雨のほっかぶり市

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4月11日。

1年に一度、岩出山の梅の名所、佐藤農場で催されるほっかぶり市はあいにくの雨。

それでもこのところ気温が下がったおかげで、梅の花は散らずに見事に満開でした。

東北の人は遠慮深いのであまり宣伝されていませんが、この佐藤農場の梅の古木は7000本だか8000本だ

かあるそうで、満開の時期には梅の花のトンネルができます。私の故郷福岡の大宰府天満宮よりも、水戸の梅林

よりも、埼玉の権現堂堤の桜並木よりも見事だと思います。時折り農場で飼われている孔雀の声が響きます。

春と秋の2日続きのほっかぶり市には毎度参加する海の手山の手ネットワークですが、大敵の雨には負けて、

本日はお休み。

お休みといっても、勤務の都合で朝5時から仕事に出ている黒田さんも、お餅屋の私も、自分の仕事をしたり、

新聞バッグの検品したりで大忙し。特に海山の資料作りを引き受けてくれている黒田さんには、あれもこれもでご苦

労かけています。

 

雨の中、今日のほっかぶり市を目指して、石巻から石巻メンバーが作った新聞バッグを持ってきてくれた加納さんを

迎えに佐藤農場へ。雨でもほっかぶり市にお客さんは来てくれてました。

これは加納さんがお土産に持ってきてくれたご主人が焼いた天然酵母パン。酵母菌もご主人が作られたそう。

ご主人はパン屋さんではなく、元漁師さん。

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このパン甘いです。砂糖じゃなくて酵母の甘さ。大変よくできたおいしいパンです。

 

ちなみにパンを乗せた白い大皿は私の手作りで、50代の始め、田舎暮らしを志した頃、畠を借りて野菜作り

の練習とともに陶芸を始めました。田舎に行ったら何かになるかもしれないと4年ほど続けたけれど何の役にも

立たなかった。その時の名残りの重たい電動ろくろが、今も倉庫の中にどーんと居座っています。

その電動ろくろを今日加納さんと一緒に来られた女川のSさんが、女川で役に立つように使い道を考えて

くださることになりました。大きなものなので、どうしようかと思い悩んでいたけれど女川で使ってもらえるの

だったらとても嬉しい。

機織り屋の加納さんの織りの生徒さんであるSさんは私と同じ73歳。長い間お菓子を作ってこられた方で、今も仙台

で先生について菓子作りを学ばれているそうですが、なんと、私も教えてもらえることになりました。

これで、お菓子を作りたい、作りたいと言い続けていた私の願いが叶った!! よかった、嬉しいー!!

 

 

ほっかぶり市は雨で残念だったけど、そのおかげで私は自宅でSさんとの新しいご縁をいただきました。

明日日曜日は晴れの予報。佐藤農場の満開の梅とほっかぶり市をたくさんのお客様が楽しまれますように・・・・。