動く、動く

2、3日前から白い体のあちことが黄色く染まっているシロリン。

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あら、あんた、どうしちゃったの?
なんで黄色いの?

みんなで首ひねって、この色からすると山百合の花粉だねえ、と結論。

今この町の野山は山百合がたくさん咲いてますが、この濃い黄色の花粉が切り花のカサブランカと同様
くっついたらとれないんですよ。山に入って山百合の間を通り抜けたんだね。黄色は全然とれません。

 

クロダさんの家、家、家、とどこか住まわせてくれる家ないかしら、と探し初めて2か月近く。
この町に空き家はたくさんあるんですよ。いくらでもある。うちの近所もこの家もあの家もというくらい空いてる。でも貸してもらえるところがない。

田舎に共通なんでしょうが、空き家かつ貸家にはならないんだねえ。
前住んでいた人が亡くなろうが老人施設に入ろうが、荷物がそのままというところが多いんです。

で、やっと貸してくれる人を見つけたんですが、これがお風呂がなかった。温泉近いよーとは言われたけど、
温泉はいいんだけど、やっぱりお風呂がないのは女性としてはちょっときつい。

と悩んでいたら、なんと!
近所の由美ちゃんが、「先生んとこ空くんだってよー」ともの凄い情報を抱えて飛び込んできてくれました。
先生の家とは、前の家にいた時の私の陶芸の先生がうちの近所に買った別荘。100年経った農家を今風に
リフォームした家で、以前海山ネットが借りてました。

そこにまた戻れるんですって!!
半分は黒田さんの家。
先生の家で海山もクロダさんも一緒に、いろんな教室なんかしようねー、と盛り上がっています。

 

なんでもとどまってしまうということなどないのです。動く、動く。必ず物事は動く。
めでたし、めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

昆布を煮る

昨日はやっと少し晴れ間が出て、大急ぎで洗濯したり、コインランドリーで乾かしたり。

けいこさんから頂いた昆布も真似して煮てみました。
あんまりその辺の店では売ってない、というか見たことのない、けいこさん曰くの「柔らかい先のほう
だよ」という昆布。塩漬けなので2時間ほど水で戻して、食べやすい大きさに結んで炒めて煮るんだよ。

と聞いたとおりにやってみるけど、まずのっけから、昆布はずるずるぬるぬるして全然うまく結べません。
けいこさんの昆布はきれいに結んでありましたよ。
クロちゃんと二人「きれいに結んであったよねえ」と言いながら、ああしたりこうしたりと挑戦しますが     二人とも全然結べない。ボロボロ結びの昆布を醤油と味醂でけい子さん風に煮てみたら、どろどろに
なってきました。。

意外に難しいよー!、けいこさん。
けいこさんたちの仮設に行く度に、ちょっとした海藻で作った家庭料理を御馳走してもらい、毎回
「おいしいー!」と感動して、貰った海藻で真似して作るのですが、けいこさんたちのようにはできません。
布もの作ってもらうむっちゃんの海のもの料理も実においしいです。でもできない。

土曜日に釣りに行く筈のうちのオトーサンは、雨もジャバジャバ降りましたが、張り切り過ぎて疲れたのか
熱を出してこの2、3日病院に行ったりバタバタしてました。で、近々釣りは行けないかもしれないので
8月初めにけいこさんの仮設住宅集会所で行なう新聞バッグつくり(東京からくる中、高、先生方と一緒です)の時に、結び煮昆布の作り方をちゃんと習ってきます。

たかが煮昆布、というなかれ。、いや、ほんとにおいしい。丼いっぱいに盛られた昆布をクロちゃんと二人、
口では遠慮しながら、食べるのは止められなくて8割がた食べてしまいました。

 

さて、今朝はまた雨模様。
午後は夫の入院に付き添います。2泊3日の入院です。
早く元気になってみんなで戸倉の釣りに行かなくては。

 

 

 

 

 

 

 

豪雨

凄----い雨です。
ドドーーッという感じの雨が朝から断続的降ってます。
こんな時にお餅など売れるわけないと思いながらも朝は一応お餅の出荷仕事を終えて、いったん    帰って夫所望の西瓜と鮎とたこ焼き(訳がわからん凄い組み合わせ)を買いに出かける時には、       またもやドオーッ!

視界が悪くてライトを点けて走ります。こんな降り方では、これまでの長雨から考えると土砂崩れ
が恐ろしい。

ここに来て数年後に、たぶん長雨が原因だったんでしょうが、畠のほうの土地の一角が崩れた
ことがあります。
夕方、外出している出先に電話がありました。たぶんご近所の方だったと思うのですが、
「崖が崩れましたよ」って。

これまでマンションとか住宅地にしか住んだことないので、崖が崩れるという実態がのみこめず
「そうですか。後で見てみます」とお返事して、そのまま用事を済ませ、夜になって、ああ、そうだ、
崩れたとこ見なくちゃ、と行ってみて呆然。
畠がある土地の一角が3メートルくらいの高さから樹木もろともドドーッと下まで崩れて道路を塞ぎ、
シャベルなんぞで対応できる崩れ方では全くありませんでした。

こんなこと、生まれて初めてで、どうすりゃいいのか。
こういう場合町に連絡してまずは道路を通れるようにしてもらい、その後崩れに対応するのだ、と今は
わかってますが、処理にはずいぶんお金がかかりました。
だからなおしたところがまた壊れるのではないかと恐ろしい。

それから2年前の地震の時にうちの前の田んぼの上の山の下の方が、広範囲に浮いてずり落ちてたけど、
今は草が被ってるけど、大丈夫なんだろうか。
今テレビでも言ってますが、だいぶあっちでもこっちでも崩れたり浸水したりしています。

南三陸に釣りどころか月曜日まで降り続くみたい。
きのう福岡の友達に電話をしたら、「暑かアー! 36度よ」と言ってましたが、こっちは毎日長袖ブラウス
着ても寒い。20度とか23度とか。

雨の中でも立派に咲いている我が家の山百合。

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釣り場リサーチプロジェクト第2弾、南三陸町戸倉の巻

うちのお父さんの太平洋側の海への想いは募るばかり。
震災被害のない酒田や、鶴岡の海では釣りたい魚が釣れない気がすると・・。

リサーチプロジェクト第1弾の女川(以前に夫は女川の漁港に通ってました)には行ってみたけど、
夫は行きたいというけど、私がどうしても気が乗らない。家が全部なくなってしまって人の姿も見えない
元の漁港の壊れかけた堤防で、夫が釣りをすることにどーしても気がのりません。

で、昨日思いついて、海山メンバーのけいこさんに電話をしてみました。
「ないことはないけど、崖下れば堤防あるよ」
そしてもう一人、戸倉中学校仮設でたまに会うSさんにも聞きました。
「海に沿った漁港にタブの木という直売所があるから行ってみたら?」

ということで、早速今日、診察日で検査が終わった夫を病院で迎えてそのままタブの木に向かいました。

志津川まではいつもどおりの道。戸倉中学校から半島を回る道を走るのは初めてです。
しかし、南三陸町志津川は、久しぶりに行ってみたら、山を切ったり盛土をしたりの工事が盛んになって、
車の交通量が多い。そして大型トラックやダンプがひっきりなしに行き交っていて、そのためか信号が増えて判りずらくなってました。道路に沿って工事用の壁だらけで見通しが悪い。

一回間違ってまた戻ったりして津の宮漁港にあるタブの木に着きました。残念ながら今日は定休日。でしたが、ちょっとのぞいてみたらたぶん海のものだけを扱う直売所なんだと思います。

被害の跡はあちこちに残ってますが、でもみなさんがとても努力をされて今の姿になったのでしょう。
気持ちのいいとてもいいところです。

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ジーチャン、孫、クロちゃんの3人は堤防のさきまで歩いて行きます。

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そして、ジーチャン、戻ってきての感想は。
「いかにも釣れそうーって感じだ!」

そうかなあ? なんか信用ならないんですけど。
でも気に入って、ここに釣りに来る、と言うのですからよかった。近くには民宿もあり、歩いていける堤防もあります。夫は福岡の人間であり、子供の時から玄海の磯で釣ってたので磯釣りに執着するようです。

 

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足を伸ばして突端の神割崎まで行きました。ここはオートキャンプ場があるのですが、今は仮設住宅が
建てられているのでキャンプ場は閉鎖中です。

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ここは伝説のある景勝地だと思うのですが、テトラポットを入れて堤防作りの工事があってました。
こうして少しづつ元の景色を取り戻していくんですね。

 

戻って、今度は南三陸町余力地区のけいこさんのお宅まで新聞を届けて新聞バッグをもらう、という用事で
うかがいます。私が大ファンのおじいさんもおばあさんもおられて、お茶を御馳走になり、けいこさんから
クロちゃんと私にわかめや昆布、お魚などまたまた頂きました。
昆布を煮て食べるなどあまりやったことがないけど、けいこさんが煮た昆布はおいしかった。私も真似して
作ってみます。

 

長時間の旅でしたが夫は元気でよくしゃべって帰ってきました。土曜日には本番で釣りに行くそうです。
日曜日には家に戻って、月曜日にはまた小さな手術で入院です。
その前にいっぱい釣らせたいなあ。
土曜日、晴れますように・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ない町を捜す

昨日は晴れでまた今日は雨。けっこう強い雨です。
鳴子のダムの放流のサイレンが聞こえます。

なかなか梅雨は終わらないねえ。

以前に南三陸の菊の師匠O氏が仰ったことがあります。 O氏は現在南三陸町の外れのほうの仮設住宅にお住まいです。                                                         「町がないのは張り合いがないねえ。普通だったらあるでしょう?人々の家があって、学校があって郵便局があって、という町が。それがいつかできるという見通しがないのはやっぱり寂しいね」

奥さんのほうはさっぱりとして「ないもの言っても仕方がないもの。私はもうふっきれた。男の人のほうが、ふっきれないのかもねえ」
口で言うほど気持ちの整理がついているわけではないでしょうが、奥さんのむっちゃんはサバサバとして
仕事に家事にと日々を忙しく送っておられます。

 

初めて私が南三陸町を訪れた時、まだ建物の上には車が乗っかり、壁には車が突っ込み、野原や田んぼには船が見られ、押しつぶされた車の残骸が山になっているという状況でしたが、海に向かってすっぽりと
何もかもなくなってしまった空間が、実は震災前は志津川というひとつの町だったのだ、とは状況から見てのみこめました。歌津も同じで駅舎が流された後に置かれた簡易トイレ2個の前に立って海の方向を向くと
海に至るまでの空間は実は以前には銀行や商店などが立ち並ぶ町があったのだ、とは説明を聴いてのみこめました。

陸前高田にも行ったし、石巻にも行ったし、気仙沼にも行った。
それだけの被災地を見ているのに、女川に行った時、私は、私だけではなく同行のクロちゃんもあやさんも
女川で町を探したんですねえ。
女川は壊滅だってあの時、聞いていたのに。

現在電車が動いているのかどうか解からないけど、とにかく線路が続いている駅までは行きました。女川にはマリンパル、おさかな市場があるはず。標識を見てぐるぐるぐるぐる探すけどない。通ってくる国道沿いに
マリンパルという仮設仕立てのような建物があったけど、もしかして、前にあった町の中のマリンパルは
なくなっていて、ずいぶん離れたあそこに移動したんだろうか。

お土産を買おうと今のマリンパルに着いた時には夕方も遅くなっていて閉店でした。

私たちは初めての町、知らないところに行く時は、刷り込まれたように町を目指すんだ、と初めて自覚したような気がします。町がないということには慣れていないので、町の中心部を探してぐるぐるぐるぐる回って、
「町がみつけられないのか」「町がないのか」すっきりさっぱりしないまま、3人とも疲れて帰ってきました。

そして震災後の地図で女川を調べてみて、女川にはまだ町はないんだ、女川の方たちはあちこちで商店街を開いたり、コンテナの宿泊所を作ったりしてがんばっておられるんだ、と納得しました。

 

昨日は選挙の日でした。
夫と二人、午後、集落の公民館まで投票に出かけました。

復興のことなど言ってる人はいるの?と言いたいくらい復興という言葉は聞こえませんでした。
「ねじれ解消」ばっかり。ねじれがあったほうがいいんでないの?

そして今日、ねじれはなくなったとしたって、テレビに出て来る自民の当選者の顔を見、話す言葉を聞いていると、女川だろうが南三陸だろうが、町がないことに戸惑い、ない町を捜す東北の一国民の心など想像もつかないだろうなあ、と思います。町はあって当たり前だもの。
想像がつかなかったら、その人たちのことを考える時間も少なくなるよね。

 

 

そんなことを思いながら、雨の午後、家の中でテレビを見ています。
今から新聞バッグ作りにとりかかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞バッグおさらい講習会

今日は月末締め大新聞バッグの第2回目おさらい講習会。

普段使うのが英字新聞やドイツ語新聞だものだから、降って湧いたように日本字新聞の注文が入ると
慌てます。近頃新聞とってないお宅も多いし、日本字の新聞はバッグには使わないから、と家で野菜
包んだり、敷物にしたり使い道が多いのでとってません。

300枚の新聞バッグだと1500枚の新聞紙が必要なので、 道の駅直売所のお餅仕事が終わった後、
その足で松山のお友達、Kさんを訪ねることにしました。Kさんは読んだ日経新聞を保管してくれています。
Kさんに紹介したいクロちゃんも一緒です。

今日はKさん宅は東京住まいの娘さん一家にご長男一家も来られて家族10人揃うのです、と仰る
お忙しい時なので、ちょっとお邪魔して新聞を頂くだけで帰るつもりが、「ちょっと、あがって。お昼を食べて
行って」と声をかけられるままに、ちょっとじゃなくてお昼を頂き、美味しい松江のお菓子を頂き、お抹茶まで
頂いて帰ってくることになりました。Kさん、お忙しいところを本当に申し訳ありません。有難うございました。

 

大急ぎで帰宅し道具と孫を車に積んで、今日のおさらい講習会場へ。
今日の新聞バッグ作りは近所の由美ちゃんが借りてくれた集落の集会所でやることになりました。
都会もんの私はこういう集会所を見るとほんとに「いいなああああーー!」と思います。
緑に囲まれて静かで広々としていて家の中にいても風が吹きとおって昼寝したいくらい涼しい。
お花もいっぱい。うちの花ですが手入れが行き届いているのでとてもきれいに咲いています。

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お金はかからないし、子供連れでも孫連れでもみんなで見てくれてOKです。うちの5歳孫は途中で
由実ちゃんに連れられて、生まれたばかりの子犬、さくらと小次郎を見に行きました。母犬はプリンちゃん。
お父さんは、んーーー?

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差し入れのさくらんぼに、差し入れの手作りバナナケーキ。ついでにお皿も私の手作り。

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途中で鳴子のあやさんが「できたよー」とドイツのハム屋さん注文のドイツ語新聞バッグを持って飛び込んできました。
2時から5時までのおさらい講習会。それぞれに気に入った柄の新聞バッグを2、3個折って終了。

岩出山の町まで買い物へ。
終わって久しぶりにクロちゃんを案内して河原散歩へ。
暑くもなく寒くもなく、風が気持ちいい夕暮れです。

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このところの雨続きで川の水量が増えています。

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普段なら降りられる水辺に下りられない。

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一時期採られてなくなってしまっていたねじ花が復活してきています。ねじ花が芝生の中にいっぱい。

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なぜだか大の字に寝っ転がって空にカメラを向けている私。

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そして空~  気持ちいいよぉーー!

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忙しい1日が終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨の晴れ間

やっと待ちに待った晴れ。でも今日1日みたいなので貴重な晴れの日です。

朝、道の駅に行った後、いったん家に戻ってクロダさんと一緒によっちゃん宅へ。これから夏に向けての海山行事がこまこまと詰まっていてその打ち合わせ。

まず今週末にはほっかぶり市とひふみよマルシェがあり、新聞バッグ、その他の布小物の販売があります。
先日、滋賀県長浜市の㈱ウルズの社長、角川さんから大量の英字新聞と糸、布地など送って頂きました。
その布地で作る小物や服のデザインをクロチャンと二人で考えています。
デザインが決まったら南三陸に持って行って縫ってもらいます。
たくさんある糸は大抵のサンプルをクロチャンが編めるというので心強い。
そして大仕事は大新聞バッグ300枚、今月いっぱい。

8月に入ると東京から高校生や先生方が新聞バッグ作りや農業体験に来られます。南三陸で海山メンバーと一緒に新聞バッグを作ったり海の産物を見たりしてほしいので、これから楽しいプログラムを考えます。

午後は先日お目にかかった首都圏からみえた校長先生にお礼状を書きました。

久しぶりの梅雨の晴れ間に、私も伸び放題の草刈に出動。
草刈り機を使うのも本当に暫らくぶり。私の草刈り機は男の人達が使う普通の草刈り機より一回り小さい、
タイプですが、毎回スターターのひもが引っ張りきれずエンジンがかからないのが悩みのタネ。
「力が弱いんだよねえ」と嘆いていたら、クロちゃんが「私、できますよ」とグンと引っ張ったらエンジンが
かかりました。なんと頼もしい!

虎刈りですがこのとおり。

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孫いわくの「リスのご飯」姫くるみの実がなりました。くるみの実は落ちるまでずいぶん時間がかかります。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

猫が喜ぶマタタビの美しい葉。

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また明日は雨だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

雨、雨、雨、々・・・・・。

西の方では熱中症が続出するほどの暑さが続いているらしいいけれど、こちらでは連日の雨続き。
暑くはないけど、毎日の雨で草は伸び放題。外仕事が溜まる一方でストレスが溜まります。

 

このところ前からやりたかった新製品作りに挑戦。
柔らかいお餅を作る、というのがその目標で、料理本に書いてあるように砂糖を入れてみたり、小麦粉を
いれてみたり、といくつもいくつもお餅をついて、やっと2、3日は柔らかさを保つお餅をつくのに成功。
これで自称(自分でつけた名前)あ屋の「くるみもち」(あんこやずんだやみたらし餡を作って餅をくるむから
この名前にした)ができます。

餡もいくつか作ってみたけど、新しい物を作り出すのは、なかなか楽しいです。

昨年の春、東北村の発足時の会議で、会津若松の餡子屋さんの老舗、餡のおおすかの社長のSさんが
「この大震災で工場が壊れた人も機械が壊れた人もいる。一人じゃできることも限られているけれど、
自分でできないことはできる人に頼めばいい。そうしてお互い助け合って復興してゆきましょう」と
仰ったことが耳に残っています。

そうなんだよねえ。                                                        この頃、異業種間の連携というのをよく考えます。考えると同時にそういう関係の人ともよく会います。
今考えているのは、道の駅の直売所の生産者との連携で新しい商品を作り出すこと。

今日も今さくらんぼの収穫で大忙しの近所のりつこさんから、タネ取り器具つきで大量のさくらんぼを
頂きました。箱に並べて売るには少々難ありなんだけど、捨てるほどではない、というさくらんぼ。
「自分で作りたいけど作っている時間ないから、ジャム作って」と持ってきてくれたので、孫が面白がって
どんどんタネをとってます。

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今日、雨の中を突然「どうですかァ」と夫のところに寄ってくださったホームドクターである穂波の郷クリニックの三浦先生から頂いたプラム。きっと往診先の患者さんのお宅での頂きものだと思うので、私もさくらんぼと
うちのお餅を持って帰っていただきました。

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今岩出山に住んでくれている新聞バッグインストラクター兼海山事務局をやってくれているクロちゃんが
前任地高知県の四万十町から取り寄せてくれた広井のお茶です。

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知らなかったのだけれど、四万十町ではお茶を作っているんですね。紅茶もあります。
この水出し煎茶は、一番茶、二番茶と採ったあとのお茶を業務用として作られたものらしいけれど、
色がきれいでおいしいです。今年から我が家の夏の冷茶はこれにします。真ん中にあるのは薬缶に入れて
煮出して使うお茶とのこと。飲むのが楽しみ。

黄色いみかんは「こなつ」ちゃん。皮をむいて中の白い薄皮ごと食べるのだそうで、この頃好みの八朔の時期が終わって食べる柑橘がなくなった夫は「おいしい」と喜んでました。
「こなつ」ちゃんは優しい味です。

 

鳴子温泉のブルーベリーも出回って来ましたし、近所の由美ちゃんもブルーベリーの出荷に追われています。ブルーベリーが終わると、今度は私がナツハゼの実成りが気になり始めます。
東京在住の版画家の岡澤さんからはお郷の杏の里の杏が実ったのでジャムを作って送ります、と連絡が
きました。

ひとつところにいて、こうしてあちこちの里の味が楽しめるなんて、なんと贅沢な。
ありがたいことだと思います。

 

 

 

 

 

 

釣り場リサーチプロジェクト

闘病中の夫を釣りに連れていくために、夫が好きな女川に釣り場探しに行ってきました。
一人で運転するにはちょっと距離があるので、交代運転できるようにあやさん(南相馬より避難中)、とクロちゃんにも同行を頼んでいたのですが、あいにくの雨。

でもあやさんのバイトが終わるのを待って昼過ぎに出発。

自慢じゃないけど、普通なら1時間で行けるという石巻まで、何回行っても必ず迷います。1回迷い始めたら
とりつかれたように必ず迷子になるので、今回は初め(自宅)から終わり(石巻)まで田んぼの中の道を
行く、というルートを選びました。そしたらこれが当たりで、早かった!

石巻の漫画ロードに入ると道沿いに仮面ライダーなんぞの人形が立っています。一度は孫を連れて行きたいと思っている石ノ森曼画館は旧北上川の河口の中瀬にある、水の中に立地したような建物ですが、
周辺水に囲まれているので、水嵩が増す雨の日よりも晴れた日に行きたい場所です。

そして萬画館を過ぎ石巻の町中を抜けて女川へ。石巻は、以前に家はあるけど中は水に洗われて空洞という家並みに衝撃を受けた頃と比べれば、家が新しくなったところも増えたけれども空洞の家もまだたくさん
あるという状況でした。

 

女川に入るのは大震災以来初めてです。
想像はつかなかったけれど、2年経過して、やはりウーームという感想しか出ない。
2年前は目を覆うばかりの被害であったろうとは想像できます。今は被害のあれこれは片付けられてはいるけれど、復興という感覚は持てません。これほどかと思うほどの仮設住宅の数。以前漁港であったところは
工事現場のようで、こんなところでの釣りを許してもらえるのか確信がもてません。

 

今世間では稼働稼働と叫ばれているらしい原発。ここでは女川原子力発電所を見てみようかと、行って
みたのですが、時間が遅いからか立ち入り禁止なのか解からないけれど、入れずUターン。一応、3人3様、窓から腕を突きだし「原発反対」のポーズをして帰ってきました。
帰り道での原発の裏側に位置する漁港に寄りました。民家はほんの少し山を上がったところにありました。

遠くに見えるのが女川原発の後ろ側だと思います。

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鳴き砂と書かれた案内板がある砂浜。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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鳴き砂鳴らす、と砂浜歩いてますが、雨じゃ鳴らんだろうと思います。

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女川の港も鮎川漁港も大工事中。
大変道が判りにくい中を女3人頭を集めて、釣れそうな場所を探し出しました。漁師のおじさんにも話を聞き
ました。民宿を訪れて泊まらせてもらえるか訊いたけど、工事の人専門とのことでダメでした。
夕食前のどんぶり飯の大きさに、あやさん感動しきり。

次には天気の良い日に本番プロジェクト実行します。

 

 

 

 

 

 

 

 

大雨

天気予報では今日は1日雨の予報だったけど、朝は晴れ。
お餅を出荷して、あれしてこれしてとやることはいっぱいなんだけど、ポツリポツリと降り出して
午後になったら、ドーーッと降って来ました。

仕方なくこのところ思案中のお餅の新製品作りに挑戦。
といっても私にとって新しいだけで、お餅そのものはこの辺りではありふれたあん餅。あん餅といっても私が
日々作るお餅をついて餡子玉をくるむあんころ餅ではなく、容器の中にお餅が入って上からゆるくのばした
餡子とか納豆とかずんだ餡とかをかけたお餅です。

この辺り(もしかすると東北地方ということかもしれない)では普通のお餅の形態のようですが、博多とか
これまで住んだ東京近辺では見かけたことがありません。

お餅を作って難しいのは、柔らかさを保たせるということ。

添加物を入れれば簡単ですが、何にも使わないで1日2日柔らかさを保つのは難しいです。
小麦粉と砂糖を入れれば柔らかいお餅ができると、作り方の本などには書かれていたりしますが、
砂糖を入れれば皮が甘くなってしまうから、それはやりたくない。

ということで思考錯誤の日々。

なんとか柔らかいお餅を搗くことができたので、今日はお餅にかけるたれ(?)を作ってみました。
小豆の餡子、青大豆と枝豆を潰してズンダ餡、みたらしに納豆とえび。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

出来上がったところで、試食をしてみたらお餅は柔らかいけれど、底にくっつくのが難。
クリアすべき問題点がいくつかあります。

でもせっかく出来上がったのだから、道の駅の社長や直売所の人たちに試食をお願いしに、ザーザー降りの雨の中を道の駅に。
ラベルをクロちゃんが作ってくれました。

ところが残念、ラベルの日付が昨日になってたんですねえ。
お餅が底にくっついて食べにくいうえに日付が昨日だものだから、みんなにすっかり昨日のお餅だと思われたみたい。今日、それも午後に搗いて、まもなく持って行ったんですけどねえ。

ということで、見かけはいいけど残念でした!の巻でした。

お餅は、搗き上がるのを待ってみんなで丸めて熱々を食べるというのなら、簡単に作れます。
でも柔らかさを保つとか、黴させないとか、ということになると実に難しい。

 

さらにさらに勉強です。がんばろー!