いじめの問題に思うこと

朝、テレビを見ていて思いました。いじめの問題。
コメントする役目の元検事だかの男性が、「今のように警察が介入することはよくないと思う」
「教育委員会や学校がその役目を果たしていけるようにするステップであるべき」と言っていましたが、
聞いていて私は、ウーンと思いましたね。

被害を受けた生徒はきちんと被害届を出し、正式に警察はその形をうけて、乱暴した子供はその罰
を受けるなり、その後は保護観察になるなり・・・、と言っていましたが、それって理想じゃない?元検事さんの仕事頭の。

現実に警察に届けたとして警察がすぐに動くかというと、いじめられた子供もまるで何かしたみたいに質問攻め
に合い、ある程度の罰を受けて保護観察になったとしても、その子の家庭環境によっては、保護観察も
名前だけ、ということも多いんだよ、ってことをこの元検事さんは知っているんですかねえ。
その間も子供は震える心を抱えて家にいたり、居心地の悪い思いをしながら学校に行ったりしてるのよ。
法律の仕事をする人は証明とか立証とかに重点を置いたものの言い方するけど、それは仕方のないことだけど、でも渦中にいる人の想いが置き去りになっていることを忘れないでほしい。

そんなに簡単なことではないから、親は怖いのを我慢して必死で子供を守ろうとするんだよ。
先生も学校もあてにならない。教育委員会なんて日頃付き合いないから思いつきません。警察に届けたら
倍返しの報復がくるかもしれない。と怖いけど、自分の子供も守りたいし、次の被害者も出したくない。

子供を守ろうとすることが、逆に子供を追い詰めないかと怯えながら、でも子供を守りたいが故に親は
迷いながら警察に届けるの。簡単に理屈でコメントしないでほしい。

 

子供が暴行を受けて警察に届けようと決心し、学校に行って校長に会ったら、うちの子供の学校の校長は
「あー、もう学校でも手が付けられなくて困っているので、警察でも教育委員会でも言ってくださいよ」と言ったね。
不良グループに取り囲まれて今度の奈良の女子生徒のように、机を蹴ったりこづいたりされた時に
学校に行って担任の先生に会ったら、「いつもカミソリ持っているんですよ。保護観察なんだけど、家には
おばあさんしかいないのでねえ」と先生は言ったね。

子供は死なず大きくなったから私の場合はもういい。
何年も何十年もこんなことが続いている。だんだんやることが残忍になってきている。
乱暴される子も乱暴する子も両方が幸せに成長できるように、理屈ばっかり言ってないでもっと真剣に考えて
ほしいもんです。