新聞バッグ職人教室

東北新聞バッグプロジェクト用の新聞バッグの納期が近づいてきました。

四万十さんからご提示いただいて、東北復興事業東北新聞バッグプロジェクトが始まってから早くも
半年以上経ってしまいました。                                                  一番最初に話をうかがった時点では、話のスケールが大きすぎて、「そんなことができるのだろうか」
「私たちにできるのか」と半信半疑でした。

でも昨年から今年にかけて、(株)四万十ドラマの畦地社長始めデザイナーの梅原真氏、名ファシリテーターの
畑中智子さん、道の駅十和の大黒柱である森岡さん、その他の様々な分野のエキスパートの方たちに
何度も宮城まで足を運んで頂いて、また海山代表のよっちゃんも東京までご一緒したりして、少しづつ少しづつ
実現に近づいてきたのです。

その期日がいよいよ目前に・・・。

失敗は許されない、とまでは思っていないけど、やっぱり仕事はちゃんとやりたい。新聞バッグは折り紙
と一緒。誰でもやれるからこそ、身の周りにいつでもある材料だからこそ、素敵な絵柄や言葉の紙面を選んで
丁寧に作って、手に持った人に「おおッ」これが新聞!?と喜ばれたら嬉しい。

ということで、このところ、手技磨きのための新聞バッグ講座が続いています。
今日も午後から3時間。

今の問題はプロジェクト用新聞バッグが海山オリジナルもじゃくり新聞バッグで製作に手間取ること。
「もじゃくる」というのはここの言葉で皺くちゃにするということらしい。海山のメンバーが皺皺にすることを
「もじゃくる、もじゃくる」というのでこの名がつきました。

まさに絶対に手でしかできない手業です。
普段は取っ手のみの巻き巻き専門職のよっちゃんも、真剣に本体製作に取り組んでいます。

よっちゃんのは念の入ったもじゃくりで新聞紙はまるで布のようになりました。
私がやったら破けました。
こんな不器用で大丈夫なのかな。間に合うのかな。

一夜明けて早朝。

昨日、新聞バッグを一緒に作ったYちゃん。牛の世話をして農業をして介護職もやっているもの凄い働き者です。

手には作りかけの新聞バッグ。
「ここんとこ、どうやるんだっけ? なんとこれで4っつ目よ。いいでしょ、その新聞記事!」

Yちゃん、これまでそんな目ではみなかった新聞紙を新聞バッグ職人目線で見たんだね。
作りかけ新聞バッグの正面は薄墨色の空と海の写真。清い・・・水云々の文字。
「いいねえ。写真も言葉も凄くいい!」

 

昨日の新聞バッグ職人講座に参加した人たち、今日はどんな目で新聞紙面を見ているんだろう。
想像すると楽しくなります。