約束

朝、道の駅に向かって出ようとしているところに、ユミちゃんがやってきました。

「用事はないんだけどね。どうしてるかなあーと思って」

稲刈りで1日忙しいのに、私を心配して寄ってくれたのでした。ありがたいなあ。

なんだか忙しくって、いろいろ考えている暇がないのですが、でもガシャガシャ動いていても、心ここに

あらずのような茫然とした感じはあります。

終わって、今いろんな書類を書いたり見たりしながら思うのですが、夫のガン発病は22年の初夏の頃。

亡くなったのが25年の9月だから、 わずか3年半。ガンになって10年も生きる人がいるのに、3年とは

なんと早かったんだろう、と今にして思います。

ユミちゃん曰く

「若い人は進行が速いけど、70代になったらもっと遅いかと思っていたんだけど。病気のことを

詳しく知ってたの?」

いや、知りませんでした。

ガンになってから死ぬまで「ガンは自分の細胞の問題だ。悪い細胞が勝つか、良い細胞が勝つかだな。今

は悪いほうが勝っている。悪いほうが勝つのは自分が悪かったんだ」と言ってました。

ずーっとそんなこと言っているんだもの。病気のことなんて全然話さなかった。普通のことを話してました。

でも良い細胞を勝たせるために、人参ジュース飲んだり、甘いもの食べなかったり、辛抱強く努力してました。

そして約束は3つ。

年の順序に死ねるのは有難いこと。

二人で始めた二人の世帯を二人の力で終わらせられそうなこと。

そして私の両親が二人一緒に91歳で何もかもそのままにして亡くなってえらい大変だったから、必ず

早くに生きた始末をしておくこと。

「その3つを何時も話していたけれど、なんとかなりそうだ」

 

もうすぐ49日。ユミちゃんの力で、お墓の土地も和尚様のところでなんとか分けて頂けそう。

みんなでご飯を食べて、夫に喜んでもらえる楽しい1日にしようと思います。

 

 

梅農場の3代目であるソーイチさんが3代目という甘ーい枝豆を毎年作っています。

作る前は、今年は美味しい枝豆作れるか、と考えて寝られなくなるそうです。

その枝豆をたくさんソーイチさんから頂きました。

私はこの枝豆をお餅に入れて枝豆餅を作ります。

 

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もらったはいいけど、茹でるのも薄皮までむくのも大変。

時間さえあれば枝豆を茹でてます。