富良野訪問その4ー北の国へー

山並みが美しい富良野の町。

十勝連峰。富良野岳は2000メーター弱の山だからこちらの栗駒山とほぼ同じくらいの高さ。

どんな花が咲いているんだろう。

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ワークショップが終わった後は、短い時間ですが、倉本先生のドラマ「北の国から」ワールドを訪ねます。

 

北の国からの主人公、黒板五郎と純と蛍が暮らした丸太小屋の家。

美術の人が作ったのか塾生の方も手伝ったのか、聞くのを忘れましたが落葉前の琥珀色の林の中に

丸太小屋の家はありました。

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黒板五郎さんの生き方に心から共感している海山の高橋よっちゃん五郎はもう嬉しくて、五郎がそこにいる

かのごとく行動しています。

この石は本当に畑から出る石を積んで作られているとのこと。土を掘れば、これだけの石が出てくる土地の

開墾はどれほど大変な苦労だったろうかと偲ばれます。

 

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石を運ぶ高橋五郎と高橋蛍ちゃん。

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丸太小屋、その後に建てた石の家、雪子おばさんの拾った家。

五郎さんが捨てられた廃棄物で作り上げた拾った家は実に素晴らしく圧巻でした。便利、便利と新しい

便利なものを買っては古いモノを捨てる私たちに、人はこれほどの使えるものを捨てているんだよ、という

強いメッセージがここにはあります。

 

 

日暮れ時、ドラマ「優しい時間」の舞台である喫茶「森の時計」へ。今日の夕食はここでカレーを食べること

にしています。

ドラマの中の設定どおり、カウンター席に座ったお客はミルでコーヒー豆を自分で轢いてコーヒーを煎れて

もらうことができますが、カレーも雪のシチューも大変おいしい。

ドラマの中で森の時計で働く長澤まさみのおねえちゃん役を演じられた森上千絵さんも今日は一緒に新聞

バッグを作ってくれました。

カウンターの中でコーヒーを煎れてくださるのは谷倉さん。おいしいシチューでお腹いっぱいになって、ご飯

を少し残したい私に、簡単には許可をくれない粋な方です。でも私に続いてお腹いっぱいでオーダーした

コーヒーを要らないと言い出した吉田さんのお陰で許可が出て、美味しいコーヒーを頂けました。

ドラマの中の喫茶店ではないけれど、ドラマの中と同様にカウンターの内と外とで会話を楽しめる温かい

雰囲気の「森の時計」。3年がかりで根室のサクラを見に行ったとおっしゃる谷倉さんのコーヒーを頂きに

また「森の時計」と訪れようと思います。

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ドラマに出てくる喫茶店「北時計」はもうありませんでした。

 

夕食の後の語らいは林の中のSo’s barで。石で摘んだ壁がとても素敵です。この石の壁も塾生たちが

アルバイトで積んだのかな?などと想像します。

倉本先生の舞台の看板俳優でもありお店のウエイター(今どきウエイターなんて言っていいのかど

うか分かりませんが)さんでもある男性のサーブでお酒やお料理を楽しみながら、最後の夜の時間が

過ぎました。

 

3日目の最終日は、当別町に向かいます。

チョコレートのロイズ工場で新聞バッグ作成の打ち合わせをします。

昨秋、海山はロイズ社より新聞バッグ10000枚の注文を頂きましたので、これから本腰を入れて

海の人たちとともに制作に取り組みます。

お天気ももよいので、帰途は富良野から一般国道を走ることにしました。

北海道の原生林は白樺が多い。倒木も多い。

「白樺の皮がほしい」と言いだしたよっちゃん。黒板五郎と同じように薪ストーブの着火材料を作りたい

そうです。芦別の峠付近の白樺の林で熊笹をかき分けて白樺の皮剥ぎに踏み込んで行ったよっちゃん、

倒木から大量収穫して戻ってきました。

うれしそう!

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楽しくて大変実りある3日間でした。

何より、30年にも渡る長い歴史のあるテレビドラマ「北の国から」は倉本先生や俳優さんたちやテレビ局

だけの力で作られたものではなく、富良野の町の方々の協力があってこそできた物語だったのだ、と

初めて知ったことは大きかった。そして倉本先生が作られた富良野塾は多くの若者たちを育て、巣立った

若者たちは閉塾された今も町の中に住民として住んで、町のそこここで若い力として浸透し、富良野の町

を活気づけていることも知りました。

ラベンダーの栽培を初め、富良野は私にとって学ぶことの多い魅力的な町でした。

 

この度お世話になりました倉本先生、奥様、みやこさん、谷山さん、吉田さん、塾生の方々、講習に参加して

くださった皆様方に心からのお礼を申し上げます。

ありがとうございました。