雪の山形

風もなく、雪も降らない穏やかな朝。ちょっと寒いけど。
よっちゃんは南三陸の海へ行ったし、やっぱ、今日が狙い目だなあ、と道の駅のお餅出荷を終えた後、
山形へ向かいました。

山形といっても、道の駅を出て鳴子温泉、中山平温泉を過ぎるとすぐに県境なのです。20分くらい。
でもこの20分くらいで景色は一変しました。

雪が凄ーーい!!
山形県といっても広いのでほんとうは鶴岡あたりまで行きたい。でもそれは無謀というものでとりあえずは
西瓜で有名な尾花沢に目標を定めました。

最初のトイレ休憩は川の駅で。コンビニと繋がってます。
どこもかしこも雪に埋もれています。出てくる時は全然雪なんか降ってなかったのにちょっと車の外に
出ても雪まみれになります。1時間も経っていないのに太平洋側と日本海側ではこんなに違う。

川の駅の裏を流れる川。

珍しい飲み物が並んでます。寒いから飲めなかった。

瀬見温泉を通過して新庄市に入りました。積雪1メーター50センチくらいあるんじゃないかしら。
何台もの大きな除雪車と出会います。まだ雪は序盤。これから2月の終わりまで本格的に降るのだから
やっぱりこの雪との闘いは大変だなあ、とつくづく思わせられました。

普段だったら赤倉温泉を抜けて新庄に入るのですが、ちょっと道の様子を見ただけですぐにやめて47号線を
直進して13号線へ。日本海側の幹線道路13号線もやっぱり雪が被っていて走り易いとはいえません。

13号のバイパスでもある高速道路入口近くにある尾花沢の道の駅。
寒いわ!! やっぱり。 外を歩きたい気分なし。
こっちは直売所。夏は確か中の建物だけだったと思うけど、今は雪よけのハウスみたいなのが外周りに組んで
あります。が暖房は行き届かないので寒いです。

こっち側が道の駅。

高速に乗ってみました。尾花沢出口で降りて帰路へ。

そして今日の目標、境田駅に行きます。

ここが奥羽山脈の日本海側と太平洋側の分水嶺。標高338メーターというのは低くて驚きます。

「ようこそ、山峡の道」の立札。
藤澤周平の随筆の一部が書かれています。雪が降りしきるので封人の家(関守り)には寄りません。

ここから階段を下りた下が境田駅です。上から見た時、最初どこに線路があり、どこを電車が走るのかわかり
ませんでした。後10分で新庄行の電車が来るけれど、見ないで帰ります。

誰もいない無人の駅。高倉健さん立っていたら似合いそう。

あと10分で新庄行の電車が来るそうですが、名残り惜しいけど帰ります。

そして、2、30分走ってまた雪のない風景に戻ってきました。

 

 

 

 

 

 

よっちゃん、海へ

朝 7時前です。

東の空が朝焼けで赤く染まっています。

テレビの気象情報で女川の朝の海の様子が映りました。

静かに凪いだ海。よかったねえ、お天気で。

今日は海山代表よっちゃんが、南三陸インストラクターHさん一家に誘われて、晩秋にタネつけしたわかめの
まだ赤ちゃんマビキワカメを獲るために、一緒に船に乗ります。

秋の訪問時に「船に乗っていいよ」とだんなさんに言われた時に「俺、酔うんです!」と言っていたけど
どうなるんだろう。奥さんみっちゃんは強いので大丈夫です。

私も船だろうがなんだろうが全然酔わないんだけど、寒いよ!!
洒落にならないほど寒い!!
今、舟に乗って海に出る度胸はでません。

 

でもほんと、よかった。

一昨年の夏、HさんところのSちゃん、南三陸母さんTちゃん、みんな一緒に千葉の復興イベント催事
に行った時、1日目には元気だったSちゃんが2日目にはどんどん元気がなくなって全然ものを言わなくなった
ので心配しました。

Sちゃんはまだ20代。きっといろいろ悲しい思いを堪えていたんだと思います。帰りの車の中で
「わかめの仕事が好きだったんですよ。家族みんなでやる仕事が好きだ」と涙をこぼしたこと、
今も忘れられません。

あれから1年半あまり。
お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもお兄ちゃんたちもうんとうんとがんばったんだね。

わかめが獲れるようになったことも嬉しいし、よっちゃん夫婦を誘ってくれて船まで乗せてくれるのももっと
嬉しく光栄です。
船です。船だよ。簡単にはお仕事の船には載せてもらえない船だよ。

よっちゃん、酔わないでねー。迷惑かけないで無事帰還して、帰ってきても風邪ひかないでお土産もってきて
くださいねえ。