梅は咲いたか。

珍しく2日間雨が真面目に降った後の今日の高温。仙台では20度とか。
一夜のうちにハウスの中の花の茎がウワーッと3、4センチ伸びた感じがして、気が急きます。

何が気が急くんだかよく解からないのですが、とにかく高温になるとなにもかもが一斉に成長してくるので
焦ります。特に草!ついこの間まで枯草だったのが、あっという間に緑になったかと思うと、もう簡単には
抜けなくなりそう。

それでもこの陽気で梅は見ごろだと思うので、行ってみました。

咲いてました。樹齢何年?と木に尋ねたいような大きな梅。これが7千本から8千本というのですからその
凄さがわかるでしょう? 梅を採るための農場なので、きれいな等感覚で並び、花のトンネルができています。

枝垂れ梅です。

最初に見た時には度肝を抜かれましたが、花の時期は何度見てもよく手入れされた素晴らしい梅林だと思います。
去年の5月、緑一色の梅の木の下で、東北応援隊の皆さんと初めてお会いしました。東北応援隊というのは埼玉県ににある「たねの森」の紙さんとその仲間の方です。岩手宮城の沿岸部支援活動の途中で私たちのところに
寄ってくださったのです。

鳴子温泉の避難所K旅館から梅農場にアルバイトに通うようになった三陸タカちゃんちの次男アベ君が、すっかり手慣れた様子で乗用草刈り機を乗り回していましたっけ。
みんなで輪になって梅の木の下で話している途中、長いワゴン車でやってきたのは海山仲間の三陸Sさん。

「車もらってきたよー」と不思議なことを叫んでました。聞けばSさんは元トヨペットの社員で、宮城県のあちらこちらに転勤していた。という縁で要らない車を1台もらったのだそうです。
それからその車を駆使して、元腕利きの営業マンのSさんの活躍が始まりました。

南三陸に戻って、津波で流れ残ったわかめを持ち帰り、「素晴らしいわかめだよ。南三陸のわかめは最高だよ。
今買うほうがいいよ。そのうちなくなるから」
そう言われて、その気になって100袋ものわかめを買いこんだのが海山ネットワークの販売活動の始まりです。
わかめなんて売ったことがないので、どう売っていいのかわからず四苦八苦しました。福岡の友人の協力で完売。

今はもう新わかめが出てますが、南三陸の海で育ったわかめは肉厚で柔らかい美味しいわかめです。
Sさんは今は復興支援員。あちこちの借り上げの住宅を回って被災者を支援し、海山ネットで必要な時には
いつでも駆けつけてきてエプロンがけで販売協力してくれる頼もしい仲間です。

ついでに我が家の庭の斜面にいつの間にか住み着き咲き広がっているヒメリュウキンカです。