教える、伝える

今日は1日、明日の台湾からのお客さまの新聞バッグ講習会の準備です。

新聞バッグつくりに必要なのは、新聞、糊、定規、ハサミ、カッター、コーヒーの缶、空のポットボトル、
細くて長い棒、手拭き、大体それくらいです。

お客様は台湾の大学生。106人に付き添いの団長さんとか通訳とかの数を入れると110人を超します。
場所は鳴子観光ホテル。大きなホテルだけれど、110人の方たちに新聞バッグの作り方を万遍なく
判ってもらうというのは何班くらいに人数を分けたらいいんだろう。

代表よっちゃんから「12班」と連絡が入りました。

人数分用意できるのは新聞紙くらいで、といっても新聞紙も1冊になってるそのままというのでは面白くないので
1枚1枚ページをめくって、絵柄を選びます。取っ手や補強の紙も一人一人に新聞紙を折ったり切ったりしてもらう
のでは時間がかかり過ぎるから、これもこちらで切って用意して持っていったほうがいいように思います。

いいんだけれど、でもけっこうな作業量!

昼過ぎ、インストラクターのあやさんから「午後の仕事がなくなった。手伝うよー」と連絡が入りました。
助かった!

 

年間で考えると、1、2か月に1度くらいの割合で新聞バッグ講習というのをやっていますが、今のところは
メインインストラクターとして南相馬から避難中のあやさんが講師を受け持ってくれています。

回を重ねるに従って、この頃解かってきたのは、教えるということの難しさ。こちらは伝えている
積りでいても、相手には伝わっていなことが山ほどあるんだ、ということがこの頃解かってきました。

もうひとつ、相手が団体の場合、決まった時間内に全員が仕上げる、というのをどうするか。みんな一緒にやって
何人かが出来上がらない、というのは教える側の不手際。道具が少ないと回している間の待ち時間がかかる。
待っている間に講習が先に進んでしまう。かといって道具をたくさん買うのは経費がかかり過ぎる。

等々、二人で話し合いながら新聞を切ったり、糊をねったり、手拭き布を切ったり、私が買いものに出ている
間もあやさん、一人で留守番してがんばってくれましたが、7時で時間切れ。

後は、あやさんに言われたとおり、「解かるように教える、伝える」ということを中心にして、道具を揃えて
11時に終了。

最後に娘に「台湾の人達にはものすごく応援してもらったのよ。ちゃんとお礼を言ってね」と言われたとおり、
東日本大震災に寄せられたどこよりも多い巨額の義援金、そして台湾の方たちへの応援の気持ちに対して
できるだけ大きなカレンダーの裏に

「台湾の友人たちへ、謝謝!」とマジックで大書しました。

明日はこれを掲げて台湾の方々にご挨拶します。