2015年元旦

あけましておめでとうございます。

12月31日の夜から降り出した雪は夜中中降り続き、一時はどうなることかと思いましたが、元旦の

朝目覚めると雪は止んでいて日が差しかけていました。よかった。大荒れのお正月を覚悟していた

けれど大丈夫みたい。

元旦の空です。

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正月三が日に仕事を休むのは日銭稼ぎの商売人としての仁義に反するというポリシーのもと、、雪もこもこ

の道路に苦戦しながら道の駅へ。

 

そうだ、その前にこの雪の中、午前10時前には年賀状が届いてました。分厚すぎて入り切らない元旦の

新聞がビニール袋に包んで県道沿いの新聞入れの箱の横に置かれていました。

ありがとうございます。郵便配達のおじさんはもう10年来同じ方です。すっかり顔馴染みというか、もう

遠くを走っていても、全体的に大きなその体つきで、あ、郵便屋さんだ、と解り、大雪の中でもまっすぐ身体

を立ててバイクに跨っている完全装備の姿を目にすると何故か安心します。この間の雪の日に後ろから

ついて走って行ったら、私は車で時速50キロなのに、郵便屋さんは時速60キロくらいでどんどん遠ざかっ

て行っちゃう。バイク運転の技術はきっとプロ並なのでしょうね。

 

雪なのにお客様はそれなりに混雑してました。

私たち生産者も道の駅からお正月のプレゼント「ボールペン」と洗っても溶けない(当たり前だと思うけど)

タオルを頂きました。今日から三日間、お餅つきやお神楽などのお正月の行事を道の駅で行います。

是非たくさんのお客様のご来店をお待ちしています。

 

道の駅の帰りの農道で目に付いた八幡神社のお正月迎え。

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まだ行ったことはないのですが、鳥居の奥は長ーい急な階段になってます。こういう八幡神社があと

いくつかあちこちで見るような気がします。登って行ったら甘酒かなんかあるのかな?

 

隣の家の主が仕事に出ているので、帰るのを待って隣家の三人、花作りおじさん、みんな一緒に元旦の

ご挨拶。

全くの思いつきおせちで、縁起ものもお重に詰める順番もめちゃくちゃなんですが、ともかく3段お重と

鰤のお雑煮で新しい年のお祝いをしました。少しづつ入ったお年玉袋を3個ももらって、孫は大喜び。

このおせちは恥ずかしい。でも記念に撮れ、というので撮ります。お餅をつきながら合間合間に作りました。

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年末に鳴子温泉の老舗喫茶店「玉子屋」さんにお餅を持ってお邪魔しました。

「お買い物に行くと、お寿司とかお肉とかがたくさん並んでいておせち料理というのがあまり売っていない

気がするんですよねえ。どうして?」と聞いたら

「ここはおせち料理の習慣があまりないんですよ」との奥さんのお返事。

そうなんだ。ここ東北はというより、ここだけかもしれないんだけれど、お盆迎えの盛大さに較べると

お正月はさっと来てさっと過ぎ去るみたいな、割とあっさりとした行事のように感じられる、その

原因に触れたような気がしました。

 

お盆は大切に思うご先祖さまが帰ってくる日なので、それはそれは丁寧に行事が行われます。仏様を迎え

た最初の日からお土産のお餅(お帰り餅といいます)を持って彼岸に帰られるまでの毎日の食べ物まで決

まっているのですもの。びっくりする!お帰り餅の数もその家々によって決まっています。それからお野菜も

大根を作っちゃいけない家とかお葱を作っちゃいけないおうちもあります。理由はわからないけど、先祖代々

作っちゃいけないんだって。

 

住むところで行事を受け止める文化が違うのですね。

お盆はご先祖さまが帰ってこられる、という意味があって、お正月は前の年が終わって新しい年を迎える

というただの行事なのかもしれない。

静かな元旦の夜です。怪我をすることや病気をすることが少ないように、新しい1年を過ごせたら、と

願います。

みなさま。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。