泣いても笑っても待ったなし。
ついに海山にとって初めての修学旅行生200名に新聞バッグの作り方を教える日になりました。
日頃から新聞を折る人には見境なくアシスタントを頼んで、来てくれたのは15名。田植えだ、仕事だ、
と忙しい中、よーく集まってくれたものだと感謝。
この2、3日、本番に向かって半徹夜でがんばってくれる黒田さんや日頃は超元気な顔に疲労がみえる
あやさんには、そのがんばりと真面目さに感動すら覚えていたのですが、ここにきて集まってくれた
みんなの顔をみて心の中でウルウルするほど、有難いなあーと思っていました。
200名に15人では一人担当何人、と計算すると不安になるので、組の前半分、後ろ半分に分けて担当。
それにしても今日のアシスタントたち(私の集落のおばさんたちが入ってますが)の元気のよいこと。
これだけの人数じゃどうみたって足りないのですが、気迫と俊足でがんばりまーす!
生徒たちが到着しました。
200名は壮観。これは凄い仕事を引き受けたもんだ、と全体を眺めて言葉がない。
はい、私の担当の子供たち。
どうしてもこの短い時間に新聞バッグを完成させて持って帰ってもらおうと思うものだからこの班以外の
子供たちの顔を全然見てません。全体についてなんて何にも書けない。何にも見ていない。
始まってみればふたつの舞台上の工夫を凝らした実演は見る者しか見ていないし、自分の手元の新聞を
切ったり貼ったりでせいいっぱい。
それにしても要領が悪い。「あなたたち、工作をやったことあるの?」と聞いたら小学校の時以来、物差し
使ったり鋏使ったりすることないそうです。それじゃダメでしょう。子供たちがダメなんじゃなくて、デジタル
ばかし頼っていたら危機存亡の折り、自分で何か作らなきゃならなくなっても何にも作れないよ。日本の
教育の問題。モノつくりの時間を作ったほうがいいんじゃないの、なんて余分なことまで考えます。
そしていよいよ時間が足りなくなった後半戦はアシスタント全員、勿論私も、全員に作り上げた新聞バッグを
持って帰ってもらいたいがために、教えるほうも必死なら作るほうも必死。何が何だか解らなかったと
思いますが、とにかく全員完成しました。あーー、よかったあーー!!
私はこの班の生徒たちの顔忘れないよ。特にsato君。
この写真見てきっと懐かしく思い出すと思います。
昨日までの農家民泊の記事が載った地元新聞大崎タイムズを人数分預かりました。来年の卒業式までに
みなさんに贈る新聞バッグを作ります。
中学生200名の新聞バッグ講習は準備段階の気持ちが大変でした。できるかな、できるかな、と不安
だったけど、蓋をあけてみれば、準備をしてくれたみんな、新聞バッグを作ってくれたみんな、そしてこの
壮大な貴重な場と時間をくださったJTBさん、学校の先生方、観光公社さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちにできるかたちの手作りの修学旅行受け入れでした。感動と大きな可能性とたくさんの課題を
もらいました。
みなさん、ありがとうございました。