叔母を追って。

私の叔母は93歳になります。おじもほぼ同じ年。認知症と診断されています。

この叔母、行動力があるというのか、思いっきりがいいというのか、11月に入居した川崎の介護付き有料

老人ホームがどうしても気に入らないらしく、12月から替わりたいといい始めてました。

あれから3ヶ月。お正月も終わり、納品すべき仕事を終わらせ、さて先週末時間をとって行こうと電話をする

と、なんと前夜故郷の福岡の老人ホームを目指して出立してました。

 

これで2度目。1度目は息子が選んでくれた三鷹の有料老人ホームから、出たい、出たい、と電話してきて

3ヶ月後におじと一緒に福岡を目指し、目出度く福岡の老人ホームに入居しました。子供にしてみれ

ば、なにせ福岡は東京から遠く、なるべくなら子供の近くにと、親戚に迷惑をかけないようにと配慮をし、元

の家に戻ってもらったのですが、この度ついに初志貫徹。

 

肩透かしをくわされた姪の私は、福岡まで様子を見に行ってきます。

終焉の場所を決めるというエネルギーはこれほどのものであったのか、と我が叔母ながら驚くというか

、私にはできん、というかなんとも感想が出ないのですが、きっと叔母は終始ご機嫌で福岡での生活

を楽しんでいるのかな。

 

私は90歳を過ぎて、それほどの決断ができるかと問われれば、自信がないです。

とにかくいざ、福岡へ。夜の便に乗ります。