ラベンダー”夢のようなはなし”

たまたまのことで知り合った美里町のOさんにお願いして分けていただくことにしたラベンダー400本、

2年がかりでやっと手元に運ばれてきました。

4分の3が香りのラバンジン、残りがイングリッシュラベンダー。北海道のオカムラサキも10株ほど

持ってきて頂きました。

DSCF2324

5月に穂挿しした20センチほどの立派な苗です。道の駅まで運んできてくださったのは、美里町の隣町南

郷町の第3セクター施設土田畑村のハーブ園を管理されている渡邊氏。

環境美化という目的もありますが、大震災後に津波の塩害で稲作が出来なくなった田に綿の種を蒔いて

コットンプロジェクトを始められた美里町の町議、赤坂氏が拓かれた広大な綿畑の隣に既に3500本の

苗を定植されたばかりだということです。その苗はオイルをとったり、クラフト、草木染めなど、商品製作に

利用されます。約4000本の苗を挿し穂するということは、気が遠くなるような作業なので、70代半ばを

過ぎられた渡邊氏にとってどれほどか負担が大きいお仕事だったか察せられます。

 

前夜10時まで東京の新丸ビルの料理屋でお酒が入った交流会に参加し、八重洲のホテルで宿泊して、

早朝の新幹線で急ぎ宮城に戻って、10時からのラベンダー講習に間に合いました。

集まった出荷組合の生産者十数名を前に、渡邊氏は懇切丁寧にラベンダー栽培のノウハウを教えて

くださり、各自注文したラベンダーを持ち帰りましたが、来年の夏には是非美しい青い花を咲かせて

クラフトや商品つくりに利用してほしいものです。

 

ラベンダー苗を3本鳴子の喫茶店、玉子屋さんに持って行きました。

このラベンダーを育ててお母さんにして、花が咲いたら穂を採って挿し穂して子株を作る。

その株からまた穂をとって新しい苗を作り、数を増やして今は閉園されているスキー場に植える。

鳴子温泉には歴史のある立派なスキー場があります。今は使われていないけど、遠くからでもその傾斜の

きついコースが見えます。

あのコースが青い色に染まったら、見事だろうなあ、と思います。

飛行機に乗って北海道の富良野まで行かなくても、新幹線に乗って鳴子温泉のラベンダー畠を見よう

というお客さんが増えたらいいねえー!

 

玉子屋のオーナーMさんと夢のような話をして盛り上がり、Mさんはプランターにその夢の親になる

ラベンダーを早速植えてくれました。

鳴子温泉のラベンダー第1号です。