お盆が近づいてきました。
毎日、夕方には畑で花切り、花束つくりに追われています。
先日、道の駅で隣町鳴子温泉の旅館の方とお話ししました。
「土曜日だけどお客さん少なくないですか?」と旅館のRさん。
「少ないんですよ。夏休みとは思えないですね。暑いからですかね。どうですか鳴子温泉は?」
と尋ねたら
「お客さん、少ないですねえ。これから来年にかけて自分たちがかつて経験したことのない状況になるんじゃ
ないですかね。この先も景気が上向くということは考えられないでしょう。だってよくなる条件なんて何もない
ですから」
と言われ、気持ちがシーンとなりました。
そう、よくなる条件なんて今私も思いつきません。
難しいなあ。でもやらねばならん、ということなら新聞バッグも含めていくらでも思いつく。
大震災から1年半経って、とても難しい状況になってきているな、と実感します。
これだけ東北の観光地に人が来なくなって、また放射能も合わさって、売り上げが落ちるやら営業ができなく
なったりする中で(南三陸へ行く途中の町の中でガラス戸に「放射能が原因で閉店します」という紙が
貼り付けられているお店を見ました)政治家の人たちは毎日何をやっているんでしょうねえ。
昨日の日曜日いったん聞き出したら止められなくなって車のラジオで日曜討論聞いてました。
一体あの人たちは消費税を上げることをなんだと思っているのか。
そういえば今日夕方南三陸の小野寺さんから
「菊、売れました。今日農協に出した分も合わせて完売しました。ありがとう」と連絡がありました。
菊の値段も震災前の値よりも落ちてました。小野寺さんの菊が安くなったのではなく流通での相場が
下がってます。
単純に難しいこと考えないで、全国の人が東北に観光に来てほしいなあ、と思います。
今はというよりもこの先数年はですが、被災地には見どころみたいなものはないですが、自然は春夏秋冬
美しい。
東京から来るお客さんには今度はどこを見せようかな。
栗駒山に連れて行こうかな? 伊豆沼や長沼の蓮の花の中を遊覧する船に乗せようかしら? それとも
鳴子温泉を越えて最上川まで行ってみる? 平泉で世界遺産の中尊寺を見る?
ちょっと考えるだけでも案内したいところはいくらでも出て来ます。
なんてことを夢想しつつ今日も花切りをしてました。