車座ワークショップに参加しました。

誘われて結結プロジェクト車座ミーティングに参加してきました。
直前に入れてもらったので、プロジェクトの成り立ちや目的はわかりません。

まずは場所。

隣町古川のそのまた隣にある田尻町の奥座敷のような加護坊山。一度しか行ったことがないのですが、
春は桜の名所です。今は草スキーができるような草っぱらの山。この加護坊山にあるレストランが会場です。

こんな草っぱらの山がいくつも。

朝お餅の仕事を終えた後、車で30分ほど走って来たのですが、ちょっと早過ぎました。
風に吹かれながら、ちょっと頂上まで、フラフラフラフラ。

うーむ! 見晴らしがいいです。蔵王連峰、舟形山、七つが岳、奥羽山脈など見えると案内板にはありますが、
どれがどれだかわからない。

小さな山のリンドウが咲いてました。
近頃山に登らないので、山の花々の名前を忘れてしましました。でも平地のリンドウではありません。

これも名前を忘れちゃったけれど、風に揺れて一面に咲いてます。

時間がきて会場へ。

このプロジェクトは首都圏からきたエキスパートの女性と被災地の女性が、東北大震災やその他の問題を
ワークショップ形式で問題提起をし、話し合うという場。なのだと思います。

今回が4回目ということで本来は南三陸で行なわれていて、みなさん昨日から南三陸を視察したり、宿泊するホテルでのミーティングなど終えられています。が、私は翌日の午後からの参加なのでどなたが首都圏のエキスパート
なのか、南三陸の方なのか区別がつかないです。

ワークショップは前半と後半に分けられていて、班ごとにテーマがあり、どこに座ってどのテーマに入っても自由という形式。でもどのテーマも新聞バッグとは離れているので、テーマが選べず、すぐそばに在った「現場からの発信、
メディアを使う」というような班に入りました。

「今現在東京の新聞に連載中の投稿記事について」の意見を。現場を見る機会がない首都圏の人々に伝えたい、
といういろんな意見が出ました。
中で私が驚いたのは、「宮城には検査機関が一か所しかありません。1検体19800円です」と言ったところが
班の意見を率いるリーダーの方が大変驚かれたこと。その驚き方に私のほうが驚いた。

「ええッ?! 福島には行政区ごとにたくさんありますよ」

ということですが、宮城は福島ではないので、検査は実に不便です。
私の木の実は(夏ハゼの実)、通常なら道の駅に出して、検査委託先の東北大学で検査をしてもらうのですが、
機械が不調ということで現在行き止まったままです。農協でもできるということですが、私は農協に野菜を出荷
していません。ということで、今週仙台で新しく始められたという民間検査機関にお願いするつもりです。

後半は「南三陸の未来を考える」というテーマ。

このテーマは実に不思議な感じがしました。

「8年先または10年先の南三陸がどんなふうになったいたらいいと思いますか?」という意見交換。
8年先?10年先?

30万人を超える仮設住宅入居の方たちの先の見通しが立たない現在、8年先、10年先の南三陸がどんな町になっていたらいいと思うか、と南三陸の住民ではない私たちに意見を求められても困る。
テーマ自体が私には理解できない。

未来というなら来年のことでも明るい展望が見えるなら、仮設にいる海の手さんたちは、うんと元気になると思う。
10年先よりも、今年、来年をどうしたら明るい気持ちで今の状況を乗り越えていくか、という意見の交換なら
少しはこの1年半で感じたことをお話しできると思うのですが。

このミーティングで大和総研の河口さんにお会いできたのが大きな収穫でした。
河口さんはもうだいぶん長い間、海の手山の手ネットワークにイギリスの高級経済紙フィナンシャルタイムズを送り
続けてくださっています。淡いオレンジ色の紙面にある写真や絵がとても素敵なので新聞バッグに仕立てると
とても人気があります。

河口さんからは新たなご提案もいただき、この先もフィナンシャルタイムズを送っていただけることになりました。
ここでお会いできるなんて思ってもいなかったので、嬉しいことでした。

この後はラムサール条約指定地、白鳥や雁の越冬地、蕪栗沼の視察です。

それはこの次にします。