日、明日のみのツアー予約をしたカンさんが出迎えてくれました。まではよかったのだけれど、カンさん

はもうひと組の札幌からの予約のお客様を待つということで、これが飛行機が遅れて待つこと1時間半。

勝手が解らない台北の空港で待つ場所のあてもなく、とりあえずは空港内のセブンイレブンで待つことに。

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日本と同じなんだけどちょっと日本とは違うセブンイレブン。

売っているものは日本とほとんど同じ。おにぎり、ラーメン、おでん(色の濃いの、薄いのたくさんある)。台湾の人は

暑くてもおでんを食べるようで、テーブルで山盛りのおでんを食べいる人が多い。値段はほとんど日本と同じで、意

外に安くはありません。食べ物もやはり日本と同じだけれど、ちょっと違う。匂いが違う。

 

日本を発ったのが4時、着いてから通関手続きなどして出てきたのがほぼ7時半。それから延々待って、札幌からの

日本人のお客が到着したのがほぼ9時すぎ。それから予定されているツアーコースの夜市に行くというのです。

勘弁してほしい。普段からの田舎生活で夜は家にいるのが当たり前の暮らしをしている身にとっては「もういいわ。

ホテルへ行きたい」と言いたいようなもんですが、ツアースケジュールとはそんな甘いもんじゃないらしく絶対のよう。

しぶしぶバスに乗せられて次なる目的地の夜市へ。空港から市街地までは1時間弱かかるので到着は10時過ぎ。

 

台湾は暑いので台湾の人は動き出すのが遅いのだそうです。お店もゆっくり遅く開き、夜は遅くまで開いている。

「台湾の人は夜になるほど元気ね」

カンさんの言葉どおり、夜店は人でいっぱいでした。狭い道路を挟んで右も左も種々雑多な雑貨や食品、衣料品

などを商うお店がぎっしり。道路の真ん中には地べたに直接敷きものを敷いて短パンばかり売っているお兄さんも

います。この夜店を40分彷徨うべし、とのカンさんの指示。楽しんで見るというより、無理やり見てるようなもんです

が、気になるのはこのハードなスケジュールに黙々と付き合う7歳の孫。が、文句ひとつ言うこともなく、おもちゃと

大切な友だちのウサギのぬいぐるみが入ったリュックを背に終始機嫌よく元気で助かりました。

 

40分が終わったところでホテルまで送られ放免。部屋に入るとそのままダウンの1日でした。

 

出発した今日は、ロイズ新聞バッグ発送の日。ロイズ新聞バッグ発送日に留守するのは初めてです。

よっちゃんこと高橋さん、奥さんの道代さん、石巻の加納さん、日野さん、そしてあやさん、に後で知ったのですが

由美さんまで出てくれての発送作業でした。

みなさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海山ミーティング&北海道最終日

暑いんだか暑くないのだか、雨が降るのか降らないのか、なんともすっきりしない天気。

それでも夏本番。

国道から一歩山道や農道に入れば山ユリの真っ盛り。

雨の中でも蜩が鳴いてます。

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そして道の駅では、「2015年、巣立ち!」

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まだ巣立ってなくてお父さん、お母さんが餌運びで大忙しのツバメもいます。

 

午後2時から町の喫茶店ふーあんで海の手山の手会議。

議題はこれからやる海山イベント、海山マーケットと東京秋葉原で行う東北応援新聞バッグ販売展示会について。

海山マーケットについては、これからおいおい説明してゆきたいと思いますが、海の手山の手ネットワークを始めて

から4年半。何万枚もの新聞バッグを作り、数え切れないほどの新聞バッグワークショップを催して、たくさんの

方々に大変お世話になりました。その感謝の気持ちを込めて新聞バッグのみの販売だけではなく、新聞バッグに

お世話になった方々に所縁の品物を詰めて販売の会(お祭りみたいなものですが)をしたいと企画しています。

 

開催は9月下旬。紅葉が始まり稲刈り直前の時期です。何をどーするかはこれから、これから、これから~。

ノートに書ききれないほどアイデアを出し合って、ふーあんの閉店に合わせて5時過ぎ終了。疲れた。けれど、

疲れたなんて言っていられない心境。とにかく前へ進みまーす!

 

 

さて、北海道最終日。

 

ホテルでの最後の朝食で初めて日本人のご夫婦を一緒になりました。久しぶりに日本語を聞いてなんだか

懐かしい気持ちになります。これまで中国のお客様と一緒だったから・・・。

最後にとっておいて今日行くのは、ラベンダーの富田ファーム。日本で一番有名なラベンダー園。

富良野到着の翌朝のフットパスで、まず最初に「実は昨日富田さんが亡くなられました。まだ報道発表は

されてません」とうかがって息を呑むような気持ちだったのですが、ファームは通常どおり24時間営業されて

いるとのことなので、やはり一度はと行くことにしました。

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やはりこの景観は凄いです。山肌一面がラベンダー。

私が驚いたのはラベンダーといえば富田ファーム、富田ファームといえばラベンダーというくらいに日本を代表する

ラベンダー園なのだから、どれほどの種類のラベンダーが栽培されているのかと想像していたら、、なんと栽培され

ているのはたったの3種類。早咲きの濃紫3号、後に咲くオカムラサキ、色が薄い花藻岩。あともう一種類ヨウテイが

あるそうですが、栽培面積が小さいらしく見えませんでした。

植えられているのが選抜された3種類と知って、このラベンダーは観光用としてのみ植えられているのではなく、

乾燥させたり油をとったりする作物として栽培されてきたのだ、と納得。

最初は臭い花だとして認められなかったということで、富田氏はずいぶんご苦労なさったようです。

富田氏の偉業をしのんで、こんなに美しいラベンダーを見せて頂けることへの感謝とご冥福を祈りながら、広大な

丘を一回りしました。

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富田ファーム内にあるドライフラワーの館。

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富田ファームに別れを告げて、富良野を発ち、一行札幌へ。

札幌では来年の春岩出山で公演予定の倉本先生の演劇「屋根」についてのあれこれで大変お世話になっている

新堂氏とお会いすることになっています。

新堂さんのご提案で昼食にスイスの田舎料理のレストランに連れて行って頂くことになりました。

これが面白かった。

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スイスの田舎風に演出された古い古い建物。

出迎えてくれたのは、可愛らしいチロリアン姿の現在80歳超のオーナーさん。

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49歳にして初めてスイスに行き、以後世界のあちらこちらを旅して歩いたその足跡を実に綿密に書き記した大学

ノートが何冊もお店の柱に吊るしてありました。

お店の看板料理はチーズフォンディユとラムのソテーとチキンのソテー。チーズフォンディユは大皿に山盛り一杯に

盛られたじゃがいもパン、のみ。ラムのソテーもチキンのソテーも大きいこと大きいこと。

料理人は足を怪我されたようで歩きづらそうなオーナー氏ただ一人。ということで時々お手伝いをしながら昼食

を終えました。

料理を待つ間、パラパラとめくって拾い読みしたスイス旅日記の一節にこんなことが書かれていました。

「49歳で始めてスイスに来ました。スイスの村はとても美しい。歩くのも大変なような斜面が多いけれど、その斜面

は1本1本草を抜いて美しさが保たれているのだ」と。

 

なるほどねえ。スイスの農村風景は絵葉書のように美しい。ドイツもフランスも農村の風景は絵本の中の絵のように

美しいけれど、あの風景は元々からじゃないんだ。最初にそこに住んだ人が木を伐り、草を1本1本抜いてあの

風景が保たれているのだ、と店主さんのノートを読んで気づかされました。

 

今回の富良野訪問は先の人たちが苦労して開拓した土地に野菜を植え花を植え、草ひとつ生やさぬよう手入れを

怠らない北海道の人たちの開拓魂に触れたような旅でした。

実に実に楽しかった。

また来ます。

 

明日から台湾に行きます。

お餅もブログもお休みします。台湾から戻ったらまた台湾についての独り言をつぶやきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風のガーデン&くまげら

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何年か前に倉本聰先生が作られた「風のガーデン」というドラマがありました。今調べました。7年前だった。

舞台は富良野。主演は中井貴一氏。中井さんは都会の医者で、中井さんと気持ちが断絶している富良野で町医者

をしている父親を緒形拳。緒形さんが育てている孫二人を黒木メイサと神木隆太郎という配役でした。

この美しいガーデンは現在の「風のガーデン」。

そのドラマが作られた時にできたガーデンなのだと思います。

よっちゃん奥さんのみっちゃんが、「風のガーデン」は是非見たいと。

ナイトガーデンもやっていいるそうなので、急ぎ麓郷から町に戻って富良野新プリンスホテルの脇の「風のガーデン」

に向かいました。

 

風のガーデンの受付。

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なんとガーデンはこの入り口から1キロ先にあるのだそうです。

歩くのー?、今から?と内心悲鳴を上げそうになったら、いいえ、車が迎えにきますということでホッ。

ガーデンまで1キロ、こんな風景が続きます。

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400種近い花々が植えられているガーデンということですが、この美しさにはびっくり!!

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建物の中はドラマそのまま。登場人物がいないことが不思議なような気がします。

しかしいろいろな花のガーデンを見てきたけれど、このガーデンほど花の種類が多くて、その花々が確実に大株に

なって咲いていてそして実によく手入れされているガーデンは初めて見ました。

とても立派で大きくてレストランやショップまであって最初はとても美しいけれど、年数経つうちに保てなくなって

廃れていくガーデンならいくつも見たことがあります。

が、ここは全然違う。植物の7年の成長をそのまま見られる、長年花を栽培してきた私にとっては夢のような

引っ越してきて傍に住みたいようなガーデンでした。

 

 

今夜の最後のイベントは富良野の名物料理屋さん「くまげら」でFCSの谷山さん、石川さん、ドラマ館のOさん、

そして浦田みやこさんとご一緒にお酒を飲んでご飯を食べることになっています。

「くまげらに富良野を作ろう」をテーマに「北の国から」が始まった時に創業されたできた「くまげらは」は、北の国から

のスタッフや役者さんたちに愛されたお店ということで、昨秋招待していただき、富良野の郷土料理とご主人が自分

でも作られるという」美味しいお酒をご馳走になりました。

富良野塾の塾生さんたちが布礼別の畑から出た石を運んで積んだという石積みの壁や、お店の外壁を覆い尽くして

室内の天井まで入って枝を伸ばした葡萄の木の蔓がとても印象的なお店でした。

今回も美味しかった山賊鍋をいただきます。

 

私たちのために時間をとってくださった谷山さんから、よっちゃんは、欲しかったけれどサイズがなくて買えなかった

黒板五郎さんの夏の作業服を持ってきて頂いて大満足でした。珍しい鹿や熊や鳥肉が入ったお鍋をつついて

名物料理のチーズ豆腐を食べてお酒を飲んで、空知川いかだ下り会長さんのお店のご主人の楽しいお話を

うかがい、私たちも海山のこれまで、これからのお話などをして、遅くまで楽しい時間を過ごさせて頂きました。

新聞バッグがなかったらこんな奇蹟のようなことは起こり得なかった。新聞バッグのおかげで山の者が海の人たち

とも北海道の方々とも知り合って交流を深めていけるのです。ほんとに有難いことだと思います。

 

明日は宮城に帰ります。

毎朝ホテルの食堂で一緒に朝食を食べた中国の方々や香港からのお客様とはお別れです。

明日は北海道最大のラベンダー園、富田ファームに行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よっちゃん弁当

このところ毎日食べてるよっちゃんちのお弁当。

今日は卵焼きと肉じゃがのお弁当で、とても美味しかったでーす。

娘も食べて、おいしい、おいしい。美味しかったと言っておいて~、ということでした。

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よっちゃんの昨日のブログにあったように、このお弁当、日々の食事の普通の美味しさのお弁当なんです。

これでもか、これでもか、と見栄えや美味しさを盛り上げてない。その辺で採れる毎日の食材を高級な出汁なんぞ

じゃなく普通に炊いてしっかり味をつけ、その食材の説明は毎日よっちゃんが丁寧に手書きイラストで描いています。

実に解り易い。娘はイラスト片手にじゃがいもを食べながら「ふむふむ、これがインカのめざめか。けっこう硬いのに

中まで味沁みてるねえ」などと言いながら食べてました。

 

今朝道の駅の直売所に行ったら、イラストを捨てるのはもったいないと思うのか、レジ廻りの壁によっちゃん弁当の

これまでのイラストが全部貼り付けてあった。これ台紙に貼りつければ、どんなメニューがどの時期に出るのか一目

瞭然でお客さんには解り易いかもしれないね。

 

ひとーつ、注文。もし南三陸の海のものがあったら、わかめとか昆布とか入れてほしい。煮昆布なんて最高です!

鳴子のじゃがいも入れてけいこさんの昆布を入れたら「よっちゃんの海山弁当」になっちゃうけれど・・。

 

しかし超蒸し暑い。今から農協スタンドまで油買いに行って、新しい草刈機の試運転に挑戦します。

 

 

 

 

 

 

 

 

背負い式草刈機&麓郷共済農場。

ロイズ新聞バッグ検品4日目。その前はトイレだのの工事に入ってもらっていたから、流石にmy用事が溜まって

苦しくなってきました。午前中は自分の仕事であるお餅屋さんやっているので動きがとれません。

 

今朝はお餅を作って道の駅に出荷に行って、(行った時にはよっちゃん弁当が並んでいたから、わあ、もう来たんだ、

と感心)その後、新聞バッグで使用したダンボール箱を潰して山のように車に積んでクリーンセンターへ。

その後は使用済みのてんぷら油を持って市役所へ。市役所で油を回収してくれるのは有難いです。

次いでオーダーしていたお餅用のお米をもらいに農家のOさん宅へ。昨日の夕方も行ったんだけど、「こんにちわー」

と声をかける度に、人じゃなくて牛がモーモー返事をするので諦めて戻りました。  もうここでお昼の12時半。

 

1時半から今年1年生になった孫の家庭訪問。初めてなのでバーチャンの私も同席させてもらいました。

1年生は赤ちゃんの時から同じ保育園で育った女の子6人と男の子3人。遠慮会釈のない子供たちの交友の

お話をうかがうのは大変面白かった。

しかし、今日はほんとに暑い。この岩出山で今日40代の女性が熱中症で亡くなられたそうです。

「暑--い!」と言いながら2時過ぎに黒田さん登場。まもなくあやさんも。

 

二人に新聞バッグ検品をお願いして私は花のおじさんに助っ人を頼んで古川のヤンマー商会へ。

以前からお願いしていた背負い式の草刈り機を買います。庭中草ぼうぼうでもう限界。自分が歳をとってこれまで

使っていたハンドル式の草刈り機が重くて使いづらいので、これが最後と思い切って背負い式を買うことにしました。

最初に使い始めてからもう10年以上の経っているのだから、最新式はどれほど進化しているのかなあ、と楽しみ

です。うーんと軽くなってうーんとエンジンかけ易くなっていたら嬉しいのだけれど。

気づけば車内は餅米30キロ袋6個、背負い式草刈り機その他で満杯。ホームセンターで遮光ネット1巻きを買い

たかったのだけれど中止して、急ぎ戻り髪をカットそてもらいに近所のヒロさん美容室へ。

戻ると6時でした。

 

私がいない間も黒田さん、あやさんががんばってくれて3度目のロイズ新聞バッグ検品はほぼ終了しました。

お疲れ様です。これから袋詰め、発送作業に入ります。

 

 

そして北海道は富良野、麓郷の続き。

「北の国から」資料館のあとは、4人で黒板五郎さんが純と蛍と暮らした丸太小屋の家や石の家などを廻りました。

私が気になっていたのは、昨秋富良野に来たときに五郎さんの家や倉本先生の富良野塾を見せて頂いたあと、

薄暗くなって案内して頂いたラベンダーの丘。

花咲くラベンダーではなく、日暮れて見えなくなりかけた広大な丘に雪を被ったラベンダーの大きな株が並んでいた

のですが、印象に残りました。あれはどこだったのだろう。花咲くラベンダーを見てみたい。

 

五郎さんが熊に出会った麓郷の森を抜けた丘の頂上にラベンダー園がありました。

麓郷共済農場。

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これはルピナス。

富良野に来て初めて野生化したルピナスをあちこちで見ました。

もともとは原生林であっただろうにここまで人の手で手入れされた花の農場。

ラベンダーが咲く場所はいくつか見ましたが、私はこの農場が一番好きかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日今日、そして「北の国から」

いつもいろいろなんだけど、毎日いろいろいろいろ。

本日3連休最終日。土曜日は驚くほど少なかったお客さんが日曜日には何倍かくらいに増えて道の駅は

昨日も今日も混雑でした。

今朝は直売所で「よっちゃん弁当」を見つけて購入。自家製野菜と生産者の新鮮野菜を採り立てで使えるという

願ってもない条件で作れるお弁当。包装紙はよっちゃんの手書きイラストという面白いお弁当ですが、

もうちょっと宣伝不足。を感じて帰りはよっちゃん宅に寄り、弁当談義と9月、10月の海山イベントの相談。

 

帰宅すると狩野さんが我が家のトイレリフォームに来てくれてました。昨日からの続きです。古びていたトイレ周りは

磨かれて真っ白になり、床には新しい床シートが貼られてよそのうちのトイレのようにピカピカ。続いて私には難しい

お風呂も手入れしてくれるそうでほんと、一安心。我が家は15年目にしてきれいになります。楽しみ。

 

そしてまた始まりました。ロイズバッグの検品。早いね~、1ヶ月。

午後2時になって出動してきたあやさんと時を同じくして「ただいま~」。

とロイズバック回収に行った黒田さんが南三陸から戻ってきました。南三陸のけいこさんは、毎回、海の幸、南三陸

だけど山の幸までどっさりお土産を持たしてよこしてくれます。

なので今日は黒田さんとあやさんの晩ご飯はイカ。冷凍牡蠣はそのままご飯に入れて炊き上げ牡蠣ご飯に。

明日も検品、明後日も検品、ロイズバッグ仕事は発送日まで続きます。

 

明日は海の手山の手インストラクターのMちゃんとお別れの日。ほんと、残念。

Mちゃんは日本のアスリートのお嫁さんになるために岩出山を離れます。16日は古川のワインバルという洒落た

お店でお別れ会をしました。インストラクターはこれからも続けてもらうのでお別れ会というより壮行会かな。

農家で生まれ育ったMちゃんは、賢くて気風のいいおまけに力持ちの岩出山美人。心から幸せに生きて欲しいと

願っています。

 

 

さて、北海道報告に戻ります。

 

「くるみ割り」さんでの新聞バッグ講習会の後は、前回行かなかったテレビドラマ「北の国から」資料館へ。

「北の国から」は倉本聰先生脚本で30数年前に放映されたドラマ。東京で暮らしていた黒板五郎が妻と別れて

純と蛍という子供とともに故郷の富良野に戻り、富良野の町から20キロほど離れた麓郷という村落の中の原野で

廃屋になっていた自分の家に戻り、水も電気もない原野での生活を始めるという物語り。

毎週1度の「北の国から」を毎回泣きながら見ていたことを思い出します。

あれから30年以上経ったというのに、黒板五郎のその生き方はまったく古びることなく、今のヨノナカの経済中心で

廻る生活に疲れた心に、たくさんの警鐘や未来への光を与えてくれています。

 

資料館は「北の国から」の撮影で使われた資料や道具や衣類など、ドラマに関連するモノが、年代別にわかり易く

展示されています。黒板五郎の生まれた時からの起こったことがこと細かく書かれた年表を見ると、人物像とはこれ

ほども緻密に作られるのか、とびっくりするし、分校の涼子先生が書いた純と蛍の成績表を見ると、ドラマのリアリ

ティーとはこんなふうに作られるのかと感心します。

純と蛍は成長して今も生きているようだし、五郎さんはどんなふうに今は年老いているのか。ひとつひとつ見て行く

うちに、五郎さん流に生きたいよっちゃんも、よっちゃんと何時も一緒のみっちゃんも、北の国から大好きな私も

なんだか涙ぐむような気持ちになりました。

 

資料館をじっくり見てから、改めて五郎さん親子が暮らした麓郷へ向かいます。

やっぱり今日も麓郷はきれいだ~~!

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新聞バッグ講習

朝8時半、浦田夫妻の喫茶店「くるみ割り」に集合。

今日は富良野での昨年の秋に続いての2回目の新聞バッグ講座を行います。

講習を受けてくださるのは、暮らしステーションを運営なさる浦田ご夫妻のお仲間、富良野塾の卒熟生で今は

バレリーナのまおさん、ラベンダー園経営の工藤さん、移住者の方々など10人ほど。ちょうどいい人数です。

講習場所は「くるみ割り」の2階の工房、講師は黒田さん。午前中のみの講習です。作るのは大バッグ。

最初によっちゃんと私で海山ネットワークのご挨拶。これまで来た道とこれから歩む道の話。

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講習開始。

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ほぼ2時間で皆さん大バッグを完成させました。1回だけでは忘れてしまうので、宮城に帰ったらまたフィナンシャル

の新聞紙を送ってもう一度作ってもらうつもりです。

はい、できたよーー!!

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途中中抜けしていなくなったよっちゃんが向かった先は富良野自然塾。

自然塾の塾長は倉本聰氏。

富良野プリンスホテルゴルフコースが閉鎖されるのに伴い、そのゴルフ場跡を元の森に再生させようと始めた

活動「自然返還事業」。

その森林再生の場を中心にして、地球と人の五感をキーワードにしたプログラムを多くの人に体感してもらい、

地球環境と人類の生き方を見つめなおしてもらう「環境教育事業」。

このふたつの事業を通じて人類の未来を左右する環境問題の解決に努めています、と紹介されているこの

自然塾に、以前やっていた七夕村を再開させたいとの願望を持つよっちゃんは、昨年岩出山に見えた

富良野自然塾の林原さんとお会いした時から「夏には行く」と決めていました。

 

といっても参加者が多いこの時期にフリーで参加するのは難しいので、倉田みや子さんが繋いでくださって

1時間半のレクチャーを受けるチャンスがいただけたのでした。

どんなプログラムを受けたのだかは解らないけれど、たぶん基本コースの「46億年、地球の道」のレクチャーを

受けたのではないかな。 地球46億年の歴史を460mの距離に置き換えて解説を聞く、というプログラムらしい

けれど、その話はよっちゃんの腑に落ちたらしくその先何度も「460m」の話をしてました。

 

そして喫茶「くるみ割り」の2階では昼食タイムです。

講習を受けてくださった皆さんのご好意でみなさん手作り料理を持ち寄りでのお昼ご飯を頂くことになりました。

何から何までほんとうに浦田さんご夫妻にはお世話になりっぱなしです。

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お昼ご飯の後は「くるみ割り」のコーヒーを頂いて、本日の新聞バッグ講習は終了しました。

 

午後の予定は富良野巡り。

まず最初は、前回行かなかった「北の国から資料館」へGO!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よっちゃんみっちゃんと合流

麓郷到着は午後4時。

「北の国から」の主人公、黒板五郎さん、純や蛍が住んだ丸太小屋の家や石の家を見られるのは5時半までなので

駆け抜けるように見てよっちゃん夫妻と合流予定のニングルテラスに向かいます。

それにしても麓郷の美しいこと。

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麓の郷の言葉どおり、青い空の下広大な牧草地の向こうに長く長く裾を引くように濃い緑の山麓が連なる

風景は言葉もないほど美しい。倉本先生はよくこんなに美しい場所を探しだされたものだと、今旅行者としてただ

見せてもらっている私は感謝です。「北の国から」がなかったら知らないままだったもの。

 

ニングルテラス到着。私の大事なニノカップ、皆空窯からもらってきてくれました。

倉本聰先生プロデユースのニングルテラスは、木の遊歩道を巡って繋がる小さなログタイプの15軒のクラフトl

ショップ。ローソク屋さんだとか木の実で作ったクラフト屋さんだとか自然のもので作った作品が置かれています。

夕暮れ時。灯りが灯ったニングルテラス。なんか火事みたい。

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そして昨夜ホワイトシチューを食べた「森の時計」と暗い森に中から灯りが洩れるソーズバーがあります・

よっちゃんの所望で再び森の時計に行ったら、今夜もお客さんが外まで並ぶほどの混雑。でも待って待って中に

入り、よっちゃん夫妻はカウンターの中の谷倉さんと半年ぶりの再会になりました。

面白いなあ、と思うのはカウンター席の中国からのお客様。言葉が解らないだろうと思うのですが、コーヒーを飲み

ながら楽しげに谷倉さんのお話を聞いています。

話がどこでどうなったのか、よっちゃんはよっちゃんなんばんを谷倉さんへ、私はさくらんぼ談義から谷倉さん

ご贔屓の増毛のさくらんぼと私の地元真山のさくらんぼを食べ較べてもらうことになっちゃいました。

 

食事を終えて今度は昨秋深夜までねばったソーズバーへ。

ここで思いがけない再会が・・・・。

バーの暗がりでよく見えないのですが、奥の席でご夫婦二組お酒を楽しんでおられるのは一昨日フットパスを

ご一緒した京都からのご夫妻と東京から移住してきましたーと仰っていたお友達のYさんご夫妻。

恐る恐る声をかけてみたらやっぱりそうでした。京都から来て2週間ゴルフ三昧のご夫妻はうどん屋さんでした。

うどん大好きのよっちゃんにとっては素敵な出会いです。そしてお友達のYさんはなんと、うちの夫と私が働いた

IBM Japanの創成期の頃からのお仕事仲間とわかってびっくり! ほんと、びっくり。スキーがやりたくて富良野に

移住してこられたそうです。オトーサンが生きてたら喜ぶわ。

 

再会をお約束して今日はお終い。

明日は新聞バッグの講習です。

よっちゃん夫妻は新プリンスホテル、私と黒田さんはすぐ近くのB&Bに戻って明日に備えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花の森、中札内美術村、道の駅中札内ビーンズ邸

六花の森は、六花亭のメセナ活動(企業は経済活動のために環境に負荷を与え資源を消費する。その代償として

企業は出資して文化、芸術活動を支援する)により誕生し維持されている風景式庭園。

10ヘクタールの荒地に小川と河畔林と湿地と水辺の植生を再生する目的で始められた「終わりのないプロジェクト」

とされるランドスケーププロジェクトと説明されていますが、その言葉どおり入ってすぐに目に入るのは植物の間を

縫って流れる小川。左のピンク色の花の群落はヤナギラン。

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この流れに沿って花や植物を楽しみながら歩けば必然的に6個の小さい美術館を巡るという設計になっています。

坂本直行記念館には六花亭の包装紙の花の絵を描いた坂本直行の絵画が展示されています。

花柄包装紙館には六花亭で使われたさまざまな包装紙が壁いっぱいに展示されていて、いつも同じように見えて

いた包装紙の花柄が四季おりおりにいろいろあったのか、と驚かされました。

これは秋の実だ。

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このクロアチアから移築されたという民家。ものすごく立派で頑丈そうなログ。

百瀬智弘作品館、真野正美作品館、サイロ50周年記念館と続きます。

 

ここでちょっと書いておきたいな、と思ったのは児童詩誌『サイロ』のこと。

1959年、お菓子屋六花亭の社長、小田豊四郎さんは、日高山系の麓で開拓農業をしながら山岳や北海道の

風物を描いている画家坂本直行氏に、これから創刊する、十勝のまちの子平野の子が自然と生活の中で書き

綴った詩集「サイロ」の表紙の絵を描いてもらえないか、と依頼したそうです。貧しい暮らしをしている坂本直行は

そういうことなら自分も参加したいと快く引き受けてくれました。約束は「廃刊することなく継続すること」

約束どおり坂本直行は「サイロ」の表紙絵を亡くなる前まで描き続け、亡くなった後は画家真野正美に引き次がれ

ました。

展示されている真野正美「サイロ」の表紙絵はこの十勝地方の厳しい大自然に生きる人々や子供の生活そのもの

が実に細かく美しく描かれている一枚一枚です。

創刊から50年の詩暦を刻みつつ今も続けられている子供の詩誌『サイロ』

発行場所はサイロの会。帯広の六花亭本店内にあります。

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六花の森ファクトリー内のショップでお土産を買い、次に目指すのは今度は柏の森にある中札内美術村。

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この森も六花亭プロデュース。これまでマルセイバタークッキーと花の図柄の包装紙しか知らなかった六花亭が

地域に根ざした大企業であることがよく解りました。なんでも見なければわからんのね。

柏の森は柏の木だけで形作られた柏の原生林。黒い森です。柏餅で柏の葉っぱの形は知っているけれど、柏の

木肌がこんなにも黒くてごつごつしているのには驚いた。黒い森はカッコイイというか素敵な森ですDSCF0677

中札内美術村はこの森の中に4つの美術館とレストラン&ショップのポロシリがあります。豆のスープをチーズ

焼したポロシリはおいしかった。しかしなんでもかんでもでっかい北海道は、食べ物屋の食事の量もはんぱなく

でっかいど~。残さないように気を遣います。

 

次に向かうのは道の駅中札内。

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道の駅中札内にある豆博士ビーンズ氏の邸宅ビーンズ邸。

1952年に馬鈴薯原原種農場の事務所として建設され、中札内村の代表的作物である豆類を紹介する資料館

として中札内村に移築されたという建物の表札には「豆畑拓男」と。

 

あれ、名前まで豆? ビーンズさんは日本人なんだ。今は豆の研究で留守中ですが、ご好意によりご自由に邸内を

ご覧くださいということで入らせて頂きました。

豆畑氏は一人身だけれどフランス人ミッシェルと同棲中。仕事は豆の研究。趣味の旅行だの釣りだののお洒落で

高価そうな持ち物や服などを見ているうちに、なーんだ、豆畑さんことビーンズ氏は架空の人物なんだ、と気づきま

す。豆研究者で豆畑さんなんて出来すぎじゃないですか。でも最初は騙された。

 

邸内は前室、リビング、キッチン、研究室、豆資料展示室に分けられ、じっくりと豆を見られるようになっています。

また折り折りに豆料理の教室が催されていて、そのレシピも持ち帰れるように配慮されていました。

 

中札内には他に紫竹ガーデンや十勝千年の森など見たい花のガーデンがありますが、これ以上いるとよっちゃん

たちと合流できなくなりそうなので、これで富良野へ戻ります。

新得町辺りまで来ると空が怪しくなってザーッと雨が降り出しました。当然狩勝超えも雨。結局絶景には縁がなかった。

 

中富良野の道の駅に寄って、孫からの頼まれ土産のバタじゃがをたくさんGET。

富良野に戻って「北の国から」の舞台、麓郷に向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中札内

14日 今日の暑いこと。道の駅に行く時に見る温度計の外気温が、午前11時で37度。

東北なのにこの温度はないでしょう。 ほんと、暑い。人と顔合わせる度に、言ったって仕方がないのに挨拶は

「暑いねえ」。

ああ、雨降ってほしい。花に水やるのが大変だし、家にいても外仕事はできないので、街に出て買い物したり

役所に行ったりで1日終わりました。

 

さて、3日目の北海道は中札内に行きました。

よっちゃんみっちゃん夫妻は朝仙台空港を発ち、新千歳空港から旭川回りでガーデン巡りをするつもり

らしいので、富良野到着は夕方と見込んで、黒田さんと二人十勝平野に向かいます。

昨日は夜になって、えらいことに気づきました。なんとなく何かが足りないという気はしていたのだけれど、

思い出した。ニノカップをどっかに置いてきちゃったー。思い切って買ったのに。

きのうの足跡を振り返って、皆空窯に電話してみたら、ありました。皆空窯のお庭に大小コロコロしていた

地球のように真ん丸い焼き物が面白くって気をとられていてお庭にほったらかしにしてきたのでした。

都合よく旭川から走って来るよっちゃんに回収を頼んで一件落着。

 

富良野から帯広、十勝に行くにために必ず越えねばならないのはでっかい狩勝峠。日本で一番見晴らしが良いと

書かれているので楽しみしていたら、霧で真っ白だった。

大きなゆるーいカーブの連続。左右、見事な原生林。

峠を越えて新得、帯広、中札内まで、まっすぐ、まっすぐ、まっすぐの道。右に曲がってもまたまっすぐ、左に

曲がってもまたまっすぐ。余りにも真っ直ぐな道だから私のような老眼でも1キロくらい先の青い道路標識が

見えてしまう真っ直ぐさです。夏の刈り取りを控えた茶色の麦畑、青や白の花が咲き乱れるじゃがいもの畑、

春植えなのか青い麦畑。ところどころにまだ幼いとうもろこし。富良野には見える玉ねぎはここでは見えません。

これだけ広大な畑で目立つのは畑と畑を仕切って連なるまだ少年くらいの幼さの白樺や針葉樹の木々。将来の

防風林、防雪林なのでしょうが、これだけ広大な畑をこれだけきれいに手入れをして、開拓から百年余り後の今も

なお、こうして幼い木を育てる北海道の農業者の開拓の心、勤勉さに頭が下がります。

2時間ほど走って中札内に到着。

今日の目標は六花の森です。

六花の森は、北海道土産の定番六花亭のお菓子の包装紙に描かれた草花が咲く森。正式名は六花亭中札内

ファクトリーパーク。小川が流れる広大な風景式庭園には十勝六花(蝦夷リンドウ、はまなし、オオバナノエンレイソ

ウ、カタクリ、蝦夷リュウキンカ、シラネアオイ)を始めとする四季の花々が咲き、庭園内にはクロアチアの古民家を

移築した美術館が点在します。

そしてここに、何時も北海道土産でもらう六花亭のお菓子の白亜の工場があります。

近づくとお菓子の甘-いいい匂いが漂っていて、ああ~食べたーい、という気持ちになります。

 

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