おっかなびっくりで始めた菊、小菊2000本、輪菊1000本、が咲き始めまし

       た。お盆には咲かなくて、咲かない、咲かない、と言っていたら、いっせいに咲き

       始めて大慌てです。先日、南三陸まで菊のお師匠さんである小野寺氏に見せ

       に行ったら、予想に反して真面目な顔で「立派だ。よくできてる」と誉めていただ

       いてびっくり。冗談かと何度も聞き返したら、やっぱりよくできているのだそうで

       す。よかった!!

       一度見たら、他はどんなかと思われたのか、わざわざよっちゃん農場とうちの菊

       を遠路遥々見に来てくださいました。”秀”だそうです。いやあ、なんと言ったらい

       いのか。小野寺さんも奥様もお話する度に、津波で家が流れたおかげで会えて

       よかった、と仰るのだけれど、返す言葉もないので、やっぱり教えていただいた

       菊作りをこれからもしっかり続けて行きたいと思います。

       今日、メンバーである梅農場の専務と会ったら、「俺は仕事が忙しくて海山ネッ

       トの活動はちっともできないけれど、たくさんの避難者の方人たちに梅農場の

       仕事に来てもらって、これからの絆ができた。梅ができたらみんなに送るし、み

       んなも海のものが採れたら送ってくれる。これからもずーっとこの関係は変わら

       いと思うよ。タカちゃんはこの岩出山に住んでくれることになって、家もうちの

       近くに借りることができた。長男は涌谷町で就職できたし、下の息子は鳴子

       温泉に就職した。たかちゃんはよっちゃん農場で働く。大崎氏の人口が増えた。

       その意味ではおれは俺なりに充実した思いがあるよ」

       いい言葉だと思いました。彼は彼なりの海山ネット活動をしています。

       もうすぐ6か月になります。現状はほとんど何も変わっていないけど、小野寺さ

       んや専務のように「よかった!」と思えるようになれたらいいな、と思います。